特集は発売30年目を記念して「No Damage」第二回目。
火曜の夜は元春レイディオショー
この番組は渋谷NHKのスタジオからお送りしています。
1983年 今からちょうど30年前、皆さんはどのように過ごしていましたか?
今夜は1983年のレコードに注目してみます。
1 Sweet Dreams (Are Made of This) : Eurythmics
2 Maneater : Daryl Hall & John Oates
懐かしいですね。1983年今からちょうど30年前ですね。みなさんはどのように過ごしていましたか?
3 Every Breath You Take : The Police
1983年のヒットレコードを聴いて頂きました。
さて元春レイディオショー、番組では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしています。 題して3Picks!
今月ピックアップしたアルバムは、
Josh Rouse: Happiness Waltz
Vampire Weekend: Modern Vampires of the City
John Fogerty: Wrote a Song for Everyone
この3組のアーティストの新作を選びました。
どのレコードも心に響く良いソングライティングと素晴らしいサウンドがあります。
この中から今夜はJohn Fogertyのレコードを取り上げてみたいと思います。
John Fogerty
米国のバンド クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのギターリスト、そしてシンガー。カリフォルニア州バークレーの出身。
現在68歳ですね。ソングライターとしても素晴らしい曲を沢山書いています。2005年には、優れたソングライターとして、その功績が認められるSongwriters Hall of Fameに殿堂入りしています。またシンガーとしても素晴らしいですね。独特のシャウトするようなざらついた声。ロックンロールやブルースにはピッタリの素晴らしい声の持ち主です。
John Fogerty
60年代後半から70年代にかけてJohn Fogertyのバンド クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
このバンドは当時多くのヒットレコードを出しました。
60年代後半から70年代にかけてはベトナム戦争がはげしくなっていた時代です。ヒッピー文化がまっただ中という時代でした。ロック音楽も混とんとした時代でしたね。まあちょっと訳の分からないサイケデリックなサウンドが受けていた時代です。そんな中ブルースやカントリーといったアメリカのルーツ音楽に拘ったこのクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル 時代の中では異色の存在だったといえます。このバンドの魅力は何と言ってもソングライターJohn Fogertyの曲ですよね。プラウド・メアリー」、「ダウン・オン・ザ・コーナー」、「バット・ムーン・ライジング」、「グリーン・リバー」そして「トラヴェリング・バンド」。1969年から10年にかけてこの一年でなんと5曲のトップ10ヒットを持っていました。
John Fogerty。その後、バンドは解散して一時、音楽界を引退していた時期もあったんですが、現在はまた表舞台に出て活躍しています。そのJohn Fogertyが新しいレコードを出しました。アルバムのタイトルは「Wrote a Song Everyone」。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル時代の曲を現代のミュージシャンたちとコラボレーションしています。デイヴ・クロール、キッド・ロック、ドゥズ、ボブ・シーガー、そしてジェニファー・ハドソン。そうしたミュージシャンたちと素晴らしいセッションをしています。新しいレコードから2曲聴いてみます。
「Almost Saturday Night」オーストラリア出身のカントリー歌手、キース・アーバントとのセッションです。そして「Born On the Bayou 」はキッド・ロックとのセッション。John Fogerty 2曲続けます。
4 Almost Saturday Night (with Keith Urban) : John Fogerty
5 Born On the Bayou (with Kid Rock) : John Fogerty
さて、1983年に出した僕のアルバム「NO DAMAGE」
今年はこのアルバムが出てちょうど30年目を迎えました。そこで今夜の元春レイディオショー。先週に続いてアルバム「NO DAMAGE」を特集します。先週もお話をしました。このアルバムが出た1983年。僕はニューヨーク、マンハッタンに居ました。デビューして3年目でしたね。何か新しい刺激を求めてニューヨークに行きました。その前にしばらく日本を離れるということで、旅立つ前の挨拶代わりの一枚ということで出したアルバムがこのアルバム「NO DAMAGE」です。このアルバムが国内のチャートで1位になったということはニューヨークに行ってしばらくしてから知りました。うれしいという気持ちと同時に「ニューヨークでもっとすごいレコードを作るぞ」という、そんな気持ちになったのを覚えています。特集「NO DAMAGE」。まずはこの曲を聴いていただきたいと思います。当時、7インチ・シングルで出した「スターダスト・キッズ」という曲のB面に収録したのがこの曲のオリジナルです。その後、多少手を加えてアルバム「NO DAMAGE」に入れました。「ソー・ヤング」という曲ですね。この「ソー・ヤング」という曲。ソングライティングでいうとこの曲はライミングをたくさん使いました。韻を踏むというやり方ですね。英語と日本語を組み合わせてライミングは英語の単語を使って遊んでみました。"街のあちこちで ダイナマイト、くぐり抜けてきたラッキーガイ、"息が詰まるほどホールド・ミー・タイト、"教えてほしいノー・ペイン・トゥナイト。まぁ、そんな感じですね。曲の2番目、3番目のバースでもちょっと洒落たライミングをしているので、是非そこに注目していただけるとうれしいです。現在では特にヒップホップ、ラップのミュージシャンがごきげんなライミングをやっていますけれども、おそらく当時国内の曲でここまで韻を踏んだ歌詞はなかったんじゃないかと思います。しかし、もしあるよということであれば、是非教えてください。僕も興味があります。ではアルバム「NO DAMAGE」からその曲を聴いてください。「ソー・ヤング」。
6 SO YOUNG : 佐野元春
僕の曲で「ソー・ヤング」を聴いて貰いました。
この後はグリーン・ピープル
NPO法人 もくの会
国産の木材に注目、シック・ハウス問題などに取り組んできた。
音楽に戻って、次は僕のデビュー曲になります
7 アンジェリーナ : 佐野元春
バック・ツー・ザ・ストリートの中に入っている僕のデビュー曲
ノー・ダメージは一言でいうと、僕の初期のベスト盤です。
当時は大したヒットもなく
レコード会社も渋い顔をしていて、半ばヤケクソで作ったアルバム
それが功を奏したのか、チャートで1位となりました。
残念だったのは、そのことを僕は海外で知ったということで、もし国内にいたらバンドのメンバーと祝杯を上げていたと思います。
8 彼女はデリケート : 佐野元春
このアルバムを作った時 ちょっと工夫してみたのはアルバムのアートワークでした。
僕がちょっと不満に思っていたのはアルバムジャケットでした。国内のアルバムで良いなと思うものはあんまりありませんでした。そこで僕は「NO DAMAGE」のジャケットを自分で作りました。友人のカメラマンに頼んで、ちょっとユニークな写真を撮りました。
当時レコード会社はクレームを言っていましたね。今では誰もがあのアルバムジャケットユニークだねって言ってくれます。あの頃、妥協しなくて良かったです。
9 こんな素敵な日には : 佐野元春
10 情けない週末 : 佐野元春
最近嬉しいことがありました。初期の頃のライヴ 「NO DAMAGE」のツアーの原盤が行方不明でした。探して、レコード会社にも問い合わせてみたんですが、なかなか見つからなかったのですが、ついに見つかりました。そしてアナログで録画されていたものをデジタル化して、全国の映画館で放映されるというニュースを耳にしました。僕はとても楽しみにしています。
この曲は当時、沢田研二さんに提供したその曲のセルフカヴァーですね。曲は「バイバイ・ハンディ・ラブ」
11 バイバイ・ハンディ・ラブ : 佐野元春
次回は7月2日になります。
DJ佐野元春 では御機嫌よう。
火曜の夜は元春レイディオショー
この番組は渋谷NHKのスタジオからお送りしています。
1983年 今からちょうど30年前、皆さんはどのように過ごしていましたか?
今夜は1983年のレコードに注目してみます。
1 Sweet Dreams (Are Made of This) : Eurythmics
2 Maneater : Daryl Hall & John Oates
懐かしいですね。1983年今からちょうど30年前ですね。みなさんはどのように過ごしていましたか?
3 Every Breath You Take : The Police
1983年のヒットレコードを聴いて頂きました。
さて元春レイディオショー、番組では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしています。 題して3Picks!
今月ピックアップしたアルバムは、
Josh Rouse: Happiness Waltz
Vampire Weekend: Modern Vampires of the City
John Fogerty: Wrote a Song for Everyone
この3組のアーティストの新作を選びました。
どのレコードも心に響く良いソングライティングと素晴らしいサウンドがあります。
この中から今夜はJohn Fogertyのレコードを取り上げてみたいと思います。
John Fogerty
米国のバンド クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのギターリスト、そしてシンガー。カリフォルニア州バークレーの出身。
現在68歳ですね。ソングライターとしても素晴らしい曲を沢山書いています。2005年には、優れたソングライターとして、その功績が認められるSongwriters Hall of Fameに殿堂入りしています。またシンガーとしても素晴らしいですね。独特のシャウトするようなざらついた声。ロックンロールやブルースにはピッタリの素晴らしい声の持ち主です。
John Fogerty
60年代後半から70年代にかけてJohn Fogertyのバンド クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
このバンドは当時多くのヒットレコードを出しました。
60年代後半から70年代にかけてはベトナム戦争がはげしくなっていた時代です。ヒッピー文化がまっただ中という時代でした。ロック音楽も混とんとした時代でしたね。まあちょっと訳の分からないサイケデリックなサウンドが受けていた時代です。そんな中ブルースやカントリーといったアメリカのルーツ音楽に拘ったこのクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル 時代の中では異色の存在だったといえます。このバンドの魅力は何と言ってもソングライターJohn Fogertyの曲ですよね。プラウド・メアリー」、「ダウン・オン・ザ・コーナー」、「バット・ムーン・ライジング」、「グリーン・リバー」そして「トラヴェリング・バンド」。1969年から10年にかけてこの一年でなんと5曲のトップ10ヒットを持っていました。
John Fogerty。その後、バンドは解散して一時、音楽界を引退していた時期もあったんですが、現在はまた表舞台に出て活躍しています。そのJohn Fogertyが新しいレコードを出しました。アルバムのタイトルは「Wrote a Song Everyone」。クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル時代の曲を現代のミュージシャンたちとコラボレーションしています。デイヴ・クロール、キッド・ロック、ドゥズ、ボブ・シーガー、そしてジェニファー・ハドソン。そうしたミュージシャンたちと素晴らしいセッションをしています。新しいレコードから2曲聴いてみます。
「Almost Saturday Night」オーストラリア出身のカントリー歌手、キース・アーバントとのセッションです。そして「Born On the Bayou 」はキッド・ロックとのセッション。John Fogerty 2曲続けます。
4 Almost Saturday Night (with Keith Urban) : John Fogerty
5 Born On the Bayou (with Kid Rock) : John Fogerty
さて、1983年に出した僕のアルバム「NO DAMAGE」
今年はこのアルバムが出てちょうど30年目を迎えました。そこで今夜の元春レイディオショー。先週に続いてアルバム「NO DAMAGE」を特集します。先週もお話をしました。このアルバムが出た1983年。僕はニューヨーク、マンハッタンに居ました。デビューして3年目でしたね。何か新しい刺激を求めてニューヨークに行きました。その前にしばらく日本を離れるということで、旅立つ前の挨拶代わりの一枚ということで出したアルバムがこのアルバム「NO DAMAGE」です。このアルバムが国内のチャートで1位になったということはニューヨークに行ってしばらくしてから知りました。うれしいという気持ちと同時に「ニューヨークでもっとすごいレコードを作るぞ」という、そんな気持ちになったのを覚えています。特集「NO DAMAGE」。まずはこの曲を聴いていただきたいと思います。当時、7インチ・シングルで出した「スターダスト・キッズ」という曲のB面に収録したのがこの曲のオリジナルです。その後、多少手を加えてアルバム「NO DAMAGE」に入れました。「ソー・ヤング」という曲ですね。この「ソー・ヤング」という曲。ソングライティングでいうとこの曲はライミングをたくさん使いました。韻を踏むというやり方ですね。英語と日本語を組み合わせてライミングは英語の単語を使って遊んでみました。"街のあちこちで ダイナマイト、くぐり抜けてきたラッキーガイ、"息が詰まるほどホールド・ミー・タイト、"教えてほしいノー・ペイン・トゥナイト。まぁ、そんな感じですね。曲の2番目、3番目のバースでもちょっと洒落たライミングをしているので、是非そこに注目していただけるとうれしいです。現在では特にヒップホップ、ラップのミュージシャンがごきげんなライミングをやっていますけれども、おそらく当時国内の曲でここまで韻を踏んだ歌詞はなかったんじゃないかと思います。しかし、もしあるよということであれば、是非教えてください。僕も興味があります。ではアルバム「NO DAMAGE」からその曲を聴いてください。「ソー・ヤング」。
6 SO YOUNG : 佐野元春
僕の曲で「ソー・ヤング」を聴いて貰いました。
この後はグリーン・ピープル
NPO法人 もくの会
国産の木材に注目、シック・ハウス問題などに取り組んできた。
音楽に戻って、次は僕のデビュー曲になります
7 アンジェリーナ : 佐野元春
バック・ツー・ザ・ストリートの中に入っている僕のデビュー曲
ノー・ダメージは一言でいうと、僕の初期のベスト盤です。
当時は大したヒットもなく
レコード会社も渋い顔をしていて、半ばヤケクソで作ったアルバム
それが功を奏したのか、チャートで1位となりました。
残念だったのは、そのことを僕は海外で知ったということで、もし国内にいたらバンドのメンバーと祝杯を上げていたと思います。
8 彼女はデリケート : 佐野元春
このアルバムを作った時 ちょっと工夫してみたのはアルバムのアートワークでした。
僕がちょっと不満に思っていたのはアルバムジャケットでした。国内のアルバムで良いなと思うものはあんまりありませんでした。そこで僕は「NO DAMAGE」のジャケットを自分で作りました。友人のカメラマンに頼んで、ちょっとユニークな写真を撮りました。
当時レコード会社はクレームを言っていましたね。今では誰もがあのアルバムジャケットユニークだねって言ってくれます。あの頃、妥協しなくて良かったです。
9 こんな素敵な日には : 佐野元春
10 情けない週末 : 佐野元春
最近嬉しいことがありました。初期の頃のライヴ 「NO DAMAGE」のツアーの原盤が行方不明でした。探して、レコード会社にも問い合わせてみたんですが、なかなか見つからなかったのですが、ついに見つかりました。そしてアナログで録画されていたものをデジタル化して、全国の映画館で放映されるというニュースを耳にしました。僕はとても楽しみにしています。
この曲は当時、沢田研二さんに提供したその曲のセルフカヴァーですね。曲は「バイバイ・ハンディ・ラブ」
11 バイバイ・ハンディ・ラブ : 佐野元春
次回は7月2日になります。
DJ佐野元春 では御機嫌よう。