メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

新編少女世界名作選 17 夢みる天使 オードー/原作 偕成社

2024-05-29 15:23:24 | 
1973年初版 1985年17刷 1990年改装1刷 岡上鈴江/編訳者
下高原千歳/カバー絵 西村保史郎/口絵・挿絵

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


少女の名作シリーズは両親または片親を亡くした設定が多いのはなぜだろう?


【内容抜粋メモ】

登場人物
エグランティヌ
祖父
クラリッス 叔母
ノエル バレー農園の次男
シャルム 教師
ルイ 仕立て屋の弟



両親がいないエグランティヌは、6歳まで叔母のクラリッスに育てられ
今は祖父の家で暮らしているが、友だちは拾った子犬トウだけ







近所の裕福な家の息子ノエルがやって来て、友だちになろうと言い
学校が休みの日に鉄柵を乗り越えてやって来る







りんご園で遊ぶのに飽きて、エグランティヌも鉄柵を越える練習をして
夏休みは毎日のように木のぼりや池で水浴びしたりする







クラリッス叔母が来て、エグランティヌも学校へ通わせるべきだと言ったため
シャルム先生のもとで学ぶことになる









エグランティヌが産まれた日に両親が亡くなった話を聞いて頭がいっぱいになり
クラスになじまないエグランティヌに冷たく当たるクラスメイト

ソエルはシャルム先生が家に来た時、エグランティヌの両親の話を聞いた
エグランティヌの母は産後すぐに亡くなり、それがショックで父は池に身を投げた

ソエルに家の中を案内していて、普段開けない部屋を見つけ
両親の結婚式の写真を見つける







ジュリエットはシャルム先生からエグランティヌに勉強を教えるよう言われるが
間違えるたびに責め立てて、エグランティヌはすっかり縮み上がってしまう

上級生のマグルリットはエグランティヌと一緒に帰るようになり仲良くなる
2人で下校中、ジュリエットは男子に言って
小石を入れた雪球をエグランティヌに投げて怪我をさせる









シャルム先生はワケを聞いて、ジュリエットがいじめていることに気づく






マグルリットが教えるよう言うと、すぐにみんなを追い越し
小さい子に親切に教えるようになる

祖父の仕事が忙しい間、クラリッス叔母が来てくれる
エグランティヌは気弱なところがなくなり、本来の活発な性格が表れ
とても美しい声で歌って、ノエルや叔母を喜ばせる

池で泳ぐ練習もして、遠くから見ていたノエルと父は白鳥のようだと見惚れる








息子夫婦が亡くなったショックで妻も追うように亡くなり
祖父は家に閉じこもるようになり、多額の借金をしたため土地を売ることになった
それらの不幸をエグランティヌのせいにして、時々苦しい目で見ている

エグランティヌは冬になると、自分のパンをガマンして
小鳥たちにあげているのを見たシャルム先生は心の優しい子だと感心する









エグランティヌは15歳になり、村の学校を卒業すると
村の仕立て屋の店でお針子として働く

仕立て屋の弟ルイは、子どもの頃にかかった熱病のせいで足が不自由だが
とても優しい

日曜日には教会でシャルム先生がオルガンを弾き
エグランティヌとルイが讃美歌を歌う
叔母はエグランティヌに音楽を習わせたがっているが、祖父が反対する









アルジェリアの農業学校に行っていたノエルが帰郷し再会する
立派な若者になったノエルと美しく成長したエグランティヌは互いの姿を見て
しばし戸惑うが、すぐに元のように親しくなる







祖父は高い熱を出して寝込む
自分が死んだら、エグランティヌ1人残していくのが急に不安になり
ノエルにエグランティヌを幸せにしてやってほしいと頼んで亡くなる

ノエルは家族にエグランティヌとの結婚を話すと
財産目当てだと非難する母







兄リュック:
バレー家の農園はボクが継ぐ
おまえは他の農園を買わねばならない
父さんはお金を今の農園にすべてつぎ込んでしまったんだ

ノエルは家族と折り合いが悪くなり、叔父の農園を手伝いに行く
ノエル:兵隊を終えたら、2人でアルジェリアに行こう
エグランティヌ:元気で待っているわ








今度は叔母が病気で亡くなる
バレー家は村中に悪い噂を流し、マルグリットと母がかばってくれる
ノエルからは半年たっても便りもない

マルグリットとルイはエグランティヌに同情し、シャルム先生に相談する

シャルム先生は姉がパリで洋裁店をしていて、お針子を1人探しているから
大きな都会に出れば、若い人にはとてもいいとすすめる

エグランティヌはトウを仕立て屋さんに預けて、1人村を出る







5年経ち、エグランティヌはパリの生活に慣れた
隣りの空き部屋に誰か引っ越してきて
美しいオルガンの音色に合わせてつい歌うと
天使の声だと褒めてくれる

隣人はジャック・エルモンという有名なオルガン奏者で
その日から音楽を特訓し、1年で素晴らしい歌手になる







パリの大きな劇場で独唱会を開くことになり
シャルム先生らに招待券を送り、パリまで聴きに来る

美しい声は会場のみんなを魅了する
どんな辛い時も、悲しみ、苦しみを乗り越えたからこそ
大勢の人の心を引きつけるのだと思うシャルム先生










解説

マルグリット・オードー
1864年フランス生まれ 72歳で死去

若い頃はエグランティヌと同様、貧しいお針子だったが
ひどい眼病になり、視力が衰えたため、慣れないペンで小説を書きだした

『孤児マリー』が評判になっても、有頂天にならず屋根裏で生活していた
『街から風車場へ』

本書は最後に書いた作品で、亡くなった半年後に出版された



コメント

映画『ミヨリの森』(2000)

2024-05-29 14:50:02 | 映画
原作:小田ひで次(秋田書店刊) 監督:山本二三

登場人物
ミヨリ/蒼井優
カノコ/天野ひろゆき(キャイ~ン)
一本桜の精/元ちとせ(特別出演)
おばあちゃん/市原悦子
お母さん/吉崎典子
お父さん/伊藤利尋
岡子先生/佐々木恭子
ボクリコ/高島彩
ワシラシ/松尾翠
ほか


今作もLINEオプチャメンバから教えてもらった
ジブリや新海監督作品を観た後だと、なんだか古臭さを感じる

声優も素人っぽい
祖母役の市原悦子さんだけレベチ

サクラの精は『ガラスの仮面』的な?

本作ではダムをつくるヒトは悪だけど
実際は何年も森を調査して
生態系を壊さないようにしてるとか
生活にはダムが必要だとかで、分からなくなるよね


【内容抜粋メモ】
家族で花見をしていて、娘みよりが消えた
犬クロはコグマと遊ぶみよりを見つける

みよりが泣くのを見て、巨大になるクマ
「やめなさい」という声で精霊に変わる







1本桜:
待っていたよ、みより
この森はお前の森だ



両親は別居? 父の実家に行くミヨリ
父は広告の仕事がいつも忙しい

祖母:森には森の住人がたくさんおるで

ミヨリ:さよなら東京 携帯を川に捨てる

トトロっぽいトンネルを抜けると7月なのに桜が満開

巨大クマが来て、消える
どうせ死ぬならベンガルトラのほうがよかった
と思うとトラがそばに来て眠る

両親のケンカの記憶

ミヨリ:私は誰からも生まれてない!

学校ではいじめられている

ミヨリ:友だちなんかいらない 誰もいらない!

枯れた樹の下で泣いている
妙な怪物がいる

オオバコと甘草と混ぜて咳止めを作る祖母は魔女と呼ばれている
森にはいろんな薬草がある

あのサクラは御神木
去年のカミナリで真ん中から折れた

祖母:
モグリに会ったのか? 悪い夢を食べてくれる
大丈夫 ちょっともコワイもんじゃない

夜、寝ている所に精霊が来て追いかける


クロは御神木の所で待ってる

ねこじい(森の番人):
わしらを忘れたのか?
10年ぶりの再会というのに

ボクリコのほかにもいっぱいいる

小さい頃、この樹で精霊たちと遊んだことを思い出す
親が来ると精霊は消える

ミヨリ:あんたたちなんか知らない!

精霊:守り神って器じゃないな 東京に追い返せ

ねこじい:わしらの長が選んだことだ



屋根裏部屋にミヨリの部屋をつくる
3階にはフシギな木彫りなどがある







祖母:
10年前、森の守り神に選ばれた いずれはミヨリに譲るつもり
ちゃんと森の声が聞こえる者じゃないといかん



学校へ通う
全員で歓迎してくれる







ダイスケはボールをぶつける

ミヨリ:あんたら、うざい! 私は魔女の孫 無礼なことすると呪いをかけるよ

道を外れて、暗い森に入る







泉の霊:そのうちダムに飲み込まれる
校舎も水の底になる映像が見える

人間てどうして大切なものを壊すんだろうね
また会おう 男の人は連れてこないで

男に捨てられた女がそこで自死した

ねこじい:わしらの代わりに泉に入る者に何もしないよう話をつけてほしい

ミヨリ:関係ないし!



体育の時間に鉄棒でダイスケに勝つミヨリ
ダイスケ:勝負だ、ミヨリ お前、田舎が気に入らんなら出てけ
ミヨリ:どうせ、こんな村、ダムに沈んじゃうんだ! 泉に行けば分かる
ダイスケ:ウソだったら東京帰れよな

ダイスケが泉に来ると幽霊に会う
私の泉を汚したね! 鬼に変わる

ミヨリは心配で泉に行く

ミヨリ:
誰かのせいにしてもしょうがない!
私だって親に捨てられたんだ
弱い人間は大嫌い!

泉の霊:お前だって同じだ 人のせいにして







成仏すると、もとはオコジョ?

ねこじい:敵も見方もない 人間とわしらは本来同じもの

ダイスケと仲直りして戻る



ダムの関係者が来て、西の森の環境調査している







絶滅危惧動物のイヌワシがいればダム計画は中止になるだろう
イヌワシ捜索隊を結成

精霊を呼んでも出てこない



祖父母の家に母が来る
母:母さんと東京で2人で暮らさない?

夜中に3階にある太鼓を叩くとダメ出しする精霊ワシラシ
腰みのをつけて太鼓を叩くと精霊が集まる







ミヨリ:イヌワシをさがしてしらせて

風の精フークリンに聞く
ミヨリ:この森にイヌワシを連れてきて







一緒に空を飛んで探す
フークリン:ここに住むかどうかはイヌワシが決めること 気長に待つの

ミヨリ:お父さんの所に帰るなら、帰るけど、そうじゃないなら帰らない
母:お父さんと話してみる



猟銃を持つ男たちはイヌワシがいる所に案内してと迫る
ダイスケはテキトーな岩場に案内すると本当に現れた

ボクリコが化けてて銃で羽を撃たれて逃げる
ミヨリ:ダム計画が中止にならないようにイヌワシ殺しに来てるんだ








御神木が光り、桜が満開になる

御神木:
お前一人で成し遂げられることではない
ほかと心を合わせるがよい
1人だったことは一度もない







長い旅がはじまるぞ
土から地上へ、海の生き物を育み、雲から雨となり降り注ぐ
水なしでは誰も生きられない

(サル、イノシシとか棲む森が日本にあとどれくらい残っているのかなあ?

ほかの森からも精霊が来る
ミヨリ:二度とあいつらが森に入らないようにうんと怖がらせるの!

黒塗りのクルマが何台も来る
傷ついたイヌワシを見つけて殺すつもり

道に迷い、泉で水を飲むと、精霊たちが驚かす

ミヨリ:命惜しくば、立ち去れ!

(このシーンやけに長いな・・・

男:こっちにはこっちの事情がある 生活がかかってんだ!







クルマの前にダイスケらが張ってる
村人と警官が来て連行していく

新聞にイヌワシ生息のニュースが載る
ダム計画は中止になった

ねこじい:ああいう奴らはまた来るぞ

ミヨリ:
何度来ても追い返してやろうよ
せっかくだから秋、冬、春の森も見てみたい
みんなと一緒なら大丈夫







コメント