≪残念だったヨーロッパアルプスの光景≫②
7日目の22日も、朝から小雨模様の天候だった。
この日は宿泊地の「ザンクト・ヴォルフガング」の町を10時過ぎまで散策した後、10時半にバスで発って「ヴォルフガング湖」の湖畔から出ている「シャーフベルク登山鉄道」に乗車した。
この鉄道は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」にも登場した小さな蒸気機関車が、レールの中央にあるギザギザのレールに、蒸気機関車のカムを噛ませて登って行くものだった。
前日の様に高山に登っても、また何も見えないのではと案じながら列車の最前席に乗り込んだのだったが…。
走り出して間も無く運転席の窓ガラスに雨粒が落ちて来て、やがて真っ白になり視界が効かなくなった。25分後に「シャーフベルク山頂駅」に到着したが、強い風が吹き気温は2~3℃しかない。雲の中に入った状態で視界はほとんど効かなかった。
グループの大半の人達は山頂駅舎に入って待つと言うが、北海道からただ一人参加した私がこんな天候でたじろぐ訳には行かないと思ったのと、幸いにダウンの外套を着て万全の寒さ対策をしていたので、決心して遊歩道を添乗員の後に付いて登って行った。
途中に遊歩道の看板があったので、写した。
1m先が見えない状態で不安だったが、添乗員の声を頼りに離れないように注意しながら登った。
やがて目を凝らすと簡単な「ゲート」と木造の「山頂ホテル」らしきものがあった。その直ぐ上が「シャーフベルク山頂」(1783m)らしく大きい望遠鏡が備えられていた。晴れていれば湖を3つも見られる360度の大パノラマが開ける筈だった。残念!
ホテルを回りこんでから、ホテルの看板を写し、元の道に戻って皆が待機している駅に着いた。
私ははぐれずに戻れてホッとした。聞くと、結果的に頂上まで行ったのは僅か5人だけだったらしい。まあ、行けたと言う事で、満足する事にした。
(歩いた遊歩道を、下の展望台の図に黄色い矢印で示した)
下りの汽車にも一番に乗り込み、写真が撮れる蒸気機関車のすぐ後ろ、最前列の客席に座った。
目の前に向かい合ったカップルがいたので話しかけた。彼らは「ルーマニア」から来たのだと言う。私は昨年5月に行ったことを話して、バッグから鶴の折り紙を出して渡すと、男性が話し出した。
「旅行費用が高いので日本にはまだ行った事がないが、大学のゼミナールで「風呂敷」を研究してその有用性を発表した事がある。」と言うのだ。
こんな場所で、日本の伝統文化を研究した人に出会えたのは、全くの奇遇だと嬉しく思った。
汽車から降りて「ヴォルフガング湖」に行くと、曇ってはいたが湖が綺麗に見えた。
その日の宿泊地「ザルツブルグ」に向かう途中で、三日月型をした「モントゼー湖」の湖畔の町「モントゼー」に立ち寄った。映画「サウンド・オブ・ミュージック」に登場する「トラップファミリー」の結婚式を撮影したという教区教会があった。
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今でも記憶に新しいのは、多分、憧れの人との初めてのデートだったからでしょう。それが「サウンド・オブ・ミュージック」だったとは、私も聞いて嬉しくなりました。
この後、映画の撮影場所も記事に書きますから、また宜しく…
大学時代、同級生と初デートしたとき、70㍉の大画面と前後左右から聞こえる立体音響の中で見たサウンドオブミュージック。楽しい音楽、湖や山々の美しさは、物忘れの激しい認知症寸前の今でもはっきり記憶に残っています。いやぁ・・・美しい写真と楽しい旅行記に満足。