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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



第85回全国高校サッカー選手権


今日、1月3日に高校サッカーのベスト8が出揃った。ぼくが見たいと思っていた、初芝橋本、中京大中京、武南、野洲は姿を消してしまった。とくに、初芝橋本、中京大中京、武南は、PK戦で敗れただけによけいに残念だった。

PK戦といえば、ベスト8を決める8試合のうち5試合がPK戦決着だった。今大会は、PK戦が目立つと思って、過去の大会と比べてみたら、やはり多かった。

2003年正月におこなわれた2002年度第81回大会から見てみると、3回戦までの全40試合のうちPK戦にもつれたのは、81回大会から順に、6、4、8、7試合だったが、今おこなわれている第85回大会では15試合にもなる。PK戦率は37.5%だ。参加各校の力が接近してきているのだろうが、ちょっと多すぎないか。

また、今大会の特徴として得点の少なさがある。やはり81回大会から、3回戦までの1試合あたりの得点(両チームの合計)の変化を見ると、2.8点、3.3点、2.4点、3.2点から、2.2点と、過去5大会で最も少ない。

さらに、今大会は無得点試合が多い。3回戦までの40試合のうちの無得点試合を数えてみた。81回大会から3試合、0試合、2試合、1試合と、過去4年の大会ではほとんどの試合でゴールシーンを見ることができたが、今大会では10試合もの無得点の試合があった。

点数的に拮抗したスリリングな試合が増えていると言えそうだが、一方で、未熟ながらも得点シーンが多いという高校サッカーの魅力が失われつつあるとも考えられる。

この傾向をどう見たらいのだろうか?

高校生年代の選手のプレーには、日本代表や世界の名プレーヤーの影響が如実に表れるものだ。日本代表の決定力不足が影響(感染?)しているのだろうか。イタリアやフランスなどドイツW杯で上位となったチームが見せた巧みな守備力の影響なのか。後者であればいいのだが。

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