マグロは回遊していないと死んでしまう。どういうメカニズムだったか忘れたが、酸素が採れなくなるらしい。私もマグロの仲間である。なにか読んでいないとぼけてしまう。
いわゆる活字マニアというのかな。なにも読むものが無くなれば寿司屋のチラシを20回も読み返しますが、そこまで追い込まれていない。選択肢があるなら少しはましなものを読みたい。
そこで、もう少しハイデッガーを読みます。今度は講義録「ニーチェ1」(平凡社ライブラリー)です。文庫で出ているのはこれくらいですね。単行本はあるが、売れないのかべらぼうに高い。五千円から1万円ぐらいかな。翻訳者のレベルの問題も有る。高い本をかってあとでほぞを噛むのはさけたい。で、木田元先生ご推奨の「ニーチェ」にしました。
まだ少ししか読んでいませんが、「力(権力)への意志」のうち第三書(第三巻)四の「芸術としての権力の意志」を解説するそうです。このパートはちくま文庫では60ページくらいの分量ですが、平凡社ライブラリーでは「ニーチェ1、2」無慮千ページあまりで解説するらしい。楽しみであります。
この「権力への意志」は遺稿集で断片の集積でありニーチェはもっとリファインするつもりだったのでしょうが、非常に分かりにくい。千ページもあると楽しめますな。
この私のシリーズも(長くなりそうですが)、思考の経済もかねて、ニーチェ流にアフォリズム風に書き流していこうと思います。
つづく