存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

音楽の根源にあるもの /小泉文夫

2010-10-23 09:48:26 | 読書
高橋幸宏が「人生って楽しいのかなぁ」とつぶやき、教授はモントリオールでピアノを演奏してライブをしている。
リアルタイムで情報が流れてくる時代

読書にある情報はリアルタイムではなくとも、スピード感がなくとも読者のペースで魅力的な情報にもなりうる。

仕事の音
仕事には一定のリズムがある。このリズムは時として働いている本人にしか体験されないこともあるが、外部のものにも聴覚的に伝わってくることも多い。
 仕事の近代化によって仕事のリズムが変わり、それに伴う仕事の音も聞かれなくなった。
 エジプトのナイルの上流の村では、地下水を汲み上げるのにサーキアという方法を用いる。深い井戸を掘って、たくさんの水甕を取り付けた釣瓶を縦に回して、水を汲み出す。この回転運動は、主としてラクダや牛を使って水平の円運動をさせ、それを歯車によって縦運動をする釣瓶に伝える。この時、歯車の木がきしんで、ギーという連続した音が出る。動物を追うのは老人や子どもの役である。彼らはこの砂漠の静寂を破る軋み音にあわせて歌を歌い続ける。

小泉文夫氏の「音楽の根源にあるもの」を読んでいると、こうした話が出てきて、音楽と生活を考えたりするが、更に読み進めると、請負で過酷な労働をしている老人や子ども達の歌は、呑気な労働歌ではなく、切実なものとして歌われており、そうしたことを知ると、サーキアの音を聞くと風物詩の一つではなく、胸が締め付けられる。とある。

体験や視点で音や音楽で伝わることも人によって変化する。
普遍的な音楽
というのは凄いことなのではないのかな?

子どものころ、竿竹売りのおじさんの声が聞こえてきたり、豆腐屋のパープーという音、フォーという石焼き芋を蒸かす車についている煙突から出る蒸気の音などなどを耳にしながら生活をしていた。
生活の中で生まれた音楽で普遍的にあるものは何があるんだろう?

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