Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

接種で東京に流れた横浜市民

2021年06月02日 10時18分30秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 昨日こんなニュースがネットに上がっていた。

大規模接種、横浜の高齢者が集中 地元での予約取れず?
                      https://asahi.com/articles/ASP6162VZP61UTFK014.html?twico
新型コロナワクチンの「大規模接種センター」の東京会場の予約に、横浜市の高齢者が一気に応募していました。約50分間で7160回分。予約可能だった数の半分を押さえた計算です。なぜ横浜だったのでしょう。

 いかに横浜のシステムが繋がらないか、実態に合っていないかを証明している。横浜市民はあまりのひどさに、東京に流れていったのであろう。
 何しろ5月17日からの65歳以上を対象にしたネット予約は開始時間の10分前にアクセスしてやっと接続したのが10時過ぎ。そのときにはすでにすべて埋まっていた。さらに翌週の24日の予約再開が一方的に6月7日まで延期になってしまった。
 あとはシステムを介した個別接種の電話予約もまったく繋がらず。直接病院へ連絡する個別接種も、電話が集中し、各病院の業務に支障が出た模様。そのために公表を辞退する病院が続出する始末。その上、協力金を横浜市が支払わないといい出した。
 全体を把握する立場ではないが、集団接種の割合が少なすぎることと、直接予約の個別接種の割合が個々の病院の能力を無視して多すぎることが原因の様に思われる。集団接種の会場設定と、スタッフ確保に失敗したということなのであろう。
 また「高齢者」でも90歳以上を日時指定で接種券を送付したり、外出できない人への訪問接種、かかりつけ医の連携、接種従事者の掘り起こしなど丁寧な制度設計などいろいろと思いつくことはたくさんある。そんな努力の跡が見えないまま、「超大規模都市」のデメリットばかりが目立ってしまった。横浜という日本で一番人口の多く、歴史も長い政令指定都市が、そのメリットを発揮するようなシステムを作れなかったことは、情けないと思う。
 職員数が人口当たりきわめて少ないということは、このような緊急の事態に対処できるゆとりがまったくないという、これまでの人事政策の失敗だと私は思う。ゆとりのない日常に追われていては、応用力も発揮できない。これは何も自治体に限らず、企業なども含め組織全般に当てはまると思う。



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