2023,6,28発売
CORNELIUSの7作目のオリジナル・アルバム
ジャケットはタイトル部分が縦に長方形で切り取られており、文字の紫の部分は歌詞カードの折り畳みの紙
アートワークが気になって調べていたらインタビューで説明されていました。
小山田圭吾のインタビューより
マルチプル・エクスポージャー、多重露光的なものをジャケットのコンセプトにしていて、いろんなレイヤーで絵を重ねています。それは共通した言葉がいろんなところに出てくる歌詞にも通底することで、アルバムを通したひとつのコンセプトです。
“変わる消える”は、「人の写真」と「橋の写真」が多重露光されている
「人の写真」はポーランドに住んでる19歳の写真家志望の子のInstagramで見つけて、
「橋の写真」は広島在住の方のブログにあったものを連絡して許可を得て、その2人の写真を重ねて作った。
“火花”は普段は結婚式の写真とかを撮ってるカナダ在住のフォトグラファーが、趣味で撮ってるアブストラクトな写真がいくつかあって、それを重ねてつくっています。
アルバムの写真はそのポーランド人とカナダ人の写真と、あとはiPhoneで撮った近所の写真をミックスしてつくってるんです。「夢の中の夢」みたいな、そういう多重世界的なものをビジュアルで表現すると多重露光なのかなって。
2023,5,17発売の7インチ・レコード・シングル
A.火花
B. QUANTUM GHOSTS
は何度か聴いている。
信藤三雄(アートディレクター)、鮎川誠、高橋幸宏、坂本龍一が相次いで亡くなり、小山田圭吾としても各誌のインタビューで触れている。アルバムのクレジットにもYMO三人の名前の他、多くの名前が記載されています。
録音は、声とギターとベースと、オーディオで録ったのはそのくらいで、あとは全部プログラミング とのこと。
アルバム「Mellow Waves」の「夢の中で」という曲に続くものとして作ったのかなと思ったけれど、フレッシュな思いでアルバム制作に臨んでいるようなので、連続性もありつつ新境地なのかもしれない。
1.変わる消える - Change and Vanish
坂本慎太郎の作詞
前作「Mellow Waves」から変わったのは、サウンド・プロダクションよりも歌詞に重点が移っているようだ。
とはいえ、音的に心地良いです。途切れ途切れな感じもあって。
2.火花 - Sparks
アルバムの中で一番古い曲 2020年頃に作ったらしい。
イギリスの80年代くらいのバンドを小山田圭吾的アップデートしたサウンドとのこと。
レコードで聴いているポップな曲
低音の響きは全曲と続いて響いて来る
ギターの音色はコーネリアスの魅力の一つ
3.TOO PURE
インスト曲
ギターと低音の響きにイルカの声みたいな音色
ドローンっぽいうねり
4.時間の外で - Out of Time
リズムをとる音
星が散らばっている感じをエレピで表現しているんだけど、エレピの入るタイミングをすごくランダムにすることで、宇宙の不確定性みたいなものを表現してみました。とのこと。
5.環境と心理 – Environmental
METAFIVEとして3年前に発表した曲
演奏されなくなりそうなので引き継ぎたいと思ったとのこと。
METAFIVEの発売中止の時のことを思い出して高橋幸宏のことも考えてしまう。
METAFIVEとまた違った味わい
6.NIGHT HERON
夜行性または薄明薄暮性のサギ 鷺
ギターと打ち込み インスト曲
「環境と心理」に続いているからか、心象風景が広がる
7.蜃気楼 - Mirage
アップテンポ
瞬間 現実 変化していく
四文字表現
8.DRIFTS
アルバム「Mellow Waves」の「夢の中で」のように単語を並べて
9.霧中夢 - Dream in the Mist
夢中夢のアルバムタイトルではない
霧が広がるような白い細かい水蒸気が拡散していくような音色の変化
アナログ・シンセサイザーのつまみを弄ってるようなエレクトロニカ的な音色
Dream
後半は坂本龍一の「12」を聴いている感覚になった
10.無常の世界 - All Things Must Pass
アルバム「Mellow Waves」の「夢の中で」のように単語を並べて
アルバムの肝になる曲
自分の周りに起こったこと、世の中に起こったこと
誕生 消滅、はじまり 終わり
残像、残響
象のようなギターのうねり低音の響き
リズム
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