晴れ渡った空の下で行われた東日本大震災復興支援チャリティーマッチ。およそ1000人という新潟サポーターを迎えての一戦となりました。
結果は0-0でドロー。格上のチームとの対戦でしたが、良かったところとイマイチだったところの両方が出た試合となりました。
前半は、なんとシュート0。CKも0。守備面では頑張っており、ボール保持者に対して常に複数で対応する約束事をきちんと全うするなど、よく対応していました。攻められてはいましたが、相手攻撃の圧力に対していっぱいいっぱいで浮き足立つ、ということもなかったように思います。ピンチもありましたが、「こりゃ、失点は時間の問題じゃないのか?」というほどのプレッシャーはなかったかと。
しかし、攻撃面ではなかなか思うように形を作れませんでした。また「頭上をポンポンとボールが飛び交うつまらない攻撃」なんて言われそうな展開。相手のパスをカットする、セカンドボールをものにするといったところまでは出来ていても、そこからのつながりが良くないということが続き、攻めの形が作れず。なんとももどかしく前半を終えました。
しかし、それが後半に入ると一転。
後半だけでシュート数10、CKも5と、反撃の形を作り上げたのでした。
あるいは、前半から厳しくプレスをかけるカターレのスタイルに対し、新潟側は足が止まり始める後半勝負、と踏んでいたのかもしれません。しかし、3-3-3-1というフォーメーションをとるにあたっての信条であるハードワークの徹底を貫き、誰も気を抜いたプレーをしませんでした。前半とは真逆と言わんばかりに、カターレの攻撃の時間が続いたのでした。
ですが、それでも得点を挙げることはできませんでした。日本代表にも選ばれている新潟GK・東口の好セーブに阻まれた・・・というか、DFに当たってコースが変わってもなお止める、というあたりに、やはり凄みを感じました。
一方で、やはりフィニッシュ精度に課題が残りました。6回のオフサイドを、もう少し改善できていれば。さらに、攻撃イメージの共有という点でも物足りなさが残ったのでした。
無失点に抑えたことは成果として納得。しかし、チャンスをものにできなかった無得点は課題。
ホーム開幕戦まであとわずか。修正力が問われます。