本日は、「万葉考古学」(上野誠、角川選書)の第1章「都市と山越えの万葉考古学」の第1節「都市と郊外の万葉考古学」、第2節「山越えの万葉考古学」を読み終えた。「はじめに」はすでに読み終わっていた。
第1節では、万葉集の第5巻の886番の山上憶良の歌、私は怨嗟の歌とのみ解釈していたが、ここでは「都」とそれへの「憧憬」との落差という視点が示されている。憶良の緒作品は怨嗟の歌とのみ解釈することもできるが、当時の社会に起きた事象や事件を淡々と叙述しようとする視点もあるようだ。それが憶良の作品を厚みのあるものにしているとふと思ったが、果たして当たっているか、自信はない。
第2節では、高校のころどうしても地理的に特定出来なかった「奈良山」についての言及がありがたかった。
読書タイムが少しスムーズになってきた。