メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『永遠の人』(1961)

2024-10-19 15:54:19 | 映画
監督:木下惠介

出演
さだ子:高峰秀子
父・草二郎:加藤嘉

小清水平兵衛:仲代達矢
息子・栄一:田村正和
息子・守人:戸塚雅哉
娘・直子:藤由紀子
父:永田靖

川南隆:佐田啓二
妻・友子:乙羽信子
息子・豊:石濱朗
兄・力造:野々村潔

越沼:浜田寅彦
駐在のお巡り:東野英治郎




※FODチャンネル for Prime Video対象作品


高峰秀子さんと佐田啓二さんの共演もたくさんあるなあ
いろんな役で巡り合ってフシギな縁

高峰秀子さんは、辛い境遇でもさめざめ泣いて耐えるような昔の日本人女性ではなく
順応し、反発する姿が逞しい


【内容抜粋メモ】
また汽車の映像から始まる
恋人同士が乗っている

サダコが笑って1人で立っている
フラメンコの曲が流れる


■1章 昭和7年
軍隊の曲を鳴らしながら行列が通る
松葉づえを持った小清水平兵衛が馬車に乗って凱旋する
父:栄誉の負傷だくよくよするな








バンザイで旗を振る子どもたち
サダコが気になるヒラベエ
サダコの恋人タカシはまだ帰らない
ヒラベエ:タカシに上海で会った 生きてるか死んでるか分からない



ヒラベエ:
タカシは頭がよくて模範生だった
オレは大嫌いだった

小作の畑を半分返せと言われたタカシの兄
サダコの父:千人を殺した血が流れてる

ヒラベエは家まで来てサダコを襲う
ヒラベエの父はサダコの父を酒に招き、息子のわがままを叶えて喜べと強制する
ヒラベエからの親子の盃を断わる父

サダコは川に逃げるがタカシの兄に捕まる



川南隆が元気に戻る
酒席を抜けてサダコを訪ねると言って兄が怒る

タカシ:サダコを楽しみに戻ってきたのに
兄:いまさらどうしようもない サダちゃんは若旦那に無理やりに・・・

家で泣いているサダコを訪ねるタカシ

タカシ:
やっと帰ってきた
お前も苦労したんだな
会いたかった!
2人で逃げよう お前はオレのもんだ

夜明け前に会おうと約束する



早朝
フラメンコのカスタネットがいちいちうるさいな/汗
父:待っててもタカシは来ない

タカシからの手紙を渡す
「ひと晩考えて、僕と一緒になって不幸になるより、千両塚の花嫁になったほうが幸せだ」



■2章 昭和19年
タカシの兄にも赤紙が来てヒラベエの妻になったサダコにも挨拶する

タカシの妻子も疎開して来ている
タカシはまた召集された
ヒラベエはタカシの妻に手伝いに来るよう言い渡す

ヒラベエの父は寝たきりで用があると鈴をうるさく鳴らしてサダコを呼びつける

ヒラベエ:
オレはエイイチ(長男)が一番カワイイ
お前はあの晩のオレを憎んでる

サダコ:忘れることと、できんことがあります
ヒラベエ:子どもには罪はない!

タカシの妻トモコは屋敷の掃除をする
子どものおさがりをあげるというサダコに断るトモコ
事情はヒラベエから聞いた








トモコ:
主人から好かれたことがない
旦那さんの気持ちよく分かります/泣

ヒラベエはトモコも襲う(どうなっとるん?
サダコ:けだもの!
ヒラベエ:まだタカシを忘れられないなら、この家から出てけ

父が亡くなってる
トモコに働いた金を渡し、水に流してほしいと頼む

サダコ:私が忘れられないのは、ご主人じゃなく、昔の自分
トモコ:田舎へ帰ります 息子・ユタカを連れて行く



■3章 昭和24年
友だちに怪我をさせて学校から呼び出されたエイイチをぶって怒るサダコ
ヒラベエ:エイイチに謝れ







サダコ:
タカシさんが戻ってきた
昔の知り合いとして付き合ってもこだわりませんね
奥さんは亡くなった

バスでリキゾウと会うサダコ
タカシは胸を患っていると聞く

川で石を投げてるエイイチに声をかけるタカシ
(高校生の田村正和さん、若い!驚

エイイチは父に買ってもらった腕時計をあげるから弟にカバンを持たせて帰らせる

サダコ:
お宅には複雑な事情があるんじゃないかと先生に言われた
家のことを言われたのがケンカの原因
オレが一番悪いとあの子に謝ったことがありますか

様子がおかしいと心配してみんなでエイイチを探す
エイイチのノートを調べると遺書がある

僕がどうして生まれたか分かりました
でもお父さんは好きです
僕はもういないほうがいいと思います
さよなら

ヒラベエはサダコをぶつ
サダコ:憎んでください! あの時死に損なったばかりに可哀想な子を産んだ
もしやと思い走り出し、途中でタカシと会い一緒に川を探す










エイイチは火山に身を投げた



■4章 昭和35年
冒頭の男女のシーン
28年が経ち、ナオコはタカシの息子と駆け落ちする

サダコ:
ナオコが出て行きました 許してやってください
私が嫁にやった
タカシの息子さんを好きになった
今朝の汽車で発った

ヒラベエ:オレが一番嫌がることしてさぞハレバレしたことだろう

トモコ:私が間違ってた 堪忍してほしい ユタカに会わせてほしい!
タカシ:さっさと帰れ! ユタカはおらん 居所教えたら、あの子の幸せをぶち壊すだろう
タカシはまた血をはく

ヒラベエ:うちの金をサダコがくすねて・・・
サダコ:私はこんな家の金に手はつけない
草二郎:娘を売った金だ あの晩の盃のことを思えば、タカシさんを病院にやるのはどうってことない

ヒラベエ:
モリトも東京でアカになって暴れてる 残ったのはナオコだけ!
タカシの息子に財産をあげるものか!

駐在:モリトさんが国会デモに出て逮捕状が出た

モリトから電話があり、金を持ってすぐ来てほしいとのこと

サダコはトモコに大阪の住所を教える

サダコはバスに乗り、モリトに会って5万円を渡す

モリト:
うちは千人塚と呼ばれてる
農民が一揆をおこして、うちの先祖が裏切って皆殺しになった

サダコ:煙を見るたびにエイイチを思い出す

モリト:
あの日のことが忘れられない
お母さんがお父さんを許さないかぎり、僕もお母さんを許さない




■5章 昭和36年
ナオコは息子を産み、ユタカとともに父を見舞うために帰郷する
タカシ:赤ん坊は近づけないほうがいい
孫のアキラを見せる

サダコも見舞う

タカシ:
30年ぶりに2人の子どもが生まれた
思い残すことはない
あなたのご主人に申し訳ないことをした
謝ってると伝えてくれ
私の家内も1月に死んだ
許すと言ってやれず悔やまれる
ユタカとナオコさんに看取られたと聞いて救われた

サダコは走って家に帰り

サダコ:
私が悪かった 謝ります!
ナオコたちだけは許してほしい
タカシさんが死にかかってる

ヒラベエ:
死ぬ奴は死なせておくたい
どうせタカシに似た孫 胸糞悪い

サダコ:あんただって死ぬ時は後悔する
ヒラベエ:どちらか残ったほうが骨壺を叩けばよか

サダコ:なら、私も家を出てナオコたちの所に行く

ヒラベエ:
お前に芯から愛されたくて
惚れた気持ちはウソじゃない
お前が家を出なかったのも、貧乏になりたくなかったからだ

サダコ:しょうがないからウソを言わせてもらいます








サダコの後を松葉づえで追うヒラベエ

ヒラベエ:
オレも行く オレもナオコたちを許す
ぬしとオレは生涯憎み合うかもしれないが
今日から足ぐらいもんでもらう



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