高校サッカー選手権・決勝
盛岡商 2対1 作陽
(2007/1/8 国立競技場)
高校サッカー選手権の試合は、いつから、どういう理由で40分ハーフになったのだろうか。そして、なぜ、全国大会の決勝戦のみが45分ハーフなのだろうか。
高校生の体力的な問題よりも、大会運営やテレビ放送の影響が大きいことは容易に想像できる。理由はともかく、試合時間が10分間長いことが、高校サッカー選手権の決勝戦の勝負に大きく影響した。
2006年度の高校サッカー選手権は、フィジカルとスタミナで上回った盛岡商(岩手県)が、作陽(岡山県)に逆転勝ちし、初の日本一に輝いた。その盛岡商の逆転ゴールが決まった時間は通算85分だった。
作陽もテクニックとスピードを併せ持った好チームだった。しかし、後半、作陽が先制した後は、盛岡商がペースをつかむ。作陽の守備陣は、果敢に攻め込む盛岡商の左右のウィングプレーヤーを捕まえきれなくなった。盛岡商の同点そして、決勝ゴールは、作陽の右サイドを完全に崩した、作陽にとっては防ぎようのないものだった。
高校日本一になるためには、高校サッカー選手権の枠を超えた90分間を走りきる力をチームの全員が備えていなければならないことを証明した盛岡商の勝利だった。
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