メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ドラマ10『コントレール~罪と恋~#1~#5』(全8話)

2016-06-13 13:38:05 | ドラマ
ドラマ10『コントレール~罪と恋~』(全8話)
脚本:大石静 音楽:♪泣きたいよ/鈴木雅之
出演:石田ゆり子、井浦新、原田泰造、桜庭ななみ、堀内敬子、野際陽子 ほか


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「ドラマのマイベスト」に井浦新さん出演ドラマまとめを追加しました

センセーショナルなストーリーで有名な大石静さん脚本で、
井浦新さん主演の恋愛もの、お似合いなダークな役てことで待ってました!

連ドラは、いちいち毎週待つのがたるくて、全話放送されてから、観たい時に一気に観るほうが好きなので、
早く観たいのをガマンして、やっと観れました~!
というか、予告を目にするたび、楽しみすぎて、観ちゃうのがもったいないくらい



あらすじ(ネタバレ注意

1話 夫を殺した男(ひと)
2008年12月。カレー専門店で働く青木文(アヤ)。

賑わう広場で、突然、無差別殺人が起こる。
ナイフを振り回して、周囲の人々を刺しまくる男を取り押さえるアツシ(アヤの夫)。

彼を助けようとした弁護士のオサベは、もみ合ううちに腕を切られ、
もみ合ううち、逆にアツシの首を切って死に至しめてしまう。
アツシが撮って、アヤに写メを送った“ひこうき雲”を眺めるオサベ。

 

 

遺体確認に付き添う刑事・佐々岡滋。


オサベ「あの人は僕が殺したんです」

弁護人は、犯人も、周囲の目撃者も正当防衛だと認めているとうながすが、自分の罪を責めるオサベ。

「オサベの父は、警視総監と同期で、最高裁の判事。
 刑事事件にはならないし、凶悪犯最大の功労者だ」と上司が言う。

廊下で、互いを知らずにすれ違うオサベとアヤ。


6年後。
アヤは「コントレール」という名の店を、海の近くの物寂しい道路沿いで一人でひっそり営業している。



佐々岡「昨日、犯人に死刑が執行されました」

トラック運転手となったオサベもニュースで聞く。

 
ガソリンスタンドにシャワーがあるんだ/驚

店を手伝うアヤの友人・田淵さゆみ/息子・友樹
 
(子どもがいるとなると、さらに困難な恋愛になりそうだ・・・

アツシの母・青木英恵

「友くんはやっぱりアツシの生まれ変わりだわ」「アツシさえ生きていてくれたら」が口ぐせ

佐々岡は今でもアヤを心配して連絡を取っている。
友樹は父を知らず、佐々岡になついている。


トンネル事故があり、事件以来、電話の音が恐怖となったことを思い出す。
オサベも迂回する。ひこうき雲を見てPTSD発作を起こし、アヤの店の前に突っ込む。



アヤが水を取りに行った間にオサベは消える。

事故により店は久々に大繁盛。

「祭りはすぐ終わる。幸せは長く続かないように。ひこうき雲がすぐに消えてしまうように。
 あの人、悪い人には見えなかった。寂しそうだったけど、キレイな横顔だった」


夜に来たオサベにソワソワするアヤ。彼は耳は聞こえているが喋れないと知る。



弁償代の代わりにカレーをごちそうする。

「ずっと黙っていると走り出したくならない?
 人生で起きたことはすべて宙ぶらりん。どうしていいか分からない」

定番の忘れ物(筆談用の手帳)w

オサベの勤め先は、多田羅運送。そこで寝泊りしている。
オサベのメモを読み始めるアヤ。そこに“ひこうき雲~”と書いて消されているのを見る。



オサベ(走り出したくなるか。ならないな)

店に来るオサベに手帳を返して、ひこうき雲という名前の店なのだと話すと、オサベは急に逃げ去る。

その日以来、オサベは店に来なくなる。

佐々岡「青木さん、好きな人できました? 感じが変わったから。なんでも話してください。いつも青木さんの味方ですから」

(あなたじゃない、私が欲しいのは)

(あの店の名前はひこうき雲。二度と近づくなという意味だ)
店の隣りを走っても通り過ぎるオサベ。


義母が訪ねてくる。「再婚するなら、私は邪魔しないからね」
佐々岡との噂を聞いて、誤解している。

「あの子が生きていたら、こんな思いしなくて済んだのに」

「どうして、どうしてって、何万回も思ったんです! でも、どうにもならないんです!
 あっちゃんが生きてたって幸せになったかどうかなんて分かりません!」
(何年過ぎようが、愛する者を失った喪失感、悲しみはなくならない

事件当日、所持品の中に手紙を見つけ、イニシャルがK.Sのブレスレットがあったことを義母に伝える。



あっちゃんには女がいたんです。それを渡すために、あの日、品川に行ったんです!
 忘れたいの、そういうこと全部忘れて、先に進みたいのに!」

家を飛び出し、泣き叫びながら海辺に行くアヤ。そこにオサベがいる。
「どうして来てくれなかったの? “明日、また来て”ってゆったのに! キスして」



2話 密会
ケータイの連絡先を交換するアヤ。

「結婚してます? してないの? 私も。一度もないの? モテそうなのに」
(私もウソついてる5歳の子どもがいるのに)
(あの人は私の希望なの? すぐ消えてしまうひこうき雲なの?)

メールには45歳と書いて、42歳とウソをつこうか迷う。

(今年、僕はいくつなんだ? なぜ、あの人影があの人だと分かったんだろう?
 まるで灯りを求める虫のように、あの人に向かっていった
 僕は何が欲しいんだ。みんな捨てたはずなのに、また欲しくなったのか?
 あの人も同じなのか?)


父・長部義斗と話したことを思い出す。


リョウジ「犯人は5人しか殺していません。6人目に関しては冤罪です」
父「お前は(法を)おさめてる人間だぞ。法律家としてこの国を守る使命がある。それをまっとうしなさい」

オサベは法廷で突然、声が出なくなり、「失声症」と診断される。

医師「失語症とは違うので、ストレスを取り除き、発声の訓練をすれば治ります」

アヤ「42にしとけばよかったかな~」(この辺が女心だね


弟ヨウヘイと、その婚約者ユイ(弁護士)がリョウジを訪ねて来る。
ユイはリョウジの婚約者だったが、2人にお祝いを言う。



弟「オサベの家は、オヤジと2代続けて裁判官だ。オレも検事からいずれ最高裁に行きたいと思ってる」

“おしあわせに”とメモを書くリョウジ。

弟「喋んないって、そっちはいいかもしれないけど、こっちはたまらないな! 幸せって何だよ、バカにすんな!」


メールの返事がやっと届き「僕の年は39です」
「今、一人ですか?」と聞かれ、子どもがいることを告白する。
「隠すつもりはなかったんですけど、きらいにならないで」

「ならないよ」と思わず口に出て、驚くオサベ。すぐまた出そうとしても出ない。


「明日10時半頃に行きます」

メールに夢中になる母親を心配そうに見つめる友樹。
翌朝、ケータイが見つからない。
義母がボロボロに壊れたケータイを見つける。
思わず、息子を叩いて、義母とも仲たがい。

サユミ:
あの時、子どもは産まないほうがいいと思ったけど、言い出せなかったんだよね
苦労するの目に見えてたからさ

アヤ「でも子どもまでなくしてしまったら、何もかも失くしてしまうと思ったの」
本当は中絶のための書類を前に悩んでいた。

「もしかして友樹、ヤキモチ焼いてるんじゃない? お母さんの男の影に」


義母は佐々岡に会いに行く。
「息子が浮気してたっていうのは本当なんでしょうか?」

遺品の調書を調べるがイニシャルまでは分からない。
浮気のことで傷ついて、自分や孫にあたり、息子を叩いたと泣きつく。

「嫁が不安定なのは足りてないからだと思うんです。
 孫には父親、嫁にも夫が必要だと思うんです。
 あなた、結婚してくれませんか? ウチで4人で暮らしましょう

義母が今夜は友樹を預かるという。

(息子に拒絶されながら、ホッとしている自分がいた。母親という諦めを、私は今、捨てている


本気でオシャレ&お化粧するアヤ。ちょっと年下っぽい服にして着がえる気持ちもなんだか分かるなぁ


満面笑顔でトラックに走るアヤ。

光に向かって走る虫のように、私はあの人に向かって走っている。
 私は生きている。何も望まない。だから時々、私に希望を与えて)



「アヤさん」と声を出すオサベ。



3話 忍び寄る過去
「毎週、金曜、あの道を通ります」
「コワイ。あんまり幸せで」

オサベ(これでいいのか? これでいい)

アヤとオサベに笑顔が戻る。
佐々岡はその様子を見て、運送屋の名前をメモって調べる。


昼のデート(こういう時、友だちの協力は有り難いねえ


「最初に声が出なくなったのはいつ? 何があったの?
 今じゃなくていいから、いつか聞かせて。リョウジさんのこともっと知りたいから」

「それは、僕も同じです」

「私、昔はすごいデブだったの。大人になったら悲しい事がいっぱいあって、痩せちゃったけど」


大人同士のもどかしいキスシーンてのもイイね


どんどんキレイになるアヤ。

佐々岡:
友樹くんと東京に来ませんか? 自分の子のような気がするんです。
犯人の刑が執行されても、心の傷は一生消えないかもしれません
でも、青木さんの気持ち、たぶん、他の人よりは一緒に抱えていけると思うんです

店を再開した時、同僚を大勢連れていき、あの日、笑顔を見て、この人が好きだって自覚したんです
県道が開通したら、またお客さんが減ってしまう。考えてみてください

アヤ:でも私好きな人がいるんです

佐々岡:
分かっています。でも自分のほうが守ってあげられると思うんです。ずっと待ってますから
(佐々岡も大人だなあ。事情を話さず、自分の気持ちだけを打ち明けて、相手に決断を委ねるって


すっかり声が戻ったオサベだが、ひこうき雲を見て、また発作が出る。

(浮かれるな、とひこうき雲に言われている気がした)
(あの時と同じだ。この人はなにか重大なことを隠している)

佐々岡は兵藤にアヤに惚れてることを伝える。
「まだ手も握ってません」
「昔から変わってないなw」

そこにトラックが通り、タクシーで追いオサベを見かけ声をかける(職業病だね


「アツシさんの奥さんですか?」と突然、篠崎ケイコが訪ねてくる。イニシャルがK.Sだと気づくアヤ。
調理師学校の合同同窓会で夫と知り合ったという。インドにいたので、亡くなったことを知らなかった。

アヤ(若い・・・)

アヤはブレスレットを渡す。


ルートが変わったため、金曜じゃない日にカレーを食べに来たオサベに
サユミが「アヤ、ダーリンですよー!」と言われ、「ダーリン・・・?」て新さんの反応が可笑しいw



オサベを見て、事件の時、アツシを切った男だと分かり、逃げるように出て行くケイコ。
帰るオサベを呼びとめて、ケイコ「駅まで乗せてってくれませんか?」



4話 禁じられた告白
アヤの夫が亡くなったことをケイコから聞く。
オサベの名前を確認して車を降りる。「人殺し・・・」

サユミもシングルマザー。子どもは一人立ちして、夫は浮気相手の所に入り浸ってる


オサベがケイコから夫とのことを聞いたと話し、動揺するアヤ。
あの人、死んだ夫の愛人なの。いつか聞いて欲しいと思ってたんだ、夫が死んだ時のこと」
「話してください。今、聞きます」だが、社長から電話が入り、そのままとなる。


ケイコは佐々岡に会いに来て、青木と不倫していたと話す。
「青木さんが本当に好きだったのは、私です。
 青木さんを殺したのは、死刑になった犯人じゃない。ほんとはオサベって男なんです!」

「あの事件の目撃者は大勢いましたが、あなたのようなことを言う人は誰もいませんでした」

「当たり前じゃない! あんな恐ろしいこと、まともに見てた人なんていないと思う!」

事件直後に言わなかったのは、ケイコもPTSDで何も思い出せなかったから。

「おかしいでしょ? 青木さんを殺した本当の犯人が今、普通に暮らしているなんて!
 しかも、殺した犯人と奥さんが、今は仲良しだなんて!」

上司に相談すると「奥さんに言っといたほうがいいな。オサベは危険人物だって」


「僕も今度会ったら話したいことがあります」とアヤにメールするオサベ。

(私、どんなことを聞いても驚かない。どんなリョウジさんも好きだから。
 あなたも私の話を聞いても、私を嫌いにならないで)


「昔はひこうき雲好きだったのよ」と夫が死んだ話をする「夫は殺されたの」

事情が初めて分かって発作を起こすオサベ。

「初めて会った時と同じ顔してる。リョウジさんはどこへも行かないで! 好き」

(広い世の中なのに、なぜ、この人に出会ったんだ)


オサベは自分の話ができない。
(ドライヴインがひこうき雲という名前だったと知った時、なぜ引き返せなかったんだ?)

それきり来ないオサベ

(やっぱり夫を殺された女は重いのかな? リョウジさん、今でも私のこと好きよね?)

金曜デートにも来ないため、運送屋に行くアヤ。
「もう自分のことは忘れてくれ」と伝言を社長から伝えられ、長期出張で戻らないと言われる。

佐々岡がいて、オサベを探してと頼むと「オサベは青木さんが愛していい人物ではありません」
(寂しそうな佐々岡の顔がなんともいえないなあ・・・

オサベに会う佐々岡。



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ドラマ10『コントレール~罪と恋~#6~#8』(全8話)

2016-06-13 13:37:05 | ドラマ
ドラマ10『コントレール~罪と恋~』(全8話)
脚本:大石静 音楽:♪泣きたいよ/鈴木雅之
出演:石田ゆり子、井浦新、原田泰造、桜庭ななみ、堀内敬子、野際陽子 ほか

5話 残酷な恋の終わり
アヤが探し回っていることを伝える佐々岡。

「あの人は何も知らない。たぶん、自分が喋っても信じないでしょう
 愛し合うことの出来ない間柄であるということを、あなたの口から話してください
 そして、今度こそ、あの人があなたを追いかけないで済むようにキッパリと捨ててやってください

 このとおりです。頼む!」と頭を下げる。

店にくるオサベ。


「もう会えません。6年前、品川で、あなたのご主人を殺したのは僕です。申し訳ありませんでした」
ドライバーの前は弁護士だと知るアヤ。

「何が起きたんだ? オレは死ぬのか? なぜなんだって、フシギそうな顔してご主人は僕を見つめていました」

「その話が本当ならどうしてリョウジさんは逮捕されなかったの?」

「法的措置がどうであれ、あなたのご主人を殺したのは事実です
 人を殺した人間が、法律を操る場に立っていることに心が耐えられなくなりました
 法廷で突然、声が出なくなったのがその証拠です
 自分に罰を与えるつもりでしたが、結局は、何もかもから逃げ出したかったんです。自分の運命からも」

橋から身を投げようとしたが、出来ず、運送会社の社長に助けてもらった。


「何も望まず、淡々と生きていこう。それが罪の償いだと思ってドライバーをしていたんですけれど、
 それでもやはり、誰とも語り合わない、誰とも心通じ合わない日々は、空しくて、寂しくて
 だからアヤさんに会った時、僕はあなたに一筋の光を見てしまいました

 アヤさんに自分と同じ匂いを感じました。あなたとなら出直せる。
 声が出た時、僕はその錯覚をたしかなものと感じてしまいました

 ひこうき雲を見て、アヤさんと出逢ったことにも宿命を感じました
 でも、僕らは決して愛し合う関係ではなかった。それもまた宿命です
 僕のことは忘れてください。僕も忘れます」

友樹が起きてしまい、「さよなら。お元気で」とオサベは去る。


佐々岡「オサベと別れたんですね。それが正解だと思います」

友樹を放っておいたことで自分を責めるアヤ。

「希望を持ったのが間違いだったの? 恋なんて望んではいけなかったのに。
 これからは、友樹の母として生きます。佐々岡さんと東京で住む道も選びません」


「そう決意したなら、自分の想いは封印して、青木さん親子を応援します」


友樹との日々が続く。
オサベはドライヴインにも入らなくなり、酒を飲み荒れる日々。
(それでも月日は淡々と過ぎていった。好きだったよアヤさん)
その声がアヤに届く。


ケーキ屋で働くケイコを訪ねる佐々岡。

「あなたの辛いお気持ちはお察ししますが、どうか前を見て進んでください
 あの事件の捜査も裁判もすべて終わっています」

「私は終わらせません! 本当は終わらせたかった。ケジメつけてやり直すつもりだった
 役立たず! 警察なんかもう二度と信じない!」


サユミはカヤの外にされてイラつき、義母に「常連さんがアヤに“今晩どう?”とか言ってるんですよ」と耳打ちする。

アヤは義母のお誕生日にすき焼きに誘う。
酔った義母はアヤを責め、思わずアヤに生卵を投げつける。


県道が3ヶ月ぶりに開通し、店はすっかり閑散としてしまう。

桜が舞い散る中、オサベと再会してしまう(どんだけ縁があるんだ
なにか口ずさむが分からない。再び見ると、もういない。



泣き崩れるアヤ。車中で涙を流すオサベ。
 



6話 あなたは もういない
別れて1週間。
アヤは店を閉じて、土地を売り、駅前でドライカレーを売り、午後からはスーパーレジのパートをする決意をする。
(シングルマザーは、パートで低収入っていう問題



お得意先のサネカワ運輸の分析機が運送中に破損し、1000万円の弁償が払えないため、運送会社は倒産の危機となる。
オサベは法的にどうか調べ、訴えている相手を訪ね、証拠がないのであれば公正取引委員会に調査してもらうと告げる。
注文の際、精密機械の注意を口頭でゆっただけだったということで、損害賠償の取り下げを認めさせる。

 
スーツを着て、すっかり変身!


佐々岡は、ドライカレーを東京で大量注文をとれるよう計らってくれる。
兵藤は刑事の勘で「お前を幸せにする女とは思えないな」と言う。

オサベとアヤはまた再会し、お茶する。


「今は力強い感じ。6年前までそんな感じだったんだなって初めて知った。
 あなたは人の痛みを知っているから、きっと6年前よりいい弁護士さんになれると思うの」

「出会った頃から強引なところがあったけど、変わってませんね」

(あの人はもうひこうき雲を見てもパニックを起こさないのかな。
 いつも何かに脅えているあの人が愛おしかった。もういないんだ。あの頃のリョウジさんは

オサベは法律事務所を立ち上げることを決意する(再登録が必要なのね

アヤ「佐々岡さん、友樹を連れて、佐々岡さんのところに行ってもいい?」

1ヵ月後。佐々岡と再婚して東京に引っ越す。こんな日にもひこうき雲を見るって・・・



7話 消せない傷
3ヶ月後。友樹はまだ佐々岡を「お父さん」とは呼ばない。

(私は幸せなはずだった)

運送会社に弁護士事務所を開業したオサベは、身近な人々のトラブルに対応する。
東京地方裁判所に行き、佐々岡に会い、アヤと結婚し、友樹も養子縁組したことを知る。

「アヤと子どもは自分が守ります」

その直後、ヨウヘイから母親が倒れたと電話が入り、行ってみると、
父から[長男は殺人犯!」とオサベ家を非難するスキャンダル記事が載っている本を見せられる。



弟「父が裁判官を退官する今年、その名を汚されるのは耐え難いんだ」

父「こんな雑魚を相手に名誉毀損することはできないことは分かっているな
  お前がどこでどう生きようと、私の息子であることは消せないのだよ
  この話がリークしたのは、お前の身近な人間ではないのか?
  この手のものには一切口をつぐみなさい。話はそれだけだ」


佐々岡とアヤ、友樹は、ケイコと再会(だから、どんだけ狭い世間なんだ
「青木さん、カレシ変えたんですか?」

(忘れようとしているのに、何かが必ず私を引き戻す)


スキャンダル記事のネタを提供したのはケイコ。
目撃証言を裏付ける証拠がない限り、誰も相手にしないと言う取引相手。

イラだったケイコは、SNSに匿名でオサベの実名・住所を連投する。

(今の時代はこんな方法もあるからねえ・・・


佐々岡は、家族との時間を増やすため、「捜査一課」から「地域科」に異動したと兵藤に伝える。
「バカかお前は。もう少し頑張れば、花の捜査一課のデカ長になれたのに」

兵藤はスキャンダル記事のことを教える。
「デカとして起こったことは頭に入れとけ。でも、旦那としては忘れて帰れ」(いい上司だなあ

友樹が突然、佐々岡のカバンを開けて、スキャンダル記事の載った本がアヤの目に入る。
(そんな偶然もなんだか・・・。家の中に前夫の位牌があるっていうのも難しい環境だね


記事をリークしたのはケイコだと直感したアヤは、ケイコを訪ねる。

私の時計は、アツシさんが死んだあの時から止まってるんです
 アツシさんが死んだのは私のせいじゃない!」
(自己愛の強いコだけど、心のどこかでそう思っていたから怒りや憎しみの持っていき場がないんだな

SNSでディスられているのを見るケイコ。

(こんな投稿に返事するヒマ人がいるのも悲しい。余計エスカレートさせるのは目に見えてるし
「メンヘラ」なんて言葉も初めて知った。2ちゃんはヒトの闇そのもの・・・


サユミから電話があり、サユミと義母も記事を見てアヤを責める。

「知って別れたの? それで佐々岡さんに乗り換えたの? あんたたちおかしい!
 アヤはジェットコースタードラマみたいに劇的人生、気分良く生きて(これは大石さんの自虐的セリフ?
 アヤのことずっと可哀相だと思って、毎日この店手伝ってきたけど、バッカみたい。私のことなんか利用してただけじゃない!
(サユミは、自分を不幸に思っていて、それをアヤに投影して手伝っていた感じがするな

義母:
ウチの人が死んだ時、私、43だったの。海の事故じゃ、犯罪被害者給付金なんてもらえないし
息子を育てるために朝から晩まで必死で働いたわ。
(だから協力してたのか。怨むなら、国のシステムだ

大切に育てた子どもを、ある日、突然殺された。とんでもない嫁ね。私はなんのために生まれてきたの?
生きていくってことは、みんなこんなに悲しいの?
(被害者同士で傷つけ合うって因果だなあ。夫を亡くしたら、ずっと一人でいなきゃいけない理由もないし

(生きてることは、みんな悲しい。だから、その悲しさを忘れるために、私はあの人を好きになったんだ
 リョウジさんもきっと、悲しみを忘れるために)



ケイコはオサベを訪ね、オサベのスマホを盗って、アヤに電話する。
「これからオサベと品川に行って、あの時起きたことを確かめます。あなたも来てください」



「私は見ました。あなたが青木さんの首を切りつけるのを」

「青木さんを殺したのは私です」

「じゃ、どうしてあなたは裁かれなかったんですか?」



この(腕の)傷が消えないように、僕の罪も消えません。
 あの時、犯人を止めたくても恐怖で足が動かなくて。
 無差別殺人を止めた男性を助けたい、でも、こんな所で命を落とすのは損だ逃げよう、
 2つの気持ちが次々と心に突き上げてきて、動けませんでした。
 あの時、僕はもっと早く決断して飛び出していれば、青木さんは生きていたと思います
 あの時の優柔不断さが今も許せません」

「じゃあ、償って!」

「たとえリョウジさんが死んでもあなたはけして報われない。私がそうだったから。
 私も犯人を引きずり出して問い詰めたいと思った。なんでこんな目に遭うのが私たちなの?

 あなたが言う通り、あの時から時計は止まってしまったの
 そんな時、私はリョウジさんと出会って、生きる希望を見つけることができた
 でも、リョウジさんがあっちゃんを刺した人だと分かって、結果的に別れるしかなかった

 だけど、イヤでも朝は来る。だから生きていくしかないの。
 だからあなたも時計を止めたままにしないで。あなたは生きてるんだから」

 



「そんなのムリよ。だってアツシさんがいない。彼は私をかばって死んだ。私の身代わりに」

「誰のせいでもないのよ。リョウジさんも時計を進めてね」

「アヤさんも」

ケイコとリョウジは、その直後、車に轢かれる(この辺もやっぱドラマだなあ




8話 明日、ひこうき雲が
リョウジだけが重傷で救急車に運ばれる。アヤはケイコに
「あの人、今度はためらわずにあなたを助けたのね。あんたも祈っててオサベさんが助かるように」

オサベの母と弟が来て、アヤを迎えに来る佐々岡。
(そっか、病院では家族じゃなきゃ、付き添ってても病状も教えてくれないんだ

「なぜオサベに会ったんだ? なんでケイコは道路に飛び出したんだろうな?
 オサベがいなくなれば僕たちはラクになるのにな。助かればまた新しい人生が始まるさ。どっちも本当の気持ちだよ

佐々岡の助言で義母とアヤは話し合う。
「アツシが生きてたらねえ・・・」

眠れないアヤは、翌日も病院に駆けつけてしまう。

佐々岡もオサベを訪ねる。

「オサベさん、アヤの心はあんたしか求めてない。今も。
 恐ろしいなあ。眠っていてもアヤを捕まえて放さない。
 でも、アヤと肩を並べて歳をとっていくのは自分ですから」



佐々岡が初めて、闇の部分を垣間見せた。ここまでくると執着心だな

またリョウジの声がアヤに届く。
意識が回復したことをアヤに伝えると「関係ないわ」「関係ないことないだろ!!」と初めて大きな声を出す佐々岡。


店は売れ、隅々からオサベのことを思い出すアヤ。
(リョウジさん。会いたい)
(会いたいよ、アヤさん。命を取り戻したら、君への想いが激しくよみがえった)


ケイコがオサベを訪ねる。

「雑誌にオサベさんのことを話したのは私です。
 私の命を2度も救ってくださってありがとうございました。
 さよなら。時計を進めます」

 


店に寄るサユミ。

「もしかして、あの人のことが忘れられないとか? 独身じゃないんだからダメだよ
 中学、高校の時は私たち夢がいっぱいだったじゃん。でも歳をおうごとにどんどん諦めていったでしょ?
 これからもその連続だから、早く慣れなきゃ。あたしなんか、ずっと前から夫のことを諦めてるもん」

(励ましてるつもりで、“歳とったらすべて終わり”っていう自分の価値観を押し付けてるなあ
 人の心配や世話より、まず、自分の幸せを見つければいいのに。この2人、根本的な価値観が違うよね


(私たち親子は少しずつ前に進み始めていた)

(アヤさん、僕たちの時計は進んでいるんだろうか?)


野菜を刻み続けるアヤ。刻む時計の音。
アヤはリョウジに電話をかける。

「どうしても会いたいの。明日、コントレールに来て」

駆けて来るリョウジ。


「何をしてても聞こえるの。もう1人の自分の声が。違う、違うって。私が好きなのはリョウジさんだって」

「意識が戻ってからアヤさんのことばかり考えた。アヤさんの腕の中で終わってればよかったのにって思ったよ」

「でも、あなたは生かされた」

「生かされたんだから、アヤさんと生き直したい。
 佐々岡さんから奪い返す方法がないかいろんなことを考えた。だけど・・・」

「どうにもならないことは、どうにもならない。
 友樹が成長したら事件のことを知ることになる。そしたら、リョウジさんはまた苦しむことになる
 明日、ここが人手に渡るの。すべて消える。
 この思い出だけで生きていけるくらい。私の体にあなたを刻んで」
(映画『マディソン郡の橋』を思い出した

(さようなら。一生忘れない)という声が聞こえたようなリョウジ。


友樹の小学校入学式の日も、ひこうき雲が見える。
オサベも見るが、もう発作に襲われることはない。



街を歩いててもスレ違うって、前世で相当な縁があったのでは?!




これで終わるのも寂しいなあ。。。うーーーーーーーーーーん。
そもそも不倫の話だから仕方ないのか?

同じ不倫でも、男の浮気は義母から嫁が責められて、嫁の浮気は、さらに人格否定するほど責められて、
シングルマザーは二重苦、三重苦だな。


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