『壬生義士伝』(2002)
監督:滝田洋二郎 原作:浅田次郎
出演:中井貴一、佐藤浩一、中谷美紀、夏川結衣、伊藤英明、伊藤淳史、三宅裕司 ほか
何年か前、美容院で映画の話になって、それほど映画好きとも思えない男子スタッフから「これはおススメです!」と激押しされたのを思い出す。
気になってたはいたけど、今ほど時代劇にハマる前だったから「いつか」くらいにして保留していた。
幕末ものとしてMKさんの口にものぼったので、やっぱり観ることにしたら、
前作『壮烈新選組 幕末の動乱』と絶妙に話がつながった!(ナイス!!!
池田屋事件などで新撰組が公認の世直し軍団として鼻高々だった頃から、次第に倒幕の機運に押され散り散りとなるまで。
中井貴一、佐藤浩一を筆頭に、いずれも安心して見ていられる演技者ばかり。
それにしても、前作と比べて近藤勇のキャラが全然違う!まるで真逆です!驚×3000
清廉潔白な真の武士像から一転、牛肉鍋をかっ食らう悪代官みたいな人物になっちゃってて混乱します。。
▼story
明治。斉藤一は孫が風邪で熱を出したので町医者にみせる。
そこで昔ともに新撰組で戦った吉村貫一郎の写真を見つけ驚愕する。
当時、新撰組に新しく加わった南部藩出身の吉村は師範に抜擢された。
彼の田舎臭さとお国・家族自慢にウンザリする斉藤一。
吉村は金のためなら人がいやがる介錯もすすんでやり、周りからは「守銭奴」呼ばわりだが、それには深いワケがあった。
飢饉の上、下級侍の安月給では家族を食べさせることができず、最愛の妻しずも口べらしに自ら入水しようとして貫一郎に止められる。
脱藩は罪と知りつつ貫一郎は国を出て、新撰組に加わり、金を稼いでは家族に仕送りしていた。
不安定な政治情勢の下、伊東甲子太郎一派は離脱。吉村も誘われるが「二度も裏切れない」と固く断る。
斉藤はスパイとして伊東派に加わり、坂本龍馬が暗殺され、命を狙われるからと一緒に暮らしていた女ぬいとも別れる。
その後、斉藤は死に場所を求めて新撰組に戻るが、吉村からぬいが自害したことを知らされる。
大政奉還ののち、組は後ろ盾を失い、朝敵とされる。吉村は1人官軍に向かって突き進む。
鳥羽・伏見の戦いで吉村は瀕死の状態で同郷の親友だった大野次郎右衛門を頼るが、
「お前のために1国を犠牲には出来ない。お前も南部武士ならここで潔く腹を斬れ」と命じる。。
そもそも吉村って主人公からしてフィクションなのか。
大義名分よりも家族を食わせるために容赦なく人を斬った吉村もけして善人とは言えないが、これも時代か。
一方、なぜか常に絶望していて、死に場所を求めている斉藤は対照的。
なのに、早死にしたのは吉村で、斉藤は孫までいる生きながらえているのが皮肉。
吉村がなぜ死に急いだのか、なぜボロボロになってまで親友宅に逃れたかもイマイチよく分からなかった。
吉村のラストのシーンが長い長い! 人一人の命が消えるのだから自然だろうけど、映画としてはどうか。
今の映画ってリアリティばかり求めて、やたらと長いのが気になる。
100%時代劇だと思ってたから、明治から始まって意外だった。
ついさっきまでチョンマゲ結ってた人が、西洋医学の医者としてすっかり現代っぽい生活をしてるのがフシギ。
そんなに近い過去だったのか、侍って。
監督:滝田洋二郎 原作:浅田次郎
出演:中井貴一、佐藤浩一、中谷美紀、夏川結衣、伊藤英明、伊藤淳史、三宅裕司 ほか
何年か前、美容院で映画の話になって、それほど映画好きとも思えない男子スタッフから「これはおススメです!」と激押しされたのを思い出す。
気になってたはいたけど、今ほど時代劇にハマる前だったから「いつか」くらいにして保留していた。
幕末ものとしてMKさんの口にものぼったので、やっぱり観ることにしたら、
前作『壮烈新選組 幕末の動乱』と絶妙に話がつながった!(ナイス!!!
池田屋事件などで新撰組が公認の世直し軍団として鼻高々だった頃から、次第に倒幕の機運に押され散り散りとなるまで。
中井貴一、佐藤浩一を筆頭に、いずれも安心して見ていられる演技者ばかり。
それにしても、前作と比べて近藤勇のキャラが全然違う!まるで真逆です!驚×3000
清廉潔白な真の武士像から一転、牛肉鍋をかっ食らう悪代官みたいな人物になっちゃってて混乱します。。
▼story
明治。斉藤一は孫が風邪で熱を出したので町医者にみせる。
そこで昔ともに新撰組で戦った吉村貫一郎の写真を見つけ驚愕する。
当時、新撰組に新しく加わった南部藩出身の吉村は師範に抜擢された。
彼の田舎臭さとお国・家族自慢にウンザリする斉藤一。
吉村は金のためなら人がいやがる介錯もすすんでやり、周りからは「守銭奴」呼ばわりだが、それには深いワケがあった。
飢饉の上、下級侍の安月給では家族を食べさせることができず、最愛の妻しずも口べらしに自ら入水しようとして貫一郎に止められる。
脱藩は罪と知りつつ貫一郎は国を出て、新撰組に加わり、金を稼いでは家族に仕送りしていた。
不安定な政治情勢の下、伊東甲子太郎一派は離脱。吉村も誘われるが「二度も裏切れない」と固く断る。
斉藤はスパイとして伊東派に加わり、坂本龍馬が暗殺され、命を狙われるからと一緒に暮らしていた女ぬいとも別れる。
その後、斉藤は死に場所を求めて新撰組に戻るが、吉村からぬいが自害したことを知らされる。
大政奉還ののち、組は後ろ盾を失い、朝敵とされる。吉村は1人官軍に向かって突き進む。
鳥羽・伏見の戦いで吉村は瀕死の状態で同郷の親友だった大野次郎右衛門を頼るが、
「お前のために1国を犠牲には出来ない。お前も南部武士ならここで潔く腹を斬れ」と命じる。。
そもそも吉村って主人公からしてフィクションなのか。
大義名分よりも家族を食わせるために容赦なく人を斬った吉村もけして善人とは言えないが、これも時代か。
一方、なぜか常に絶望していて、死に場所を求めている斉藤は対照的。
なのに、早死にしたのは吉村で、斉藤は孫までいる生きながらえているのが皮肉。
吉村がなぜ死に急いだのか、なぜボロボロになってまで親友宅に逃れたかもイマイチよく分からなかった。
吉村のラストのシーンが長い長い! 人一人の命が消えるのだから自然だろうけど、映画としてはどうか。
今の映画ってリアリティばかり求めて、やたらと長いのが気になる。
100%時代劇だと思ってたから、明治から始まって意外だった。
ついさっきまでチョンマゲ結ってた人が、西洋医学の医者としてすっかり現代っぽい生活をしてるのがフシギ。
そんなに近い過去だったのか、侍って。