存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

JAZZ喫茶 CHIGUSA

2007-02-01 22:00:56 | news
今日のNHKのニュースで初めて知ったニュース
横浜にあったジャズ喫茶の老舗が周囲の建築環境が変化することで閉店に
という特集であった。

全くこの店の存在は知らなかったが、1933年創業とのことで、僕が一番最初に思ったのは、この店に染み込んだ煙草と珈琲の成分が73年目にして厚みを増していくことなく終わるのかーということだった。初代オーナーは、この店がずっと続くと思っていたであろうか?
大量のレコードは、珍しいものも多かったらしく、日野照正は手に入らないレコードを何回も聴かせてもらったらしい。

全国から常連だった人が何人かやってきて昨日2007年1月31日閉店を迎えた。
珈琲一杯の価格で何曲も珍しい音楽を聴けた。貧しくとも音楽が貴重で、一秒一秒に重みのある時空だったんだろうなと思った。

今、BILL EVANSを聴いているのだが、大量にある音楽ソフトや本がある僕の部屋も、日常でありながら非日常的なものに浸ることも出来る貴重な空間なんだと思った。戦後よりも確実に豊かな社会であるが、その代わりに失ったものをフォローできる社会でなければ、進展したとは言えまい。

コメント (6)
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