Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日の読書

2020年08月21日 18時03分45秒 | 読書

 午後は、「定家明月記私抄(正編)」(堀田善衛)を読む。本日中は無理だが間もなく読み終え「(続編)」になる見込み。
 堀田善衛は「方丈記私記」では自身の戦争体験を語ることを主眼としていたが、この「明月記私抄」では、俊成の息子にして歌の家「御子左家」の存続に苦労する定家とその時代を、定家自身への現代の視線で鋭く批判することも併せて、語っている。
 「ゴヤ」ではゴヤを語りながら、当時のスペインの社会と政治、さらにはゴヤをもするどく批判していく。
 いづれも堀田善衛ならではの歴史の語り口なのであろう。この語り口を充分に味わいながら、読み進めている。

 これより夕食の時間まではちょっと趣向を変えて、読みかけの「百年戦争」(中公新書)を手にとることにした。



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