花好き・旅好き80代北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり、今は外国行きは見合わせている。

「がんになっても最後まで安心できるまちづくり」シンポジュウム

2007年12月09日 | 医療・健康・食生活・衣生活
 昨日私はタイトルのシンポジウムに参加するために札幌に出た。
 開催されるのは3時からなので、12時に登山の友人と駅で待ち合わせ、近くのビルのイタリアンレストランに入ってピッツァを食べながら2時間ほどお喋りをした。
 彼女は学生時代からの友人で、女子寮で一緒の部屋に暮らした事もある友達なのだ。今年一緒に登った富良野岳、ユニ石狩岳の思い出話と、先日報じられたカミホロカメットク山での遭難事件などについて話した後、来年の登山計画や花作りなどを楽しく話し合った。

 その後、地下鉄に乗って国立がんセンターのTV会議中継施設に行ったが、参加者は私の予想よりも少なかった。
 今回は茨城、新潟、大阪、九州、青森、群馬、静岡、呉、東京、山形、千葉、愛知、四国の会場とTV中継してシンポジウムが進められたのだが、中継画面に写った他の会場の参加者も少ない感じなので、宣伝が不足だったのではと思った。



 患者の強い訴えの元に昨年6月に成立した「がん対策基本法」に基づいて、今年6月には国の「がん対策推進基本計画」が策定された。
 その全体目標は「がんによる死亡者の減少」と「全てのがん患者と家族の苦痛の軽減・療養生活の質の向上」が謳われていて、重点課題として「治療の初期段階からの緩和ケアの実施」が定められたのである。

 この方針に添って7人の方から提言がなされた。
 私の心に残った点の一つは、まず四国がんセンターの谷水氏が
 「1、痛みを我慢して得する事は何もありません。痛みは治療できます。」
 「2、医療用麻薬への不安を払拭しましょう。安全な使用方法が確立されています。」
 「3、緩和ケアの相談に主治医の許可や紹介は不要です。」 
 「4、緩和ケア病棟入院時には、退院の目標を持ちましょう。」と提言した事だ。

 また、最近は平均して治療のための入院日数が少なくなって来ているため、患者が自宅で過ごす期間が長くなっている。それで、地域の医療サービスや福祉関係のケアマネージャーなどの活用も重要であると言われた事だ。
 国立がんセンター中央病院、相談支援センターの大松氏は、外来に来る患者や家族のサポート体制が不備のため、がん難民が増えていると話した。今後はこうした支援が必要になっていると指摘した。
 対がん協会のホットライン(03-5218-4776)の担当者からは、幾つかの相談事例が話された。

 いずれにしても、国を挙げてがん対策の進展の為にこうした会議が開かれた事は嬉しいし、参加して良かったと思った。

 来週15日午後1時半~4時半には、同様のシステムで「日本のがん医療を考える~がん対策に国民の視点はどう生かされていくか」が行われる事になっている。
 各会場から参加者は質問や意見も言うことができるので、近くの方は行って見るのも良いと思う。
   問い合わせ先 03-3542-2511 国立がんセンター内線2207
 
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