10月15日。
六本木の森美術館へ。
今年は2回め。おお〜。
ヒルズ前の巨大な蜘蛛。
今日はこの作品の作者、現代美術家
ルイーズ・ブルジョワの展覧会があります。
「家出娘」
彼女はフランスに生まれましたが、20代後半
彼女はフランスに生まれましたが、20代後半
にアメリカ人(美術系の仕事をしている)と
結婚して、ニューヨークに渡ります。
この絵は、故郷を捨てたという思いが
込められた若い頃の作品。
ここにも蜘蛛が。
ここにも蜘蛛が。
蜘蛛は母を象徴しています。
糸を紡ぎ出す存在。
ルイーズの両親はフランスの片田舎で
タペストリーの修復工房を営んでいました。
庭に川が流れているという大きな工房です。
情熱的で働き者の母をルイーズはとても
大事にしていました。
重い病に倒れた母の介護を担って、母親が
亡くなった時は、失意のあまり、死のうと
したのだそうです。
彼女は98歳で亡くなるまで、現役の
芸術家でした。
作品は多岐にわたります。
母性は大きなテーマであったようです。
大変頭脳明晰な女性ですが、鋭い刃物のような
作品は多岐にわたります。
母性は大きなテーマであったようです。
大変頭脳明晰な女性ですが、鋭い刃物のような
感性を持ち、その苦しみのため鬱病に
悩みます。
しかし彼女は芸術を手段として、苦しみを
乗り越えます。
とにかくすごい迫力で圧倒されました。
この作品は「私の青空」
なんて美しい。
この壁面の向こうから明るい光がもれています。
ここまでの展示会場、とても暗くて
シルバーな私たちの目は酷使されました。
光る場所へ。
この壁面の向こうです。
光る場所へ。
この壁面の向こうです。
明るく美しい場所。
六本木ヒルズ森タワー53階から見る景色は
極上。
東京ってすごい。
さてこれからいくつかご覧ください。
この丸いのは電線を巻くものです。
この丸いのは電線を巻くものです。
その前に置かれた女性マネキン人形。
今回の個展、副題は、
今回の個展、副題は、
「地獄から帰ってきたところ
言っとくけど、素晴らしかったわ」
この言葉を亡き夫のハンカチーフに
刺繍してあります。
この作品は30代。
これは可愛い。
お針子の妖精。
なるほど。
この部屋は最晩年。
胸がじんじんしました。
ルイーズ・ブルジョワの人生が
巨大で禍々しく美しい作品のようでありました。
ルイーズ・ブルジョワの人生については、こちらを。
もう一つ、こちらのサイトが詳しいです。
ところで、今回はオンラインでチケットを
取りました。
窓口一般なら2,000円。
オンラインとシルバー割引で1,500円でした。
大江戸線を使って六本木まで。
シルバーパスは、都営地下鉄でも使えます。
シルバーパスは20,510円で購入したけど、
この日々の利用が楽しくてたまりません。
シルバーライフ、満喫しております。