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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



サッカー天皇杯決勝
浦和レッズ 1対0 ガンバ大阪
(NHKテレビ)

サッカーという競技の奥深さ、難しさを知らされた元日決戦だった。

天皇杯決勝戦の90分間を支配したのはガンバ大阪だった。2トップの幡戸とマグノアウベスの変幻自在の動きに、トップ下の二川がからみ、さらにその後方から遠藤、明神が、左右から加地、家長が攻撃に加わる。ガンバ大阪の2006年シーズンの集大成といえるような、流れるような攻撃が、何度も浦和のゴールに迫った。

浦和の攻撃には連携が欠けていた。天皇杯の浦和は、2006年シーズンのチームとは別と言えるような、天皇杯になってからの新しいチームである。小野やポンテの高い個人技はあっても、連携という点では、ガンバ大阪に大きく見劣りがした。

しかし、勝ったのは浦和レッズだった。後半、残り5分。途中交代出場した長谷部と岡野がチャンスをつくり、それまで見せ場のなかった永井が決勝ゴールを決めた。

ガンバ大阪には不運な決勝点だったかもしれない。しかし、準々決勝の磐田戦、準決勝の鹿島戦にきわどく勝ってきた、天皇杯の浦和らしいしぶとさが呼び込んだ決勝点だった。浦和の精神力の強さと選手層の厚さの結晶だった。

ぎりぎりの戦いを勝ち抜いた浦和のサッカーには、ブッフバルト監督の3年間の集大成が表れていた。


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