札幌市清田区で発生した「液状化現象」による地盤沈下の被害には驚いた。
多くの家が傾き、アスファルト道路が崩壊している。
報道によると「液状化」は、今回の地震の細かい揺れと漏れた水道水によって起きたらしい。
(新たな情報では、昔川が流れていた谷を埋め立てて、宅地や道路が作られた地域だという)地震の震度が7と強かった厚真町の土砂崩れの写真も、広大な面積の山々が土砂崩れを起こし、森林が滑り落ちて山肌が露出している。こんな写真を見たのは初めての事だ。
昨夜のTVで専門家が「樽前山が噴火した時の火山灰に覆われていた山が、直前に降った多量の雨を吸い込んで表面がつるつるした粘土状に変っていた。それが今回の強く細かい揺れで一気に滑り落ちたのではないか。」と言っていた。
火山灰は、全国至る所に積もっているので、今後、同様の被害がまた起きるかも知れないと思った。
既に家が山裾にある人達には、今後注意して欲しいし、これから家を建てる場合は、地盤を調べ、「山際」や「盛り土」で作った造成地を避けるなどの注意も必要なことを痛感した。
「スーパー」などには、昨日までにまだ肉類や乳製品、パンなどが全く無かった。
今日当たり「物流」が復活して欲しいが、トラック輸送にはガソリンが必要なのに全く手に入らないらしい。また、電気が復活しても、生産材料が入手できないと工場は操業できないのだ。
買い置きしていた伯母用の「プリン」や「ヨ-グルト」が無くなったが新たに手に入らないので、昨日は取り合えずあった「ゼリー」を持って病院に行った。
また、「避難所」で貰ったパンを、少しずつ2軒に分けて上げた。お返しに野菜を貰ってあり難かった。
札幌の従姉の電話では、懐中電灯が無かったので数店を回ったが手に入らなかったそうだ。
また、8階に住んでいる友人は、エレベーターが動かないので上り下りが本当に大変だったと話していた。都心部のさらに高層階に住む高齢者や病人、子供達は完全に孤立してしまう事も明白になった。
更に札幌の戸建てに住む友人は、水を溜める時間も無く地震の直後に突然水道が止まってしまい、飲料水や生活用水がどこで手に入るのか分からず、本当に困ったと言っていた。暫くしてから地域の公園の水道が出ることを知ったけれど、重い水を沢山は運べず、大変だったそうだ。
工場の操業、輸送機関、そして水道やエレベーターの停止などは、全て電力が「ブラックアウト」したために起きた事である。
全てが繋がっているので、完全復旧にはまだまだ時間がかかりそうだ。