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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



全日本総合バスケットボール選手権大会・女子準決勝
シャンソン化粧品 84対67 JOMO
富士通 96対76 トヨタ
(2007/1/6 代々木第一体育館)

天気予報どおりの冷たい雨が降っていたので、高校サッカー準決勝から屋根のあるバスケットボール観戦に予定を変更した。

第1試合はシャンソン化粧品対JOMO。前半は39対38と接戦だったが、シャンソンが、第3Qに永田、第4Qに三木、渡辺の活躍で、JOMOを突き放した。JOMOは大神が切れ味のいいシュートを何本も決めていたが、アウトサイドとインサイドの連携が拙く、192cmのセンター山田の高さを生かせなかった。

第2試合は、前年度優勝の富士通対トヨタ。今季、矢野優子がトヨタから富士通へ移籍したため、富士通のスタメン5人は、船引まゆみ&かおり、矢野優子&良子という2組の姉妹に三谷が加わる珍しい構成となった。

その矢野優子が古巣を相手に27得点8リバウンドと爆発。船引姉妹、三谷も好プレーを連発。富士通が終始リードし、危なげなくトヨタをくだした。トヨタも前半はしぶとくくらいついていたが、第3Q、交代出場した富士通の今に3連続シュートを決められたあたりから、ズルズルと引き離されてしまった。

決勝は、昨年度と同じカード。富士通が連続女王になるのか、シャンソンが昨年の雪辱を果たすのか。ともに、センターらしいセンターがいない、全員がフォワードといえるメンバー構成だ。決勝戦は、コート上で10人が激しく、めまぐるしく動きまわる展開になるだろう。勝負のカギを握るのは、富士通の今ような、交代出場する若い選手かもしれない。

さいごに。今の日本の女子バスケットボールの勢力図は、進行中のWJBLの経過からもわかるとおり、準決勝を戦った4チームに日本航空を加えた5チームが、いわば「どんぐりの背くらべ」の状態にある。それを反映するかのように、この日の2試合は、準決勝とはいえ、かつて10年以上続いたシャンソンとJOMOの2強時代にあった、ハイレベルな名勝負にはほど遠い内容だった。女子バスケットボール界全体の奮起に期待したい。

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