一昨年の秋、近くの公園でこのあたりでは珍しい鳥のつがいを見た。体長は「ハシブトガラス」より一回り小さく、全体は黒いが、腹部から脇にかけてと羽根に白い部分があって、羽根を広げて飛ぶとツートンカラーで目立つ。長めの尾羽根も美しい。
その後、我が家の庭に来たこともあるし、少し離れた神社の高い松の大木の上にいたこともある。
先日散歩をしていたら、ある住宅地の庭に居た。そこにいた方に「あの鳥の名前が分かりますか?」と聞くと、「カササギだと思います。」と答えてくれた。
帰宅後ネットで調べてみると、北半球の国々で多く見られ、「カラス」のような群れは作らず、つがいか、子供を加えた数羽で決まった里山や人の生活圏である市街地周辺で繁殖しながら暮らす習性の鳥だという。北海道では太平洋岸の室蘭市や苫小牧などで見かけたという記録があるそうだ。
温暖化の影響で徐々に生息地が北上して来たのだろうか。お陰で今後も近所のあちこちで目にする機会がありそうで、目にしたらもっと良く観察していきたいと思っている。うまく写真を撮れれば良いのだが……。