存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

スーパープレゼンテーション TEDトーク 坂本龍一 7月

2013-07-05 20:34:35 | 坂本龍一
2013,7,1 ETVで放送

Amanda Palmer アマンダ・パーマー

2004年に The Dresden Dollsというバンドでメジャーデビュー
CDは25000万枚売れた
レコード会社はこれを売れないバンドと批判の基準とした。
アマンダは、そうした判断したレコード会社から離脱して
クラウド・ファンディング
を始めた。
Youtubeなどで、画用紙に書いたメッセージを本人出演で
素晴らしい曲が出来たんだけど、宣伝費・製作費が足りないから支援してほしいと呼び掛ける。

1か月ほどで集まった資金は$1,192,793(約1億円)。支援者は24883人。
つまりCD購入者の数で1億円ほどが集まり、直接アマンダに資金が入るようになり始める。

アマンダは大道芸人をしていたことがあり、60$から90$ほど1日に稼ぐこともあった。その頃、
「ちゃんと働け!」
ってやじられたこともあった。自分の仕事はこれなのに、これではちゃんと働いていないみたいに言われ、物乞いのようにして帽子を置けばお金を入れてもらえることを否定されたようにも思ったが、この経験がミュージシャンとなった今の生活に良い効果をもたらした。

インターネットの技術が発達することで、本来の音楽の在り方に戻ってきた。
音楽を演奏する、作るものと受け取るものとの関係。
メディアにより音楽が世界に伝わっていた最近の現象は、CDが音楽だと錯覚してしまうことだったかもしれない。
けれど、実は、音楽はコンサートで生で聴くもの。CDは音楽のコピーであったこと。

couch surfing
アマンダは世界中を泊まり歩きながら音楽活動を続けている。
必要なものがあると、インターネットで、欲しいものをお願いする。
特にtwitterが登場してからは、どこでも直ぐにお願い出来るようになった。
例えば、歌う会場がどこか無いかって言うと、図書館で歌わせてもらったり、差し入れがどこでも欲しいものを色んな人が無償で提供してくれたり、
マイアミで泊めてもらった家は、不法移民の貧しい家庭で、そこの家族たちは私たちのためにベッドを空けてソファーで眠ってくれた。これは貧しい人々に対してアン・フェアーなことではないかなって考えたが、翌朝、その家のお母さんと話をしていたら、そのお母さんは、あなたの歌が娘の心の支えになっているのよ、泊りに来てくれて有難う。本当に喜んでいるのよ。と言われて、これはフェアーなんだって思うようになった。

「The art of asking」
どうしたら人々がお金を出したくなるのか。
上手なお願いの仕方。

定価で商品を提供しないと不安な人もいると思うが、自分は無料配信で情報を発信することにして、音楽だけではなく、自分のすべてをさらけ出して生きる。
ライヴ会場でステージ・ダイヴを客席にして身体を皆が支えてくれる。これは信頼しているから飛び込める。
ライヴ会場で自分の裸にみんなにマジックで落書きをしてもらう。これは信頼しているから身体をみんなに晒していられる。
信頼しあう。
通じ合った人々は助けてくれる。

コメント
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