コンピュータ登場以降のドラムとベース
YMOとピーター・バラカン
グルーブのないリズムの追求
70年代の終わりに僕たちが集まって
シンセサイザーと言う楽器とコンピュータが出てきたことが大きい
細野さんも幸宏もちゃんと楽器をやってきた人がシンセを使って
僕たちはとても興奮していた。あれは何だったんだろう?
ファイヤークラッカーを生でやったらつまらなかった。
グルーブが面白くなかった。
未体験の音楽、冒険心が強くなった。
クラフトワーク、「アウトバーン」での演奏
ディスコはシーケンサーで正確なリズムが特徴でもあり、気持ちよかった。
音楽プロデューサーのジョルジオ・モルダーがディスコにテクノを導入。
YMOの登場
ファイヤークラッカーの揺れるグルーブを
シンセとコンピュータで均等にしてリズムを揺らさずに演奏
あのリズムをピアノ・ドラムで同じように刻むのは面白かった(幸宏)
最初のYMOは白紙の状態
でも直ぐに飽きて
リズムのアレンジを八分音符を12分割して
12:12だったのを13:11にしたり、14:10の沖縄っぽくしてみたり実験してた。
均等でもコンピュータでは音の強弱は作れなかった。均等でも強弱があるだけでグルーブが生まれてくる。
三連譜にしたりシャッフルとかで
幸宏がドラム、教授がピアノで弾き始めると細野さんがベースを手にとって演奏し始めたら二人がやめちゃって
「終わっちゃった」
ニューオリンズ
エイサー
民族音楽の美妙なズレを演奏者の経験、テクニックだったものを
コンピュータで数値化しようとした。
「ハイサイおじさん」は14:10のリズム
民族音楽のリズムをコンピューター化
「テクノデリック」
機械と人間の融合 コンピュータの演奏に重ねて生演奏をした。後は全てサンプリング。
細野さんはベーシストとしてのアイデンティティはもうなくなっていて、生で弾くことはどうでも良くなっていて作ったアルバム。
「体操」での全て生演奏の部分
妙に新鮮だね。ピーター・バラカンはこれ覚えているよ。
SKETCH SHOWを結成した幸宏と細野さん
機械の発達で人間の指では表現できなかったことが沢山できるようになってきた。
今では複雑なことを瞬時に一人で演奏するティム・エグザエルなども
昔は一個の素材を何日も何層にも音を重ねて演奏したが
今ではそれをリアルタイムで手で演奏できて、ライブで出来てしまったりしている。
足ではできないけど手では出来るダダダダっていうリズムも
機械で出来ないことはないくらいになってきている。
幸宏はSKETCH SHOWで生でそうした機械での生演奏をしていて、ドラムをほとんど叩くことなく、教授が入ってきて、またYMOに戻って来ている
楽器は直ぐ音が出てインターフェースだけでやっているのはやりにくい(教授)
生でやっていて走るのが楽しい。今まではそれが嫌だった。テンポが速くなる=走る(細野)
幸宏がYMOの初期、シークエンサーでリズムがあったのに興奮しているから、僕の叩くリズムはドンドン早くなっていた。
今でしか出来ない演奏。耳が覚えてきて、やりたくて仕方がない音楽がある(幸宏)
もうすぐ体が動かなくなるから、それでも演奏できる音楽を考えないとねと冗談で言ってたんだけど、それは実はYMOが当初から言ってたことだったんですよ。(教授)
ワークショップ
YMOと小学生とのコラボ
竹でリズムを取る小学生達にYMOが即興で演奏。
「TOKYO TOWN PAGES」ぽい感じの曲が最近すきなのですが、
YMOの魅力は昔があって今があると思います。