午前中の作業の合間に聴いていた曲は、シューマンの「クライスレリアーナ Op.16」と「幻想曲 Op.17」。アルトゥール・ルービンシュタインの演奏による1964年と65年の録音。クライスレリアーナは、はじめ伊藤恵のシューマンの全曲録音で初めて聴いた。ルービンシュタイならばどのように聴こえるのか、と思い2000年に購入してみた。
クライスレリアーナという曲は、第1曲目の初めの出だしがあまり好みではないのだが、1分過ぎからの私の好みの曲に変わる。第2曲以降は、作業のするときにはうってつけの曲想である。
最初はすんなりとは好きになれなかったのが、夜更けに音を絞って静かに、そして幾度も聴いているうちにいつの間にか、気に入ってしまった曲である。
ルービンシュタインは1900年の13歳のデビューから76年後に引退するまで長い演奏活動で有名である。この録音時の1964年でも77歳ということである。若々しいというのであろうか、私には年齢相応の乱れというものを感じない。旋律が浮きたつように聴こえてくるのが魅力である。
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