2022/10/6 発売
ジャケで目に止まり、少し立ち読みして買いました。
文房具にまつわる小説のようだったので、面白そう。それだけです。上田健次という作家も初めて知りました。
銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店。
店を一人で切り盛りするのは、青年・宝田硯(たからだ けん)。
とても丁寧な接客。通常の文房具屋では考えられないサービス。
文房具を求めて買いに来る客には、何となく好きで。という人もいるんだろうけれど、必要に駆られて商品を求めてみるけど、道具的なことだけではなく、冠婚葬祭から拘りの商品まで、適切な用途や使い方を知らないで、どういったものを使い、どういう表現や利用をすれば良いのか判らない人も多々いると思う。そういう人たちの意を汲んでサービスする店主。
時には二階の講習教室にも使っているスペースを何時間も提供して、お茶やお菓子を添えて、寄り添い。踏み込んで関わったりして恋愛や人生の様々なものを抱えた人たちが交錯していく。
引き込まれて一気に読みました。
面白い。
★★★★★
「てっぱん」という小説も書いているようなので、読んで見たいと思います
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