≪素晴らしかったヨーロッパアルプスの光景≫②
「セメリング鉄道」を降りてから、鉄道と並行する山道を走って迎えに来てくれたバスに戻り、「グラーツ」という町まで行って市内観光をした後、その夜は「グラーツ」のホテルに宿泊した。(「グラーツ」については、町の観光で紹介したい)
3日目の18日は、南部にある国「スロベニア」との国境沿いを「グラーツ」から「ハイリゲンブルート」迄、約4時間バスで走ることになっていた。途中には雄大なアルプスの標高500mの高さに南北に造られた高速山岳道路があるというので、山好きの私の期待は高まった。
しかし、その日は朝から曇っていてすっきりとした景観ではなかった。標高が高くなるに連れて濃霧が漂い、遠くの景色は霞の中だった。
(写真は走るバスの窓越しに撮ったものが多いため、光が反射したり、ピントが合っていないが悪しからず…)
途中、山から滝が流れ落ちている場所の小さなレストランで休憩して、写真を写した。木製の簡単な台の上に、これもまた木彫の妖精がいた。
やがて難工事の末に1935年に完成したという北に向かう48kmの有料山岳道路に入り登って行くと、そこには標高3000m級の山々が連なる大景観が待っていた。
曲がりくねったピンキング道路の左右に見え隠れする景色を楽しむ内に、標高3797mのオーストリアの最高峰「グロースグロックナー」とオーストリアで最大の氷河「パステルツェ氷河」を臨む「フランツ・ヨーゼフス・ヘーエ展望台」(2369m)に着いた。
私達は駐車場でバスを降りて、展望台までリムジンバスに乗り換えた。展望台のレストランに入ると急いで昼食を摂り、1時間ほどあった自由時間に展望台に出て、夢中で写真を写した。
「グロースグロックナー」の尖った頂上は初め雲の中だったが、15分もすると雲が徐々に流れてその勇姿を現してくれた。素晴らしかった。
それから展望台の裏山を登り、もう一つ上に造られている展望台と、さらにそこから200mほど離れた低い場所にある「パステルツェ氷河展望台」まで歩いて行った。
そこにはこの地と山を愛し、自らも登山を好んだという「フランツ・ヨーゼフ皇帝」(在位1848~1916年)の氷河をバックに登山姿で立つ像が私達を迎えてくれた。
上の展望台の周りでは数匹の兎より大きい野生の「アルプスマーモット」も見掛けた。
下の展望台に戻る途中、上の展望台の写真とバスの駐車場の後方に見えた湖を撮った。
ウイーンからやって来たという13歳の女子学生達にも会った。日本の13歳の中学生と比べると随分大人びて見えた。お互いに山を背景にして写真を撮り合った。本当に素晴らしい体験だった。
最後に売店で「アルペンカレンダー・2015」を自分の記念品として9.9€(1400円)で買った。この日は丁度、私自身の誕生日でもあったからだ。
(付記 レシートを見たら、カレンダーには消費税が20%含まれていたが、その他の店で買った食料品の消費税は10%だった)
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早速のコメントを有難うございます。
変化があって、毎日が楽しい旅でした。
今回は日数が長かったので、撮影枚数が多くなりましたが、かなりひどい写真が多くて、削除してばかりです。
何枚撮っても、KUBOさんの様に良い写真が撮れません。多分センスの問題なのでしょうね。
早速のコメントを有難うございます。
「世界の高地登山」の放映は大分前でしょうか。知らなかったです。きっと素晴らしい映像でしょうね。私も再放送があれば、見てみたいです。
本当に今回は写真の枚数が多く、時差もあったので整理にまだ戸惑っています。
皇帝が山好きだったために、山岳道路の開発などが実現したのではと思いました。
日本でももっとロープウエイなどで高齢者や障害者でも高山に行ける様になると良いのですが。外国人の観光客にも喜ばれると思うのですがね。
写真も雰囲気がよく出ていて、楽しませてもらっています。
それにしても、1000枚とは驚きです。
NHK-BS3で放送された世界各地の高地登山ビデオを今でもときどき見ています。ヨーロッパの山岳風景はテレビでも感動したのですから実際に見ると見事な風景でしょうね。
6、7枚目の写真のところへ簡単に行くことができるのがいいですね。写真いくらでも撮れそうです。