メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『クリスマスの幽霊』

2009-12-01 20:47:52 | 
『クリスマスの幽霊』The Christmas Ghost
ロバート・ウェストール作 ジョン・ロレンス絵 坂崎麻子・光野多惠子訳 徳間書店

クリスマス本。こないだ読んだ『クリスマスの猫』と同じ作者、挿絵、訳者、出版社。
クリスマスイブの夕方。みんなが浮かれて陽気に忙しなく準備をしている。
少年は父親にお弁当を持っていくおつかいを頼まれて喜ぶ。
少年は父が大好きで、尊敬していて、英雄視している。父が働いている化学工場も大好きだ。
「父さんはあらゆるところにいて、どこにもいないんだな。まるで神さまだ」

エレベーターを使っていいと言われて喜ぶが、そこは幽霊が出るという噂があり、
少年は古びた鏡の中にサンタクロースのような老人がとても怯えた顔をしているのを見た。
それを工場の大人に話すとみな口々にそれは亡くなったオーナーのオットーで、
彼は何か死人の出る事故の時に現れるのだと言って騒ぎ出す。
オットーはエレベーターで心臓発作を起こして亡くなったが、
事故で3人の作業員を亡くしたことを生涯悔やんでいたという。

工場では時々いろいろな悲惨な事故が起きて、さっきまで幸せだった奥さんが急に未亡人になってしまう。
子どもたちも無表情になり、急に泣き出したりして、次第に友だちもいなくなるのを少年も知っていた。

もしかしたら次は父さんの番かもしれない!気がきではなくなり、再びエレベーターに戻り、
オットーじいさんの霊にどこが危ないのかを聞き出すと、じいさんが指し示した辺りは
たしかにコンクリートがボロボロになっていて、工場は閉鎖され、みなは命を救われたと少年に感謝する。

「神さまは、ちょっとしたことなら、してくれることもある。だけど、ローズおばちゃんは正しい。大きなことについては、神さまは結局、何もしてくれない。するかしないかを決めるのは、神さまであって、ぼくじゃないんだ。」

あとがきの代わりに併録されている『幼い頃の思い出』を読めば、著者が書いている物語が
そのまま幼少期の輝く思い出と密接につながっていることがわかる。
それとは裏腹に一人息子を事故で亡くされて、そのショックで奥さんが精神を患っていたことなど
ウェストールの晩年は不幸なことも多かったようだ。

シンプルな線画だけれども、とても情感ある挿し絵で物語にぴったり。
まだまだそのほかの作品も読んでみたい。




Xmas Songs コーナー。

Santa Claus Got Stuck In My Chimney/Ella Fitzgerald
コメント

ラブ

2009-12-01 20:38:15 | 日記
いまでもずっと15分前くらい早めに家を出て、なるべく混んでる電車に乗らないようにしてるんだけど、
今朝いつもと違う車両に乗ったら、視覚障害者の女性とともに盲導犬のラブさんが乗ってきた!
床に座りたくて伏せるけど、走るたびに揺れるからすぐ立ち上がって脚を踏ん張ってプルプルです。
それに伏せると長いシッポを後ろにいるおじさんに踏まれそうで、見ていて気がきじゃない!
とってもおりこうさんにしていて、ベージュのぽってりしたおしりを思わず撫でたくなる衝動を必死で抑えましたw
乗ってくるお客の脚元の匂いをいちいちクンクンしてたな(ステキ・・・

会社の年末年始休暇のプリントが配られて、今年は12/29~1/4までの7日間。
母が近くに子宮ガン検診をやってるいい女医さんがいるから受けたほうがいいと前からゆってたから、
有給足して行こうと思ってたけど、休暇内で行けるかも。


1週間ほど前に申し込みしておいたローソンカードが届いた。けど最近ランチをナチュローで買ってない
そしたら、ウチのすぐ近くに「LAWSON STORE 100」てのがオープンした。
ローソン系列の百均があるって話を誰かから聞いてたけど、青果から雑貨まで揃っていて便利!
きっと通ってしまうな。駅前にも百均が出来たばかりなのに、需要があるんだねえ。
そのうち周りは百均とコンビニとユニクロとパチンコ屋ばかりになっちゃうんじゃないのかな。

ウチに帰ったらお隣りのイルミネーションが昨日よりさらにパワーアップしてた!
一体どこまでデコる気だ?!?おじさんヒマなんだなw


photo:
初めて食べたチョコボールのいちご味。あっとゆーまに完食。美味しいv
でも、なかなかそのほかの仲間が見つからない。

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