5日目の朝は、(7)に書いたようにビーチサイドで朝食を摂った後、ゴールドコーストの南西方向100kmに位置する「ラミントン国立公園」に2時間半かけて向った。ここは、世界自然遺産に指定されている公園だ。
起点は2箇所あるらしいが、私たちは「オライリーズ」へ行った。
ここは牧畜をしようとオライリー一族が山を買った後、その土地を含む地域が国立公園に指定されたため、今、彼らの子孫がその土地で観光客に野鳥の餌付けなどを無料で行なっているというのだ。
山に沿ってくねくねと曲がった道路を登っていくと、山間に羊の群れや点在する家々が見え、のどかな山岳地帯に入った。
暫く昇ると日が翳る樹林帯に入った。
ガイドが、「この辺がワラビーの生息地域ですから、見逃さないように。」と言ったので、私も必死で車窓の外を探したが、その日はとうとう1頭も発見できず、目だけがひどく疲れた。
標高を1000m程昇った所に、整備された熱帯雨林ウオークができる場所があった。
木道をガイドに付いて歩いて行くと、鳥の声が聞こえた。
「板根」が特徴の珍しい「スオウの木」①が沢山生えていた。私と友人は1月に行った西表島の仲間川で、サシシマスオウの巨木を見ていたので、何か懐かしかった。
ネットで調べると、スオウの木は英名でsapanwoodと呼ばれ、熱帯から亜熱帯に生えるマメ科の小高木である。心材やさやから取れる赤色の色素ブラジリンは、日本ではスオウ色として古くから使われて来たのだという。そういえば私は3月に行った台湾でも見た。
他にも、数本の幹が絡み合って中央の木を締め付け、やがて枯らしてしまう木②など、珍しい熱帯の特徴ある木々が沢山生えていた。
① ② ③
野生のキブツカツクリ(雑木を集めて大きな塚を作り、その中に卵を生む鳥)が歩き回っていたが、早すぎて上手くピントを合わせられなかった。③
暫く散策すると、立派なつり橋があった。1度に6人までと人数制限された橋を渡っていくと、15m下に熱帯雨林の木々が茂っていた。④⑤
④ ⑤
散策の後、野鳥の餌付けができる場所に行った。⑥
管理人が1人に1つづつ、中央に餌を入れた金属製の盆を渡してくれた。
するとすかさずオームに似た赤や緑の美しい鳥が何羽も飛んで来て、盆にとまり、餌をついばむのだ。
頭が赤で身体が緑色の鳥はキンショウジョウインコの雄、頭が緑色で胸が赤色のインコはその雌、鮮やかな青色と赤色が混じった鳥はクリムゾンロゼーラで、別名アカクサインコともいうそうだ。
鳥は頭や肩、腕にお構いなくとまるので、帽子を被っていなかった人の中には髪に糞をされた人もいた。
鳥の足の爪は結構鋭かったが、7~8分、互いに写真を取り合って楽しい一時を過ごした。⑦
⑥ ⑦
最後の夜となったその日の夕食は、ホテルのレストランで海鮮料理だった。⑧
豪華な海の幸や果物、デザートなどをビュッフェスタイルでたっぷり味わいながら、ツアー仲間との最後の交流を存分に楽しんだ。
⑧
翌朝は4時に起きて、明るくなった5時にホテルを出、ブリスベン空港から8;50発の飛行機で帰国の途に着いた。
成田空港には9時間20分後の17;10分に到着。
私と友人は成田発19;55に乗り継ぎ、帰宅したら23時に近かった。
疲れが溜まっていたのか、私は1日中機内で、食事時間以外ずっと寝ていた。
今回は正味4日間のオーストラリア旅行だったが、今まで知らなかったオーストラリアの雰囲気をたっぷり味わえた本当に楽しい旅になった。円高のせいなのか、今回のホテル、食事はとても良かった。
海外は初めてだった友人も、十分に満足したようで嬉しかった。
ただ一つ不満を言えば、ガイド料やバスの使用料を支払っている貴重な時間の中で、毎日1回は旅行会社が提携していると思われるお土産屋に、結構な時間、連れて行かれたことだ。
その時間を、シドニーなら水族館に行くとか、ブリスベンならシティホールで下車して館内にある美術館や博物館を見たり、ブリスベン川で市民の足だというフェリーに乗るなど、もっと観光に有効活用して欲しかった。
確かにお土産を買う目的の人もいると思うが、そういう人にはその日の観光を終えた後で案内するべきなのではと思ったのだ。
今後のためにも日本の主催旅行社には、現地の旅行会社に日程を丸投げせずに、もう少し客の立場に立って考えてもらいたいところだと思った。
起点は2箇所あるらしいが、私たちは「オライリーズ」へ行った。
ここは牧畜をしようとオライリー一族が山を買った後、その土地を含む地域が国立公園に指定されたため、今、彼らの子孫がその土地で観光客に野鳥の餌付けなどを無料で行なっているというのだ。
山に沿ってくねくねと曲がった道路を登っていくと、山間に羊の群れや点在する家々が見え、のどかな山岳地帯に入った。
暫く昇ると日が翳る樹林帯に入った。
ガイドが、「この辺がワラビーの生息地域ですから、見逃さないように。」と言ったので、私も必死で車窓の外を探したが、その日はとうとう1頭も発見できず、目だけがひどく疲れた。
標高を1000m程昇った所に、整備された熱帯雨林ウオークができる場所があった。
木道をガイドに付いて歩いて行くと、鳥の声が聞こえた。
「板根」が特徴の珍しい「スオウの木」①が沢山生えていた。私と友人は1月に行った西表島の仲間川で、サシシマスオウの巨木を見ていたので、何か懐かしかった。
ネットで調べると、スオウの木は英名でsapanwoodと呼ばれ、熱帯から亜熱帯に生えるマメ科の小高木である。心材やさやから取れる赤色の色素ブラジリンは、日本ではスオウ色として古くから使われて来たのだという。そういえば私は3月に行った台湾でも見た。
他にも、数本の幹が絡み合って中央の木を締め付け、やがて枯らしてしまう木②など、珍しい熱帯の特徴ある木々が沢山生えていた。
① ② ③
野生のキブツカツクリ(雑木を集めて大きな塚を作り、その中に卵を生む鳥)が歩き回っていたが、早すぎて上手くピントを合わせられなかった。③
暫く散策すると、立派なつり橋があった。1度に6人までと人数制限された橋を渡っていくと、15m下に熱帯雨林の木々が茂っていた。④⑤
④ ⑤
散策の後、野鳥の餌付けができる場所に行った。⑥
管理人が1人に1つづつ、中央に餌を入れた金属製の盆を渡してくれた。
するとすかさずオームに似た赤や緑の美しい鳥が何羽も飛んで来て、盆にとまり、餌をついばむのだ。
頭が赤で身体が緑色の鳥はキンショウジョウインコの雄、頭が緑色で胸が赤色のインコはその雌、鮮やかな青色と赤色が混じった鳥はクリムゾンロゼーラで、別名アカクサインコともいうそうだ。
鳥は頭や肩、腕にお構いなくとまるので、帽子を被っていなかった人の中には髪に糞をされた人もいた。
鳥の足の爪は結構鋭かったが、7~8分、互いに写真を取り合って楽しい一時を過ごした。⑦
⑥ ⑦
最後の夜となったその日の夕食は、ホテルのレストランで海鮮料理だった。⑧
豪華な海の幸や果物、デザートなどをビュッフェスタイルでたっぷり味わいながら、ツアー仲間との最後の交流を存分に楽しんだ。
⑧
翌朝は4時に起きて、明るくなった5時にホテルを出、ブリスベン空港から8;50発の飛行機で帰国の途に着いた。
成田空港には9時間20分後の17;10分に到着。
私と友人は成田発19;55に乗り継ぎ、帰宅したら23時に近かった。
疲れが溜まっていたのか、私は1日中機内で、食事時間以外ずっと寝ていた。
今回は正味4日間のオーストラリア旅行だったが、今まで知らなかったオーストラリアの雰囲気をたっぷり味わえた本当に楽しい旅になった。円高のせいなのか、今回のホテル、食事はとても良かった。
海外は初めてだった友人も、十分に満足したようで嬉しかった。
ただ一つ不満を言えば、ガイド料やバスの使用料を支払っている貴重な時間の中で、毎日1回は旅行会社が提携していると思われるお土産屋に、結構な時間、連れて行かれたことだ。
その時間を、シドニーなら水族館に行くとか、ブリスベンならシティホールで下車して館内にある美術館や博物館を見たり、ブリスベン川で市民の足だというフェリーに乗るなど、もっと観光に有効活用して欲しかった。
確かにお土産を買う目的の人もいると思うが、そういう人にはその日の観光を終えた後で案内するべきなのではと思ったのだ。
今後のためにも日本の主催旅行社には、現地の旅行会社に日程を丸投げせずに、もう少し客の立場に立って考えてもらいたいところだと思った。