穴村久の書評ブログ

漫才哲学師(非国家資格)による小説と哲学書の書評ならびに試小説。新連載「失われし時を求めて」

直木賞って辛気臭い賞だね

2011-02-23 20:15:08 | 芥川賞および直木賞

35度の角度で選評を飛ばし流した感想は「直木賞って随分辛気臭そうだな」。

まだ今回の二作は読んでないが、選評の各氏、各嬢は難しいことを書いている。直木賞ってエンターテインメントの賞だと思っていた。皆さん理屈をこねているので感心した。

各氏の講評を見ていて読もうかな、と食指が動いたのは「漂砂のうたう」かな。根津八重垣町なんて懐かしい。今はなんていうのかな、不忍九丁目かな。昔あの辺に住んでいた生国不明のヨーロッパの老嬢に英会話を習いにいっていたんだ。

最近はないが、台風が来ると水があふれるところでね、ゼロメートル地帯だったんだが。

とにかく、芥川賞の選評に比べると詳細だし、候補作全部に律儀にコメントしている。この傾向は大分前からなのかな。選者は芥川賞に対抗心でも燃やしているのだろうか。

今度の候補作には「悪の教典」があったんだね。これは実は読んだんだ。例のハヤカワのベスト・ミステリー・ガイドに出ていたんでね。

なんとか最後まで読めた。しかしコメントしようもないへんてこなものだと思った。ところが直木賞の候補なんだね。みんな律儀に講評している。それを読んで、へえ、そんなに積極的にとらえる見方もあるんだ、と勉強になりました。

つづく


直木賞選評批評

2011-02-23 18:58:26 | 芥川賞および直木賞

最初に市場調査、グーグルで検索すると、各ヒット数は

芥川賞、西村で654,000

芥川賞、朝吹で167,000

直木賞、道尾で116,000

直木賞、木内で35,400

西村氏の完勝だね。

之によって此れを見ると次は道尾君なんだガ。書店で目についてオール読み物、直木賞選評と作品が出ている。見ると作品といっても一部なんだね。道尾君の作品は第一章だけ掲載。そこで選評から先に見る。つづく