
2016,2,3発売
上原ひろみ 10枚目のアルバム。
初回限定盤 CD+DVD を購入
アンソニー・ジャクソン(contrabass guitar)、サイモン・フィリップス(drums)と2011年に結成した“ザ・トリオ・プロジェクト”の第4弾
発売日に聴けて幸せ♪
DISK1
1 SPARK
イントロのピアノのオルゴールが鳴っているかのような演奏
キーボードの音も入ってきて
三人の演奏が始まると待ちに待っていた何物にも代えがたいグルーヴに包まれて
スパークする
複雑なリズムの中にアグレッシブな意思を携えて挑む
2 IN A TRANCE
溢れる思い わなわな動き出そうとする勢いが止まらない
複雑に思える演奏がとても滑らかで
休符で一変する曲調
サイモンの巨大なドラムセット 長いドラムのソロの部分も楽しい。
その後の演奏は何故かワクワク、ソワソワ
ラテンのピアノのグルーヴに燃え上がって涙が浮かんでくる。
3 TAKE ME AWAY
ピアノソロで始まる。どこか寂しげな感じも。
自分でありながら、まだ知らない自分を発見するために旅に出ることがある。
旅をし始める時の心境
4 WONDERLAND
トリオでの こういうタッチのリズムで始まるのは初めてかも。
オクタバンという筒状の打楽器のようだ。
ちょっとアフリカのどこかのリズムっぽいなと思った。
5 INDULGENCE
静かに始まる 途切れそうで途切れない
静止するけど 終わらない
6 DILEMMA
ジレンマで葛藤している感じなのかな・・・
ピアノ 恰好良い。
途中から揺らいでいる感じに
7 WHAT WILL BE,WILL BE
ノード君で始まる 音がふんわり抜けていく
ばらけていく感じが心地よい。
ノード君の音が目立つ
8 WAKE UP AND DREAM
美しく、可愛らしく、時の流れは残酷で
思いが巡って変化していくようなピアノ・ソロ うっとりする。
9 ALL'S WELL
上原ひろみがライヴは一期一会だというスタンスがアルバムにもにじみ出ていると思う。
複数のクラップで始まる。
リズムをとる足音のようにリズムが刻まれ
サイモンのドラムスの音
アンソニーが弦を弾く音
ひろみのピアノ
DVD
1 SPARK (スタジオ・ライヴ映像)
ヘッドフォンをしたままピアノを演奏する上原ひろみ
ピアノの上には赤いノード君
このトリオの演奏はライヴで4回
この映像を見ていると、3人なのにまるで一人が演奏しているような円熟した一つのユニットの演奏
2 ワンダラー (2014年12月、東京国際フォーラム ホールAでのライヴ映像)
3 ALIVE (2014年12月、東京国際フォーラム ホールAでのライヴ映像)
このライヴは大阪で2日間ライヴに参加できたので、あの頃に近い映像なんだと満足しながら見ている。



インタビュー
―― 新しいアルバムの『SPARK』というタイトルには、どんな想いが込められているのでしょうか。
人が衝撃を受けて、それをきっかけにしていろいろな物語が生まれるような、衝撃から始まるひと続きの物語を書きたかったんです。最初に「SPARK」の“かけら”のようなものが浮かんできて、その一節から「SPARK」というアイディアやテーマが決まり、そのあとに続く物語へとふくらませていきました。
―― 次へ続くというと、2曲目の「In A Trance」ですか?
そうです。最初に人が衝撃を受けて(♯1 SPARK)、我を忘れるくらいの衝撃でトランス状態になり(♯2 In A Trance)、どこかに連れ去られたいと望んで(♯3 Take Me Away)、連れ去られた先には、ワンダーランドがあって(♯4 Wonderland)。その夢のような場所で、時を忘れて溺れるのですが(♯5 Indulgence)、ふと我に返る瞬間があって、だんだんとここにずっと居るべきなのか、それとも戻ろうか、または進もうか、とジレンマにぶち当たる(♯6 Dilemma)。
最終的にはなるようになるさ、と思うけれど(♯7 What Will Be, Will Be)、ある日目が覚めて今まで起きてきたドラマティックな出来事に想いを馳せて、また夢を見る(♯8 Wake Up And Dream)…という流れです。