メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ゆだねるということ』 あなたの人生に奇跡を起こす法(下)

2020-06-14 12:30:22 | 
『ゆだねるということ』 あなたの人生に奇跡を起こす法(下)
ディーパック・チョプラ著 住友進 訳

『ゆだねるということ』 あなたの人生に奇跡を起こす法(上)

上巻はシンクロニシティの説明で
下巻はその具体的なワークという構成だと分かった

そのワークもシンプルに言えば
瞑想+マントラ+呼吸

ただ、これを毎日続けるとなると
そうした時間の習慣を作り
「自分はこうありたい」と願う具体的な意思が必要と分かった

ほんとうは、こうしたメモより
実際にやってみることが要なんだよね

でも、私の性格上、インプットしたらアウトプットしないといられないタチなので
また長くなります


【内容抜粋メモ】

■7 瞑想とマントラ

瞑想することで、日ごろなかなか気づかないことに注意・関心を向けるようになる

医師から「1日に2回、20分散歩すれば健康で、心も穏やかになる」と言われたら
大勢が実行してみようと思うはず

原型を呼び出す前に1日15~20分の瞑想をする
特別な知識は必要なく、楽しんで実行すること

非凡な科学者の中には、ユング
シンクロニシティを最初に問題にしたヴォルフガング・パウリもいる

彼らは根本的な現実を構築する基本的要素の1つに意識を入れなくては
量子物理学を理解することは不可能だと感じている


瞑想法
精神はたえず活発に活動している
道が見つからないのは気が散っているせい

静かにしていれば、思考の「間」が訪れる

瞑想を始めたばかりは、イライラするかもしれない
瞑想の目的は、静かにじっとしていることで、あらゆる思考から解放されること

リラックスできる場所で、目を閉じて、自分の呼吸に集中する
意識的に呼吸を整えようとしてはいけない
自然な息遣いを観察する

周囲の物音など雑念に気が散ったことに気付いたら
再び自分の呼吸に意識を戻す


マントラ(mantra)
語源は、manはmind(意念)、traはinstrument(器)
古代の英知ヴェーダンタ哲学には
自然の中で発生する音や、振動について考察している

それがすべての人類の言語の基礎になっている
アルファベットは、赤ちゃんが発する音や
動物、風、火、川などが出しているのと同じ振動

自然は振動でできている
神は振動

さまざまな事物が異なる波動で振動している
それを物質、感覚と解釈している

マントラは、宇宙の性質を説明する言葉

私たちの肉体もたえず振動している
その振動が物理的な領域に出来事を創り出すとヴェーダにある


息のマントラ
シンクロディスティニを実現するには「ソーハム」のマントラがお勧め
息を吸う時は「ソー」、吐く時は「ハム」という振動音が出る

吸う時に「ソー」の音を考え、吐く時は「ハム」の音を考える

日常の意識を超越した瞬間、音は消え、一瞬、息が停止する
時間が停止し、「すべて」である領域「スピリット」にたどり着く

マントラは「すべて」である意識を体験するための方法

アボリジニ、インド人、ネイティブ・アメリカン
伝統文化をもつ人々の多くが何千年も前からマントラを利用してきた

マントラは無から有を創り出し
見えないものを見えるようにする特別な振動をもつ
宇宙の音を創り出すために唱えられている


スートラ(sutra 意味をもつマントラ)
マントラそのものには意味がなく、単なる振動・音

sutraというサンスクリット語は「縫い合わせる」という英語sutureの語源
ラテン語のsutreに由来し、「魂に一針縫う」こと

「アハム・ブラフマスミ」
私の中心が究極の現実であり、宇宙の根源と土台
生きとし生けるものすべての源である

理解するには丸一日かかるが、スートラの短い言葉の中には
その複雑な考えが完全に凝縮されている

これら古い時代のスートラをいくつか紹介する
唱えることでシンクロディスティニが必ず訪れる

意味が分からなくても効果が減少することはない
魂でしっかり把握されている


「現代語より、古代語のほうが効果的」

同じマントラ、スートラを何度も唱えると
いい結果が現れる確率が高くなる


4つのステップ

1.毎日、静かな場所に行き、あなたの原型のシンボルを集めて目の前に置く

2.20分間、ソーハムのマントラを唱えて瞑想する

3.
目を開いた瞬間、原型のシンボルを眺め
あなたを通して表現できるよう

「あなたは私の一部となり、私を通して活動してください
 これからずっと私を導いてください」と言う

4.その日1日のシンクロディスティニの原理を読む
原理は7つあり、1週間も7日ある
1日に第一の原理 飛ばさないこと
順番に積み上げることで効果が出る
8日目に最初に戻り、第一から読み始める

これを20~30分以内で行う
朝の瞑想をすれば、1日意思に集中し続けられる
朝晩だとより効果的


「エゴ」
「すべて」である知性が組織する偶然の一致を通して
意思は自然に実現されるが、「エゴ」が妨げるかもしれない

自己や魂がエゴに曇る時は、必ず不安がわいてくる


「向日性」
常に光の方向に生長しようとする植物のもつ自然のメカニズム
思考・意思にも同じ性質がある

ストレス、不安を感じた時は、次章からのスートラを読むと
見失った自己が戻る



■8 第一の原理 あなたは宇宙のさざなみである

スートラ:アハム・ブラフマスミ
私の中心は究極の現実であり、宇宙の根源と土台
生きとし生けるものすべての源である

あなたも私も宇宙も同じもの

人は思考、願望、夢を自分がつくっていると思い込んでいる
これらを表現しているのは宇宙だと気づくと

自分でなんとかコントロールしようという焦りから解放され
この世であなたが実現することになっている奇跡的な人生を築ける

人はそれぞれ特殊な観点を映し出している
生きとし生けるものには、切っても切れない繋がりがある


「カルマ」
意思は私たちのもっとも深い願望から生まれる
あなたと私のカルマは違う

一人ひとりが個人の経験、記憶、カルマに基づき
願望を叶えようと努力する

私たちはみな同じ場所にたどり着く
人は幸福を祈り、希望を叶えたいと願っている

そこに着くまでの道のりは違っても
みんなが同じ目的地を目指し、いっしょに目標に到達する


【レッスン1】沈黙の観察者を見つける

静かな場所に行く
心を癒す音楽を流す
目を閉じる

自分に異なる2つの面があることに気づく

いつも心の中にいる沈黙の観察者の聴き手
この部分は疲れを知らず、眠らない 破壊もしない

沈黙の観察者に気づけば、意識的な知性の場にも気づく



【レッスン2】なぜ、わたしはここにいるのか?

紙とペンを用意し、10分間のレッスンに集中する

「なぜ、わたしはここにいるのか?」と問いかけ
浮かぶ考えをすべて書き留める

書き終えたら、再び「なぜ、わたしはここにいるのか?」と問いかけ
新たに出てきた答えを書く これを20回行う(多いな/驚

そこに一定のパターンが見られますか?
自分の人生観について分かりましたか?

この世で自分に与えられた特別な才能を
大勢のために役立てるチャンスの場とみなせるようになる

自分の人生の目的を明らかにできれば、意思に集中できる



■9 第二の原理 関係の鏡で自分を見つける
スートラ:タト・トヴァム・アスィ
わたしは自分のなかに他人の姿を見、他人のなかに自分の姿を見る

人間関係とはなにか理解することが
シンクロディスティニを実現する重要なカギ

現代社会、西洋文明では、大衆心理学に頼ってきた
自己啓発書は、コントロール術を提案している
どれもノウハウにすぎない

空気と同様、人間関係は不可欠なもの

第二のスートラは「わたしは、それである」という意味
すべてが「それ」
誰もが他者を映す鏡


人間関係は魂を進化させる手段
日常生活の中で宇宙とのつながりに気付いた時しか
私たちは大きく飛躍することができない


人間関係のすべてがスピリチュアルな体験
人は変容していくが、不安はない状態

あなたはどんな人に魅力を感じますか?
付き合うことでその人の特徴を
自分でも出したいと潜在意識で思っている


「なぜ惹かれるのか問いかける」
美しさ、影響力、権力、知性、、、
あなたの中でまだ開花していないことを確認する

自分が否定している性格を映し出している人に嫌悪感を覚える
あなたと共通する性格であることに気づく

私たちはマイナス面がないかのように振る舞い
イヤな性質を他人に投影している

「ふさわしくない人」を引き寄せているのではなく
自分の中に同じ性質があると認めようとしないだけ

不愉快な人を受け入れ
あなたの新しい面を発見する機会に利用すると
スピリチュアリティは一歩成長する

なにかを判断するのは、自分とは関係ないと一線を引き
善悪・正誤を見極めようとする心の表れ


「アドルフ・ヒトラーと自分との共通点を考える」
皮膚の色、訛り、身体的な障害、ある集団に属する人々に対し
偏見を口にしたことはないか?
もしあるなら、ヒトラーとの共通点を認めなければならない

さまざまな面を受け入れた時、宇宙の意識とのつながりに気づき
あなたの認識は拡大する


「スーフィー教の話」
ある村を訪れた男は村の古老に言う

男:
この村に引っ越そうか考えている
ここに住む村人はどんな人ですか?

古老:あなたが住んでいた村はどんな人たちでしたか?

男:強盗、詐欺師、嘘つきだらけです

古老:ここの村人も同じ人間ばかりです

男は二度と来なかった

30分後、別の男が来て同じ質問をして
古老も同じ問いかけをすると

男:とても親切で、優しく、思いやりがある、愛情深い人々でした

古老:ここの村人も同じ人間ばかりですよ


他人の中にもっとも強く見える特色が
自分の持つ一番強烈な性格

心の奥に否定的な特徴があっても「人間失格」ではない
弱点のない人などいない

短所を認めるのは、自分が完璧であることの証明


【レッスン3】二面性を受け入れる

1.
自分がとても魅力的だと思う人のことを考える
紙の左側に好ましい性質を10以上かき出す
コツは時間をかけないこと


<私のワーク>
美意識・センスが高い
慈愛・利他的
行動力がある
自己肯定力が高い
素朴
オープンマインド
平等・客観的
愛情深い
創造力・クリエイティブ
人脈が幅広い


2.
嫌いな人、イライラする人を思い出す
紙の右側にその性質を10以上挙げる


<私のワーク>
偏った価値観への執着
ツバを吐く人
人前で吐く人
お酒で酩酊する人
タバコを吸う人
下ネタを言う人
言葉がキツイ人
差別する人
攻撃的な人
自由を奪う人


3.
惹かれる人について再びじっくり考え
その人の魅力的とは言えない特徴を最低3つあげる
完璧な人はいない

<私のワーク>
裏表がある ウソをつく
人によって態度が変わる
整理整頓が苦手


4.
嫌いな人について再びじっくり考え
その人の魅力的な性質を3つあげる

<私のワーク>
一生懸命・努力家
素朴・純粋
諦めない


5.
26の性質を読み、自分にも当てはまると思う性質を丸で囲む
すべて直観で答える

<私のワーク>
美意識・センスが高い
素朴
オープンマインド
平等・客観的
偏った価値観への執着
裏表がある ウソをつく
掃除が面倒
一生懸命・努力家


6.
丸で囲まなかった性質の中で
自分にまったく当てはまらない性質にチェックする

<私のワーク>
ツバを吐く人
人前で吐く人
お酒で酩酊する人
タバコを吸う人
下ネタを言う人
攻撃的な人


7.
丸で囲んだ言葉を見て、自分をもっとも適切に言い当てている
性質を3つ確認し、紙の裏に書き留める

<私のワーク>
素朴
オープンマインド
一生懸命・努力家


8.
自分に当てはまらない性質の上位3つを
裏側の7.の下に書く

<私のワーク>
人前で吐く人
お酒で酩酊する人
タバコを吸う人


9.
7.と8.の言葉を大きな声で読む
あなたはこの6つの特徴をすべて持っています

(ええ?! 私、酒もタバコものまないし・・・???

あなたはこれら6つの性質を持つ人を人生に引き寄せていく
他人の中に自分の姿を見つけられるようになれば
その人と深いつながりが持てるようになる
それに気づくとシンクロディスティニへの扉も開く




【レッスン4】ナマステ
サンスクリット語で「私とあなたの内面に宿る魂に敬意を表する」の意味
人と目が合ったら、心の中でつぶやくと
「私たちは同じものである」と気づく方法


第二の原理のスートラ:タト・トヴァム・アスィ
すべての人が自分を映し出してくれる鏡
自分が大切にしている特質を、他人が映し出してくれている
すべて自分の姿だと思う



■10 第三の原理 心の対話術をマスターする
スートラ:サット・チット・アーナンダ
わたしの内面の対話は、わたしの魂の炎の反映である

あなたの心がどう現実を創りだしているか

サット(真実)・チット(まことの知識)・アーナンダ(完璧な至福)
私の魂は束縛から解放され、完全に充実しているの意

私たちは服、クルマ、時計などを見て判断を下している
エゴが語りかける目標を錯覚させる罠が仕掛けられている


「内面との対話と自己の力」
すべての場に同調すると、身体、感情、スピリチュアリティのバランスがとれる

「自己から生まれるパワーには2種類ある」
1.名声、大金、肩書、モノ、地位→いずれ消え去るもの
2.内面から生まれる真実のパワー→肉体が消えても永遠に生き続ける

自己の意識は、批判・賞賛に平然となる
自分が誰かに劣ったり、優れたりしているわけではないと理解する
多くはエゴがあり、内面からのメッセージをぼやけさせる

克服する2つの方法
1.瞑想
2.心の中の対話を訓練すること

例:仕事に不満があり、自分に合う仕事などないと結論を出す

シャーマンは心の中身しか調べない
狩猟者が獲物を見つけられないのは、心の何かがそうさせているから

外界をコントロールしているのは「感情」と「思考」
外界にないなら、内面にないかと問いかける

魂の炎が燃えると、目の輝きに映し出され
無意識にボディランゲージにも現れる

言葉、振る舞いの中に現れ、自信、幸福、ユーモア、勇気にも反映する

この訓練により、周りに自然と人が集まり、力となり
知識、至福を分かち合いたいと思う


【レッスン5】魂の炎を瞳のなかに見つける
鏡を見る時、瞳に視線を合わせ、3つの基本原理を静かに唱える

他人の忠告から自由になる
自分は誰にも劣っていない
どんな難題にもしり込みしない


第三の原理のスートラ

あなたは自分の中心を失わず、動揺しないと思いなさい

あなたは結果に執着していないと思いなさい



■11 第四の原理 意思は宇宙の絨毯を織りあげる
スートラ:サン・カルパ
私の意思には無限の組織化する力がある

意思を明確にすれば願望は叶う
何か思い出そうとして焦るほど記憶から情報は消え去る

エゴを抑えて、思い出そうとするのをやめれば
仮想領域はど忘れした情報を検索し続け、ふと浮かぶ

意思の力を全開にするために必要な準備は
意識的な知性の場と結びつくこと

もっとも有効なのは瞑想

意思を訓練する機会を見つける
交通渋滞や、電話を待つ時などに自由な時間を得られる

意思を抱くには、注意力、客観性が必要
あとは結果に執着せず、宇宙にゆだねる

でないとエゴが入り、自尊心が傷ついたり、自分が哀れに思えたり、イライラする

シンプルで有効な手段は「感謝の気持ち」を抱くこと
あらゆる不満を捨て去る
不平もエゴから生まれる

動物には恨み、不満はない


【レッスン6】意思に意識を集中する 意思を書き留める
静かな場所に行く
さまざまな願望を具体的に紙に書く

物質的なレベルの豊かさ
人間関係で何を望むか
個人的な業績・評価
自分は世界にどんな貢献ができるか
どんな人間に成長したいか

願望が以前と変わったら、リストに追加する
達成されたら項目を削除する

実現可能か不安に思わない
叶った場面を味わう

物質・人間関係・個人的な業績・自己実現の調和がとれた関心を抱くのが理想的

1日に何度かリストを見て、瞑想前にさっと読む

意思が実現すると、逆に私欲はなくなる



【レッスン7】心臓のスートラの瞑想
静かな場所に行く
最初の5分は「ソーハム」のマントラを唱えて呼吸に注意する

心臓に意識を移す
感謝の気持ちを抱く

「私の下す判断はすべて、不平か奇跡に導きます
 私は奇跡の道を選びます」と自分に語りかける

「愛・知識・至福」と自分に語りかける

「その言葉は守られるだろう」と繰り返す

1分ほど頭を空にして、心臓に意識を集中する
意識を両手に移し、鼓動を感じる
体が温まり、両手を温める

顔に意識を移す
血流を増やしほてらせる

心臓に意識を戻し、心臓に鼓動する小さな光の点があると思う
光の点をゆっくり意識から消し、意識を全身に向ける

瞑想を終える


第四の原理のスートラ

あなたの意思は、病気のすべての人を癒す力があると思いなさい

あなたの意思は、悲しんでいる人を喜ばせ、笑わせる力があると思いなさい



■12 第五の原理 感情の嵐は成長の糧になる
スートラ:モクシャ(自由)
私は感情的な束縛から解放される

私の魂はメロドラマから自由になり
不平、敵意、罪の意識も消える
うぬぼれ、自分を哀れむこともなく
自分で自分を笑えるようになり、人生が愉快に思える

「感情には快楽と苦痛しかない」
愛と恐れと思い込んでいる人が大多数だが
これは快楽と苦痛の反応の仕方
人は人生に快楽を求め、苦痛を避ける

快楽と苦痛は知覚と解釈で決定する
解釈するのはエゴ

適切な状態は「中庸」
極端な感情を抱くと、本来の人生の目的から外れる

世の中には大きな苦痛・不安な出来事がたえず発生している
1つの感情に執着することを避ける
等間隔の距離を保つ

苦痛は身体だけにかぎらない
心が苦しくなる、過去の記憶に苦しむこともある
本能的に避けようとするが、即座に処置しないと
後に不眠・病気・不満・うつとなる


●もっとも有害な感情は「怒り」
怒りはほかの人間に危害を加えたくなる
怒りの正体はエゴ

怒りは煽っても、押し殺してもいけない
内面を変える

「自分の感情に責任をもつ」
感情に気づく必要がある
第三者の立場で、怒りによる苦痛を味わう

それを表現、解放、伝達できるようになる
→新たな認識に変える


【レッスン8】苦痛に向き合い、対処する
静かな場所に行き、少し瞑想する

感情を傷つけられた場面を細かな部分まで思い出す
映画のように映し出す

もっとも的確に言い表す言葉はなにか?
その言葉に意識を集中する

身体に関心を移していく
どんな感覚が生まれたか?

すべての感情には精神と身体の2つの面があり切り離せない
例:胃が締め付けられる、お腹が痛い

感情の影響を受けた身体の部位に手を当て
「感情がここを傷つけている」と大きな声で言う

人はあらゆる心の傷を消す力がある
どう対応するか選ぶことができる
動揺から自由になれる

身体の痛みを癒すには、そこに関心を向け
息をするたび緊張をほぐす

痛みを手放し、呼吸とともに吐き出す

あなたの苦痛の本当の原因は、その人物ではないことを思い出す
あなたは心の苦しみを自ら引き受け、身体の痛みとして現した

苦痛を言葉にすれば、意識から永遠にその体験を吐き出すのに役立つ
一歩成長できたことを喜ぶ


【レッスン9】暴力によらない意思伝達
マーシャル・ローゼンバーグの著書『非暴力の意思伝達』から基本の4ステップ

やられたら、やり返したくなるのが人の常だが実りがなく
貴重なエネルギーが奪われ、世の中の混乱は増すばかり

ステップ1.観察と評価を区別する
実際に起きた出来事をはっきり説明する
意味づけるのは解釈・評価すること

例:
「あなたは家族より仕事が大切なのね」

「あなたは3週間も、日の出前に仕事に出て、家に戻るのは午後10時過ぎね」

自分が感情的に反応していると気づいたら
立ち止まり、出来事を解釈しているか、客観的に観察しているか区別する


ステップ2.自分の感情を明確にする
私は相手にどんな感情を抱いているのか考える

自分を犠牲者にする言葉は避ける
「攻撃された」という表現を避ける

例:
不安、恐れ、敵対、恥辱、混乱、むかつき、
虐待される、裏切られる、傷つけられる、誤解される、無視される

他人のほうに目が向いて、自分の感情に対処できなくなる
周りにこうした感情を引き起こす人が集まり、悪循環になる


ステップ3.願望をはっきり述べる
私に必要なのは何か?問いかける

例:私は孤独だ→なぜか?→親友がいない→友人を探して関係を築く

次々考えることで、自分が人に何を求めているかが分かる


ステップ4.要求せず、依頼するほうが願望が叶う確率が高まる

例:「洗濯物を片付けておけ」→「片付けてくれませんか?」

行動が具体的であれば、相手はあなたの依頼に応えてくれる


【レッスン10】過去の怒りを癒す
昨日のことを思い出す
怒りに重点を置き、身体に生じた感覚にも気づく

1年前の今ごろ自分が何をしていたか思い出す
不安、怒りを思い出し、感情を味わう

10代のころまで戻る
怒りに重点を置き、頭と身体によみがえらせる

昨日、あなたが感じた怒りは、10代の頃抱いていた感情に根ざしているか気をつける

子ども時代を思い出す
あなたが怒ったもっとも古い記憶はなにか?

年月とともに怒り・恐れがどう積み重なっていったのかに気づく

その前に平和で、穏やかな時期があった
至福の体験を想像する

エゴのすべてが完全に喪失するのを感じる

至福を意識したまま、再び、子ども時代→10代→1年前→昨日の
怒りや恐怖の時点で停止し、1つずつ消去していく

とくに夜、寝る直前に試すと効果がある


第五の原理のスートラ

あなたはメロドラマやヒステリーには絶対に巻き込まれないと思いなさい

あなたは習慣的な強迫観念や行動様式から解放されていると思いなさい



■13 第六の原理 宇宙のダンスを祝福する

ユング:
原型は祖先から受け継ぎ、個人の精神に普遍的シンボルとして現れる記憶のこと
夢や神話に見ることができる、集団の霊的エネルギーの凝集されたもの

自分の原型を思い出せるものを身の回りに置いて
目覚めた時、最初に見えるようにする

【レッスン11】自分の内面に宇宙を発見する
目を閉じて、呼吸に意識を集中する

心臓を光の領域として思い描き、身体がになったと思う
光は拡大し、部屋を越え、地球を包み込み
「私は世界の中にいるのでなく、世界が私の内部にある」と自分に語りかける

調和、美、癒し、喜びをもたらしてほしいと願う

ほんとうの自分には、ミクロコスモスからマクロコスモスまで
あらゆる創造性が宿っている

原型のエネルギーに感謝する


第六の原理のスートラ

あなたは男にも女にもなれると思いなさい

あなたは天上で遊んでいる神だと思いなさい



■14 第七の原理 偶然の一致を活用する
スートラ:リタム
私は敏感になり、偶然の一致に気づく
それが神からのメッセージであることは分かっている
私は宇宙のダンスに合わせて踊っている

「リタム」
「私は起きそうもない事柄の同時発生(偶然の一致)に敏感になる」の意

行動の多くはカルマにより決まる
人生を変えるためには、今のカルマから抜け出さなければならない

「出来事に対する解釈を変える」
行動のすべてに、記憶、解釈が存在する
意味、経験、解釈、願望のすべてが
カルマの循環に緊密に結びついている

人生を変えるには、パターンを打ち壊さなくてはならない

偶然の一致は、すべての場から送られるメッセージ
カルマの絆を断ち切るよう仕向ける
既存のものを捨て、未知のものを取り入れる

ほんとうの自由を味わうこと
注意を払えば、偶然の一致が発生する回数は増え
さらに多くのチャンスに恵まれる


【レッスン12】平穏に暮らす
ショッピングモールのような賑やかな場所に出かける
なにか食べ物を買ってベンチに座り、目を閉じる
意識して食べ物を味わう

とりわけ魅力的に関心を引く音はあるか?

目を開けて、周りを観察する
目を閉じて、今体験したことを再度心の中で確認する

音、におい、感触、味覚が、ある物語の1つだと自分に話しかける
宇宙的な自己に、物語の内容を教えてくれるように頼む


第七の原理のスートラ

あなたが何か探すたび、宇宙から偶然の一致という手がかりが与えられると思いなさい

あなたの夢の中の出来事と、目を覚ましている時の出来事には関連があると思いなさい

あなたが実行するあらゆること、起きるすべての出来事には意味や目的があると思いなさい

あなたには人に役立ち、手助けできる独自の才能があると思いなさい



■15 シンクロディスティニを実現する
奇跡が起こせると分かったら、あなたは何を叶えたいですか?
シンクロディスティニは奇跡をいつでも、何度でも起こせるようにしてくれます

あなたの考えが疑いで曇り、エゴが抱く不安により
あなたの意思は叶えられなくなる

「すべて」の領域では、知識、インスピレーション、創造力、潜在性が無限に与えられる

瞑想し、毎日スートラの言葉を確認する

やりがいのあることを実行するには、ある程度の犠牲が必要
「自分は孤立している」という考えは放棄する
「バラ色の人生なんて夢物語だ」という社会通念も取り除く


奇跡と意識のステージ

予言者スリ・オーロビンド:
人類はまだ進化の入口に立ったばかりで
熟睡、夢、覚醒の最初の3つの状態しか体験できていない

最終的には、シンクロニシティ、テレパシー、千里眼、過去生の知識などが
一般に受け入れられるようになる


「ヴェーダンタ哲学」による意識の7つのステージ

意識の第1ステージ:熟睡状態
熟睡時もなにかしら知覚しているが、感覚は鈍い

意識の第2ステージ:夢を見ている状態
眠りは浅い

意識の第3ステージ:覚醒状態
ほとんどの人がこの段階

意識の第4ステージ:魂の姿を垣間見る
一瞬穏やかな状態が訪れ、内面の観察者(スピリット)に気づく

瞑想の意識と同じ
ストレスが減り、血圧が下がり、免疫が向上する

意識の第5ステージ:宇宙意識
スピリットは自分の身体を観察できる
体外離脱のような現象が起きる 知覚が鋭くなる

意識がここにいながら「すべて」にもつながり
シンクロニシティが発生する
創造力、洞察力も増す


意識の第6ステージ:神の意識
はるかに覚醒し、ほかのすべての存在にスピリットを感じる
動物、植物、岩などとも意思疎通ができる


意識の第7ステージ:統一意識
究極の目的 悟りの境地
見る者と見られる者のスピリットは融合する
奇跡は当たり前となり、無限の可能性の領域を常に利用できるので
奇跡を起こす必要もなくなる
生と死を超越した存在となる

過去、現在、未来永劫、あなたはスピリットであり続ける


意識のステージを上げる4つの方法

毎日の瞑想
第3から4に上げる手段
内面に存在する観察者を見つけ出せる

要約
沈黙の観察者を育み、第4から5に上げる

「明晰夢(自分が夢を見ていると気づき、内容が合理的になる夢)」
明晰夢を見て、変えることもできる
目覚めている時も同じ出来事を目撃できる

人間関係を育む
スピリットとスピリットを結びつける体験になる
人から認められよう、操ろうという欲求を捨てれば
第6ステージに上がりやすくなる

スートラを読む
毎日読むと意味が分かり、新たな体験も生まれる

ヴェーダ:意識の状態が異なれば、知識も異なっていく

同じ文章を読んでも違った意味合いに気づき
より深く理解できる


シンクロディスティニから何を期待すべきか
究極の目標は、自分の意識を拡大し、悟りへの道を切り開くこと
第5、6、7ステージに目覚めれば、人生で豊かな体験ができるようになる

宇宙のダンスに積極的に参加し、魂の奇跡を探す意欲をもつ

シンクロディスティニがさらに深遠な現象の予兆にすぎないとわかる

ほんとうの自分になることができる
互いに支え合い、融合しあっている

魂が不滅だと気づき、あらゆる恐怖が消える

あなたは「すべて」の世界から、束の間、物質的な世界に姿を現しているにすぎない
この世界と「すべて」の世界の間を行き来している



千の風になって の詩が出てきて驚いた
もとはネイティブアメリカンの言葉(作者不詳)なのか
だからあれだけ人の心を掴んで感動させたんだなあ!


わたしの墓の前で、泣かないでください

そこにわたしはいません

眠ってなどいないのです

わたしは千の風になって、空に吹いています

ダイヤモンドのようなきらめきになって

雪の上に照り輝いています

暖かい日差しになって、実った穀物に降りそそいでいます

秋の雨になって、やさしく地面をぬらしています

鳥になって、やわらかい朝の光の静けさのなかを

かろやかに飛んでいます

わたしの墓の前で、泣いたりなんてしないでください

そこにわたしはいません

わたしは死んでなんかいません



エピローグ
本書で紹介したスートラは、世界で最古の叡智である
ヴェーダンタ哲学から選んだ

サンスクリット語で「ヴェーダ」は知識
「ヴェーダンタ」は最上の知識のこと

スピリットが究極の現実で、「すべて」である領域の基盤である
どちらも同時に、互いに依存して存在している

あなたの内界と外界は切り離せない統一された場

スピリチュアリティに通じた師は
個人的な意識の状態を知りたいなら
周囲を見渡し、出来事を見るだけでよいと教える

自己意識は態度も決定する
貪欲、傲慢、攻撃、自己本位、不機嫌などは
すべて抑圧された自己から生じる

共有、謙遜、慈しみ、包容力、優雅などは
拡大された自己から生まれる

社会学者は、人間の集合的行動が、樹木、鉱物、化石燃料を枯渇させ
環境を破壊し、気候を変化させていると主張している

宗教の対立、テロリズムなど、関係なさそうに見えても
互いに関連しあっている

環境が改善されれば、まったく新しい世界を開く出来事が
いっせいに発生する

非営利組織のチョプラ財団は、「新しい人類のための同盟」を設立するため
世界中の指導者と手を結んだ

ノーベル賞受賞者、エコノミストなども参加し

「平和な世の中を実現するのに必要な意識をつくりあげるために
 地球という頭脳の神経ネットワークを目覚めさせること」を目標としている

ヴェーダンタ哲学は現実の非局所的特徴
(空間的、時間的に離れた出来事に存在する深い因果的関連性)について
深い洞察を与える



訳者あとがき
チョプラ氏は、パーフェクトな健康を手に入れる方法などを説いた本で
世界中から熱烈な支持を受けてきた

量子力学など科学的知識を応用しながら
シンクロニシティ、シンクロディスティニという
奇跡を実現する現象の謎を解き明かし
実践方法を紹介している


【同じサンマーク出版からの著書】

「読書感想メモリスト2」カテゴリー内「神との対話シリーズ」

『愛とは、怖れを手ばなすこと』(サンマーク文庫)


Good Times/Chic

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