花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

97歳の手習い

2017年10月28日 | 高齢期の生活全般
伯母は、12月には満98歳を迎える。
「クロスワードパズル」に興味を持ち、私と一緒に解き始めた事がきっかけで、自分が漢字や色々な語彙を知らないことに気づいたという。
大正8年生まれの伯母は、家庭事情から小学校には3年生までしか通えず、親戚の家の「子守」に出されたそうなのだ。
結婚してからは身内への連絡は電話を掛けていたので、手紙を書いた事はほとんど無いと言う。

それで「『小学校2~3年生の漢字学習』というものが有ったら買って来て欲しい。」と言うので、100円ショップで見つけて買って来た。
また、升目になっている『漢字練習帳』というノートも与えた。

すると白内障・緑内障のために視力が0.07しかない目で、毎日4~6時間も学習帳に向き合って一生懸命練習するのだから驚く。
数日前には流石に頑張り過ぎて疲れてしまい、夕食後直ぐに寝てしまったこともある。

伯母が書く漢字は「筆順」もなっていないし、「偏」もいい加減なので、手本があっても誤字を書き、上下左右のバランスも取れない。
私が見て、間違った字の正しい書き方を教えると、鉛筆書きのその字を消しゴムで消して、また書き直す。
物忘れが多くなって来て、昨日書けた漢字も今日は忘れてしまうという繰り返しをしているが、兎に角、伯母の学習意欲と集中力は相当なものだ。

もし、目がハッキリと見える60代に漢字学習を始めていたら、きっと素晴らしい漢字習得力だっただろうと悔やまれる。
しかし、今は「勉強は、いつから始めたとしても、遅いという事は無いから」と毎日、伯母を励ましている。
伯母に言わせると「この年で新しい字を覚える事が楽しい。」のだそうだ。

                   

コメント (2)
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