Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

追い抜きたくなる衝動

2024年06月26日 20時34分03秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 朝から熱い陽射しのもと、出歩いた。ウォーキングのように歩き、途中の喫茶店で2回休憩。昼以降は疲れたので、汗をかかない程度に歩いた。
 それでも1万2千歩を超えた。横浜駅前では15時前に通り雨があった。横浜市の西部の方では短時間だったもののかなりの強い雨であったらしい。

 本日歩いていてびっくりしたことがある。階段を降りようとして、右膝に痛みを感じなかったのである。ここ3年程、右膝に痛みを感じて、足を引きずって歩くのが当たり前になっていた。あまりに不思議なので、いったん階段を歩くのをやめ一呼吸おいてから、恐る恐る手摺りにはつかまらずに再度階段を降り始めた。やはり痛くない。
 少し足を早めてみたが、やはり痛くない。階段が切れて踊り場でも痛くない。再度階段になってからもスムーズに降りることが出来た。
 ホームまでの7本の階段を終えて、実に不思議な気分になった。今度は地下鉄の平らなプラットホームを端まで早めに歩いた。それでも痛くなかった。これ以上早く歩いたり、続けて歩くと再度痛みが出るのではないか、と心配になって歩行をやめた。
 電車を降りてから、目的地までここ最近にはない早さで3千歩ほど歩いた。心地よい汗が吹き出てきた。ここで喫茶店でひと休み。

 不思議なもので、早く歩けると前の人を追い抜きたくなる衝動が湧いてきた。それを押さえて、自分に「無理するな、無理するな」と暗示を掛けるように歩いた。所用を済ませてから、ふたたび喫茶店に入り、昼食として軽くトースト1枚を食べて45分の休憩。

 右膝を痛める前は、前に人がいると追い抜きたくなる衝動を押さえられなかった。考えてみれば、右膝の痛みを抱えながら暮しているうちに、追い抜きたくなる衝動が消えていた。いつの間にか、これが「老い」を加速していたのかもしれない。
 これからは追い抜きたくなる衝動を押さえながら、追い抜かれても気にせずに、なおかつ満足のいく早さで歩きたいものである。追い抜きたくなる衝動は、害にこそなれ、益にはならない。
  



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