≪「ベナレス」観光①≫
インドの「デリー」に着いた翌朝、また飛行場に行って国内線で1時間15分飛び、「ベナレス空港」に着いた。
「ベナレス」は「バラナシ」とも言われる町で、人口は300万人。
昔から聖なる河「ガンジス」の流れまで下りることができる階段状の「ガート」がズラリと造られていて、沐浴をしたり、火葬(3箇所)をしたりする聖域となっている。
ヒンズー教の信者にとっては一生の内、一度はここに巡礼に来ることが夢なのだという。
私達は夕飯を終えてから、ガンジス河に祈りを捧げる『プージャ』祭を見学に行った。
そこで店の3階に作られた展望席に案内された。すでに外国人が10人ほど座っていた。
下を見ると、ガンジス河に向かって幾つかの台が作られていて、その上で火縄を持った男達が打楽器のリズムに合わせて踊っていた。
その周りでは大勢のヒンズー教の信者達が、両手を合わせて一心に祈りを捧げていた。独特の雰囲気に圧倒された。
この時期は、毎晩、こうした『プージャ』祭が行われるのだという。
帰りに暗がりをふと見ると、高齢者が10人ほど空き缶を前に置いて並んで座っていた。ガイドは、ここで死を待つ人達なのだと話した。神聖なガンジス河の傍で死に、河畔で火葬にして貰って、その灰をガンジス河に流してもらいたいと願っているのだろう。
私はカメラを向けることにためらいが起きたが、この場所で最後を迎えたいと願う彼らの強い信仰心を記録したいと思い直し、少し離れた所から写させてもらったのだった。
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ベナレスは前回行かなかった場所なので、本当に色々と考えさせられました。
日本人は普段、死から遠ざけられて暮らしているので、やはり現実を見るとぎょっとさせられますね。