≪遠かった南米≫
先ず4月5日、1日目。
出国の安全検査を終え、成田空港発14:55の大韓航空機に搭乗し、アメリカのロスアンゼルスに向けて飛び立った。飛行時間は9時間55分だ。
私の座席は窓側、隣はオメガの時計をしたタイ人の70歳代後半かと思われる男性だった。聞くとアメリカで仕事をしている長男の所に、次男の妻と小学生の孫3人を連れて約1か月間、遊びに行く所だそうだ。彼の元の仕事は公務員だというが、かなり上の地位にいた人らしかった。それにしても彼のリッチな生活ぶりに驚いた。
長距離、大韓航空機に乗ったのは2度目だったが、エコノミー席でもまずまずゆったりしていたし、食事も韓国らしいビビンバもあり、朝食にはおかゆもあって良かった。
日付変更線を通過しロスアンゼルスに着いた。時差は日本よりー16時間なので、到着時刻は4月5日8:50だ。
一旦アメリカに入国し、改めて出国してペルーのリマに行くラン航空機に乗り換えた。
ツインタワーが崩壊したテロ後、アメリカ入国時の審査が厳しくなった。両手10本の指の指紋と顔写真を取られるし、数年前からは予めESTAを取った上で入国する必要があるのだ。
また出国時は、上着、ベルト、靴、手荷物を箱に入れて検査を受ける。液体物の制限も厳しい。こうした検査が厳し過ぎると批判する人もいるが、厳しい位の検査をして安全性を確保してもらう方が、搭乗する私達にとっても安心だと思う。
ラン航空機はロスアンゼルスを13:25に飛び立った。大型飛行機の機内は多国籍の人達で一杯だった。
8時間34分掛けてリマ空港に着いた。ペルーはロスアンゼルスより時差が+2時間なので、時計を2時間早めた。リマ到着時は4月5日23:59だった。
入国審査を受け、荷物を受け取ってからバスで1時間弱の所のホテルを目指した。着いたら既に2時になっていた。
成田からの飛行時間だけで18時間半。待機、乗り継ぎ時間を合わせると長時間となり、流石に疲れた。
モーニングコールは8:00だと添乗員から言われたので、私は催眠薬を飲んで早々にベットに入った。