行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

【J特】雨中の決戦は無情の逆転負け。チャンスをものにできず、勝ち点3を失う  栃木SC戦

2013-04-08 23:30:16 | カターレ富山
1-2で敗戦。
前節に引き続き、先制しながら勝利・勝ち点3に結びつけることが出来ませんでした。
警戒しなければならなかったはずのセットプレーで追いつかれ、試合終了間際に勝ち越されてしまうというやりきれない敗戦。
これでホーム栃木戦は5連敗。また、ジンクスを破ることが出来ませんでした。
勝てない試合ではなかったし、負けなくていい試合でした。
しかし、結果がすべて。
昨年も何度となく見せられてしまった、先制点がフイになって勝てない、負けてしまう試合。
今節、またこうして痛い目をみたからには・・・もう二度と繰り返してはならないという意気込みの下、現状を打破していくしかありません。


台風並みの大型低気圧の接近により、開催が危ぶまれた今節。
前2試合が好天に恵まれていた分だけ、なんでよりにもよって試合日なのかと愚痴りたくもなりましたが・・・それでも、試合開催が決定されたからには応援するだけ。
観客動員数的に厳しくなってしまうことは避けられない状況でしたが、そういう時だからこそしっかり応援せずにどうするよ、と。
試合開始までは強風が吹きすさびながら雨は小降り、逆に試合時間には風はおさまって雨脚が強まるというコンディションとなりました。
気温5℃、湿度85%という4月だというのに冬を思わせる寒さ、冷たい雨に手がかじかんで拍手もまともにできないなかではありました。それでも予想を上回る2315人“もの”観客が訪れたのも、ひとえにカターレにかける期待の表れにほかならなかった、ということではないかと。
本当に、1500人ほども来ればいいな、くらいに思っていたのですが。それだけ、悪天候さえものともせずに応援してやろうという気概を持ったファン・サポーターが増えたということ。そのことにうれしさも感じたのでした。

ヨンドクが右わき腹痛でメンバーを外れるという予想外の事態となりましたが、それを言い訳にしてはならないことは、選手たちも十二分に承知していたことでしょう。代わって國吉が入り、前節は大事をとって欠場したヨングンがスタメン復帰。そして離脱の御厨に代わって吉井が今季初スタメンとして出場しました。
雨の降りしきる中でのキックオフ。
滑りやすいピッチコンディションのなか、両チームとも慎重なプレーが求められた試合展開。そのなかにあって、カターレは悪くない出だしを見せました。
パスを丁寧につないで組み立てていくスタイルは、今節も機能。一進一退の攻防の中にあってもこちらに分があることが見て取れたのでした。
そんななか、待望の先制点が。
前半20分、木村から渡ったボールを舩津が放り込み、それに絶妙なタイミングで合わせた大西がゴール!今季初得点を挙げたのでした。
「練習からやっている形」としながらも、オフサイドぎりぎりで飛び込んで合わせたあたり、まさに技ありというゴールでした。
ホーム戦3連勝へ向けて、絶好の滑り出し。
栃木側も、あきらかにやりづらさが見て取れる。
よし、この勢いで追加点!
・・・と、思っていたのですが。

後半開始間もない49分、ゴール前でフリーとなった西川がシュート!・・・しかし、バーに嫌われゴールならず。
悲鳴のような溜息がスタジアムに響きました。
そこで決めずしてどうするよ!と。
栃木にもチャンスを作られながらも、最後の仕事はさせない。こちらもチャンスを作りながらも、決めきれない。
膠着状態と言うにはややこちらに不利か?という中で迎えた61分でした。
CKからDFチャ ヨンファンにヘッドで決められてしまい、同点に。セットプレーに自信を持つ栃木には十二分に警戒しなければならなかったし、今季ここまでセットプレーでは失点してこなかった自信を胸にしのぎ切らねばならなかったところだったのに・・・。
今季、ホーム戦初失点。前節同様、先制しながら追加点を奪えないうちに追いつかれてしまう展開となってしまいました。

それでも、苔口、大山、三根という攻撃的選手を投入して、最後まで勝ちにこだわる姿勢を示したカターレ。
試合のペースは栃木側に傾き、なかなかチャンスを作れない苦しい状況。それでも、勝ち点3をあきらめるわけにはいきませんでした。
ですが。
無情な結末が待っていました。
試合終了間際、途中出場間もない元日本代表・三都主に逆転ゴールを喫することに。
ゴール裏から「まだ終わってねぇぞ!」と叫んだワタシの声は、降りしきる雨の中で届いたのかどうなのか。
そのまま、試合終了。
勝ち点3を得るはずが、1でもなく、0となってしまったのでした。

同じ敗戦であっても、今季ワーストであった長崎戦ほど悲観すべき試合ではありませんでした。メンバーの入れ替えがあったとはいえ、きちんとやりたいサッカーは体現できていたとは思います。
しかし。
「勝負を決めるタイミングで得点できなかったことがすべて」という監督のコメント。それに尽きるといった試合であったかと。
当然といえば当然ではありますが・・・サッカーとは、最終的により多くの得点を挙げたチームが勝つスポーツ。1点と言わず2点でも3点でも挙げて、より勝つ可能性を高める必要があったのに、それが出来ませんでした。
開幕戦で2得点を挙げたものの、それ以降は1点もしくは0点。
決定力不足の深刻さが、改めて浮き彫りとなってしまっています。
失点しても、それを上回る得点を挙げれば勝てる。けれど、得点を挙げられなければ勝つことは出来ない。
言いたくはありませんが・・・相手チームは、富山の攻撃に脅威を感じているのでしょうか?「しっかりと守りさえすれば平気」くらいになめているのではないでしょうか。
なめられて、それを覆すことができないでいるのではないでしょうか。
こればかりは、理屈がどうこうじゃない。結果として、得点を挙げることで見返すよりほかないです。

「チャンスを決め切らないとこういう結果になってしまう。本気で昇格プレーオフを狙うならば今日のような試合を勝ち切らなければいけない。悔しいと思うだけではだめだ」
結果としてヒーローとなることができなかった大西のコメント。
まさに、その通りだと思います。
これを、悔しかっただけの試合にしてはいけない。
何度も繰り返してしまった去年の二の舞になってはいけない。
勝てた試合を落としてしまった重みを真摯に受け止めなければならない。
4週連続ホーム戦となるその初戦は、苦い敗戦となりました。
次節以降も、強豪との対戦が続きます。
しかし、だからこそ。
強豪だから勝てなくて仕方ないなんてことはありません。
勝ち点3を逃してしまった今節の、逆をやればいいこと。すなわち、負けも仕方ないなどと言われるような試合を覆してみせること。
そのためにも。
今節の敗戦を悔しいと思うだけではダメ。きちんと、次節以降の勝利へとつなげなければ。