メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『銀座の女』(1955)

2024-10-17 17:42:08 | 映画
監督:吉村公三郎

出演
琴枝:乙羽信子
操:日高澄子
ブンちゃん:北原三枝
いくよ:轟夕起子
照葉:藤間紫
矢ノ口英作:長谷部健
さと子:島田文子
長畑栄三:金子信雄
ミサ子:南寿美子
辻:多々良純
高梨三郎:清水将夫
高梨一彦=宍戸錠
署長:殿山泰司
松永:神田隆
小唄の師匠:小笠原章二郎
お篠婆さん:飯田蝶子



轟夕起子さんて、観る人を幸せにする笑顔だなあ
同時代の女優さんなら、田中絹代さんより愛嬌のある乙羽信子さんのほうが好きだな

後半はミステリーの謎解きも入って面白い



【内容抜粋メモ】
バスガイドさんがいた時代
「降ります」と言うと「ストップ願います」「発車!」

老女が降りる
養老院で大勢の老人が子どもの遊戯を観ている
お返しに老女は三味線を弾いて謡う

その様子を映画館で観ている琴枝ら
老女:わたしは芸者で新橋で5本の指に数えられた

いくよ:
あれは20年昔、芸者奉公してた時の女将さん
今は私が芸者宿の女将







学資を出している矢ノ口英作を訪ねるいくよ
エイサクは学校をサボって小説を書いている

いくよ:
技師になって養子になるって約束して
堅気の娘さんと結婚して



テルハは里子に出してる子どものために宝くじを買う
当たると1人息子に送ってる







芸者風俗を取材している新聞記者の辻は宿まで来る
テルハ:私たちの宣伝にもなる

福島から来たさと子の話
娘を芸者に売って牛を買った父

電車に乗ったさと子に牛を見せる父
父:乳が出れば貧乏しなくて済む 辛抱してくれ!

ミサ子は部屋でジャズのレコードをかける
ルイ・アームストロングのポスター貼ってる!
17歳で62歳のじいさんの相手をしてからジャズファンになった

ブンちゃんはエイサクにバーに寄っていくよう誘う
エイサクの小説が本に載った

高梨三郎が明日、羽田に着くと聞いて上機嫌ないくよ
高梨に早速取材する記者
家族も迎えに来ている



工業大学
エイサクは高梨一彦に金を無心する
カズヒコ:父が芸者の旦那で、君の金は親父から出たものだ








いくよらはタクシーが停まらず歩く







夫が長患いしている女性が金を借りに来る
さと子:白いご飯は正月くらいしか食べられない

コトエは漁師の娘で、ミス日本で3位になった
小説家の取材でコトエがお酌しているわざとらしい笑顔の写真を撮る

高梨に甘えるいくよ
大学に行ってる息子がグレだしたのを理由に縁を切る話
高梨:いつでも店で会える

バーでやけ酒を飲むいくよ
いくよ:私たちの生活には筋が欠けている


エイサク:
僕は学校を辞める 人の世話になって生きるのがイヤになった
今まで2年間世話になった借りは返します

いくよ:二度とあなたの顔は見たくない!



さと子は瘠せた野良猫を飼いはじめる
いくよ:逃げられないように可愛がらないとダメよ

ブンちゃんはエイサクが風邪で寝込んでたといくよに伝える
マダム:いっそのこと結婚したら?

マダムはお見舞いにインコを持って来る
マダム:母さんを怒らせちゃった 私があんたにお金を貸す

咳が続くさと子は店から遠い診療所で診てもらう

医者:
東京の空気はあなたの胸によくない
今のうちに治せば治る

さと子:借金を返すまでは死んでも田舎に帰れない
さと子はもらったクスリを額の裏に隠す(あるあるだね

テルハは息子が修学旅行で上京すると手紙が来て大喜びで読み聞かせる
さと子はボンヤリしてコトエの下着にアイロンの焦げをつくって泣く

ミサコは愛人が金を送ってくれという手紙を囲炉裏で焼く







コトエの兄は八王子に栄転になった

テルハは息子と観光バスに乗り国会議事堂を観る
息子が母のために宝くじを買ってあげる

三味線の稽古
小唄の師匠:芸者は肉体的サービスで玉の輿にも乗れる

隣りの家から売春婦の歌が聞こえてくる

いくよ:エイちゃんのお嫁は堅気と決めている
エイサク:いい経験になった 小説になる

いくよは宿に帰ってもやけ酒

さと子は夜遅くに帰る(猫さん、なんか必死に食べてるw








マダム:
エイちゃんの書いた小説が賞をとった
母さんと私に会いたいから今夜ここに来る

いくよ:エイちゃんから何も望まずに祝ってあげよう

釣りをしてる兄を訪ねるコトエ
コトエ:芸者やめようと思う 近頃人気ガタ落ちなの

兄:
おれが国税局にいて税金を安くしてもらいたいから贔屓にしてただけ
お前の利用価値がなくなったんだ
堅気の嫁さんの口を探すんだな
現代は平凡じゃダメ



エイサク:
文学賞の賞金で45万円もらった
母さんとマダムにお金を返そうと思って
母さんに35万円、マダムに1万5000円
いろいろお世話になりました 失礼します

いくよ:どうせ私たちは最後は養老院に行くのよ/泣

近くで火事 消防車が来る







着物の内見会
宿で火事だからお帰りくださいとアナウンスがある

喫茶店でタバコを吸ってるコトエは平気な顔
いくよは狂ったように笑う
「火の元に気をつけましょう」と宣伝カーが通る

記者は早速、新聞社に電話し、女将いくよが放火したと書く
松永(コトエの旦那):火事の犯人はコトエ 真相を話したらいくらか頂けるんでしょ?

辻が宿に来ると、ボロボロな中にいる芸者たち
コトエ:私が火をつけたんだから新聞に出してもいいわよ







取材のカメラマンに媚びを売るコトエ
探偵小説に夢中の署長

警官:自白をしても、証拠がないと犯人と断定はできない

出火の原因はアイロン
自白者は2人 どちらが真犯人かと記事になる

さと子もアイロンを消し忘れたと自白して犯人は3人に増える
エイサクも証人として取材を受けて、カッコつけて事情を話す

マダムはいくよと映画を観ていたと証言
いくよ:世の中がイヤになって、火事を見てちょうどいいと思って犯人だと言った
コトエ:ちょっと有名になりたくてやけになってた

残るはさと子だけ
(誰も訴えてない事件だよね?

1週間前に洗濯屋でアイロンが原因の火事があった

テルハ:
実は私たち真犯人が現れればお母さんが帰ると思って
さとちゃんなら未成年だから許されると思って・・・

いくよとコトエはさと子じゃないと警察に弁明
エラリー・クイーンの『Yの悲劇』を読んでる署長

診療所の医者:
さと子が犯人じゃない証言をしたい
ネコが無実の証拠
医者の所で預かってほしいとさと子が持ってきた

さと子:
本当は家に帰りたくて 火事で焼ければ家に帰してくれると思って
洗濯屋の火事で思いついた

揮発油を置いてアイロンをつけて、ネコと一緒に診療所に行った
なかなか考えたね

さと子:
どうせ私は肺病で長く生きられないから死刑にしてくれ
その前にいっぺんだけおかあちゃんに会わせてください!

牢に両親が来る
牛の乳を持ってきた父
もらい泣きするいくよたち
みんなで搾りたての牛乳を飲む

いくよ:さとちゃんが出る前にうちを建て直さなきゃ

最後は銀座大通りかな 今の半分くらいの幅だけど


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