3-2で勝利!
いかに最下位とて侮ってはいけない、ということはプレビューでも書きましたが・・・。もちろん侮っていたわけではないでしょうが、2点のリードとともに優勢に試合を進めたというのに、注意せねばならなかったはずのセットプレーから失点。その勢いのままに、試合時間も残りわずかというなかで同点に追いつかれてしまうはめに。
あわや、またしてもアウェイで勝てないジンクスに陥るかと思われたアディショナルタイム。舩津が起死回生の決勝ゴールを叩き込み、失いかけた勝ち点3を得ることに成功し、事なきを得たのでした。
ヒーローとなった舩津も、勝てたことよりもまずは「2点のリードを追い付かれてはいけない」と反省からコメントしていたのが印象的でした。
とはいえ。
いままでであったなら、引き分けていた試合。ショッキングな失点にガックリきてしまい、悪ければ逆転負けすらあったでしょう。
結果論でものを言うわけではありませんが、それでも。
残り時間もわずかしかないなかにあっても決して勝利をあきらめず、その思いを決勝ゴールに、勝ち点3という結果につなげてみせました。
反省すべき点もあり、手放しでは喜べない面もあることは事実。ですが、勝つべき試合を勝ち切った選手たちの頑張りは、評価されてしかるべきかと。
これで、今季4勝目。昨年は15試合連続勝ちなしを経て9月になってようやく到達した4勝目を、9試合目にして達成しました。
ですが、まだまだ道半ば。
辛勝となってしまいましたが、それでも価値ある勝ち点3。
だからこそ、勝って兜の緒を締めよ、という気持ちをもって、中3日ですぐに来る次節に備えてほしいと思います。
前節途中で負傷交代した大西がメンバーを外れ、ヨンドクとヨングンのコンビがスタメンに復帰して臨んだ今節。
試合序盤はお互いにけん制しあいながら様子を見る展開。どちらもなかなか決定的なシーンが作れませんでした。
そんななかで迎えた28分。岐阜のMF李漢宰が肉離れで負傷交代するアクシデントが。そこで急遽、前節2得点を挙げて勝利に貢献したDF新井辰也が今節もまたFWとして出場することに。
カターレでも熊本戦の途中で御厨が離脱してしまったことがありました。それだけに同情は禁じ得なかったものの、それと勝負とは話が別。その交代あたりから徐々にペースをつかんでいったカターレ。40分には國吉のクロスにヨングンがフリーで合わせたものの枠外に逸れる惜しいシュートが。
そして、その直後でした。41分、同じようにサイドを上がっていった國吉がその左足で蹴りこんだボールに合わせたのは西川!くるりと反転するような姿勢でヒールにあてたボールが岐阜ゴールに吸い込まれ、良い時間帯に待望の先制点!
古巣を相手にゴールを決めて恩返しを果たしてほしいと望んでいた西川ですが、まさにその通りに価値ある先制点を決めてみせたのでした。
リードのままにハーフタイムを迎え、試合は後半へ。
新井が本来のCBに戻る、FW中島康平の投入など、陣容に変化をつけてきた岐阜ですが、引き続きペースを握るカターレ。
52分にヨングンのシュートがポストを直撃するという惜しいシーンを経て、なおも攻め続けていた58分。
サイドチェンジで木村に渡ったボールを受けた西川が果敢に裏へと切れ込むと、そのアシストを受けてヨンドクがヘッド!自身プロになって初というヘディングシュートが決まり、その差は2点に!
開幕戦以来となる複数得点。ヨンドクもまた昨季の同カードではゴールを決めながらも勝ちきれなかっただけに、今度こそはと期待していたのですが・・・その期待に見事に応える今季2点目を挙げたのでした。
流れの中から、決めてほしい選手・決めるべき選手が決めてのゴール。期待通り、あるいはそれ以上の展開で、長良川初勝利をぐっと近づけたのでした。
この頃には、完全にカターレペース。ヨンドク、ヨングン、朝日といった中盤の選手の連携が面白いように決まり、相手にチャンスを与えない。自分たちのやりたいサッカーが出来ているということがはっきりと見て取れたのでした。
ことここに至っては、あとはどう勝つかだけ・・・の、はずでした。
しかし。
81分にヨンドクに代えて池端を投入し、4バックに変えて守りきる策に出たカターレでしたが、岐阜の必死の反撃にさらされてしまうことに。
そして、残り試合時間もおよそ10分というタイミングで、セットプレーから失点。
気を付けなければならないことがわかっていたはずのセットプレーだったのに、そこを守り切れずに与えてしまった―――やはり、ショックもあったと思います。
それでも取られたならば取り返せばいいこと。
途中出場の敬介がスピードを活かして相手陣内深くへと切り込んでいったところ、DFデズモンドがファール、PKを獲得することに成功しました。
前回獲得したのが2011年の開幕戦で、それ以来約2年以上もずっとなかったリーグ公式戦でのPK。
きっかけとなるファールをしたデズモンドが審判に詰め寄るところをキャプテンの服部がなだめる、という状況にあっては、これを決めて3点目としたならば、それはすなわち岐阜にとどめをさすことと同義。キッカーは朝日。ここは確実に・・・。
なのに。
なんと、GK時久にセーブされてしまい、ミスターカターレ・朝日がまさかの失敗。
そして、その直後でした。ゴール前の競り合いからこぼれたボールをバイシクルシュートで蹴りこんだのは、デズモンド。
PK失敗のショックも冷めやらぬうちに、よりにもよってミスを帳消しにする、しかもバースデーゴールとなるデズモンドにJ初ゴールを献上してしまい、2-2の同点に。
割れんばかりの歓声に包まれる長良川競技場。
千載一遇のチャンスを逃してしまったしっぺ返しと言うには、あまりにも大きすぎる失点。しかも、残り時間は僅か数分しかない。
およそ、最終盤において最悪と言うほかない状況に追い込まれてしまったのでした。
2点をリードし、しかも自分たちのペース。勝ち点3獲得が堅い状況であったはず。
なのに、それが1に・・・悪くすれば逆転さえされかねない勢い。
また、長良川ではかてないのか・・・?
いや、あきらめるわけにはいかない!!
こんなことで勝利を逃してたまるかよ!!
とは言うものの、時間が足りない。アディショナルタイムは3分。
それでも、勝て!勝ってくれ!!
92分。
中央でボールを受けた木村と、それを感じ取った西川。飛び出した彼に向けて出されたスルーパスに反応した岐阜選手の次に見た光景は―――大外から走りこんで角度のないポジションから左足一閃。舩津のシュートがゴールに突き刺さった瞬間でした。
まさに、土壇場で起死回生。値千金の劇的な勝ち越しゴール。
そのままタイムアップ、見事に1となりかけた勝ち点を3とし、アウェイ岐阜戦初勝利を挙げたのでした。
勝利を挙げることのむずかしさというものは、これまでも嫌というほど味わってきましたが・・・それでいてなお、寿命が縮むような辛勝でした。
少なくとも、2-0で勝てたはずの試合。
しなくていい失点をして窮地に追い込まれてしまったことは、大いに反省すべきです。
一方で。
最後の最後まで、勝利への意志を貫いてそれを勝ち点3へとつなげてみせた気概はリスペクトすべきかと。
最悪と言っていい同点劇にも、希望を捨てなかった。勝ちへの執念を途切れさせなかった。
試合終了間際のギリギリではありましたが・・・逆に、それが良かったのかもしれません。勝つことのみに集中し切れた、という意味で。
なまじ時間を残した状態より、やるべきことが明確であったのかと。
そしてまた、チームとしてその意識を共有できていたことも大きいように思います。だれも諦めることなく、最後の最後まで勝ちにこだわって気迫を出してプレーした。それが、結果へとつながった。
うっかり取りこぼしかけた勝ち点ですが、きちんと1ではなく3として得ることが出来た意味の大きさ。
この積み重ねを、自信とともにチームの力として次節以降の試合に活かしていかねば。
いかに最下位とて侮ってはいけない、ということはプレビューでも書きましたが・・・。もちろん侮っていたわけではないでしょうが、2点のリードとともに優勢に試合を進めたというのに、注意せねばならなかったはずのセットプレーから失点。その勢いのままに、試合時間も残りわずかというなかで同点に追いつかれてしまうはめに。
あわや、またしてもアウェイで勝てないジンクスに陥るかと思われたアディショナルタイム。舩津が起死回生の決勝ゴールを叩き込み、失いかけた勝ち点3を得ることに成功し、事なきを得たのでした。
ヒーローとなった舩津も、勝てたことよりもまずは「2点のリードを追い付かれてはいけない」と反省からコメントしていたのが印象的でした。
とはいえ。
いままでであったなら、引き分けていた試合。ショッキングな失点にガックリきてしまい、悪ければ逆転負けすらあったでしょう。
結果論でものを言うわけではありませんが、それでも。
残り時間もわずかしかないなかにあっても決して勝利をあきらめず、その思いを決勝ゴールに、勝ち点3という結果につなげてみせました。
反省すべき点もあり、手放しでは喜べない面もあることは事実。ですが、勝つべき試合を勝ち切った選手たちの頑張りは、評価されてしかるべきかと。
これで、今季4勝目。昨年は15試合連続勝ちなしを経て9月になってようやく到達した4勝目を、9試合目にして達成しました。
ですが、まだまだ道半ば。
辛勝となってしまいましたが、それでも価値ある勝ち点3。
だからこそ、勝って兜の緒を締めよ、という気持ちをもって、中3日ですぐに来る次節に備えてほしいと思います。
前節途中で負傷交代した大西がメンバーを外れ、ヨンドクとヨングンのコンビがスタメンに復帰して臨んだ今節。
試合序盤はお互いにけん制しあいながら様子を見る展開。どちらもなかなか決定的なシーンが作れませんでした。
そんななかで迎えた28分。岐阜のMF李漢宰が肉離れで負傷交代するアクシデントが。そこで急遽、前節2得点を挙げて勝利に貢献したDF新井辰也が今節もまたFWとして出場することに。
カターレでも熊本戦の途中で御厨が離脱してしまったことがありました。それだけに同情は禁じ得なかったものの、それと勝負とは話が別。その交代あたりから徐々にペースをつかんでいったカターレ。40分には國吉のクロスにヨングンがフリーで合わせたものの枠外に逸れる惜しいシュートが。
そして、その直後でした。41分、同じようにサイドを上がっていった國吉がその左足で蹴りこんだボールに合わせたのは西川!くるりと反転するような姿勢でヒールにあてたボールが岐阜ゴールに吸い込まれ、良い時間帯に待望の先制点!
古巣を相手にゴールを決めて恩返しを果たしてほしいと望んでいた西川ですが、まさにその通りに価値ある先制点を決めてみせたのでした。
リードのままにハーフタイムを迎え、試合は後半へ。
新井が本来のCBに戻る、FW中島康平の投入など、陣容に変化をつけてきた岐阜ですが、引き続きペースを握るカターレ。
52分にヨングンのシュートがポストを直撃するという惜しいシーンを経て、なおも攻め続けていた58分。
サイドチェンジで木村に渡ったボールを受けた西川が果敢に裏へと切れ込むと、そのアシストを受けてヨンドクがヘッド!自身プロになって初というヘディングシュートが決まり、その差は2点に!
開幕戦以来となる複数得点。ヨンドクもまた昨季の同カードではゴールを決めながらも勝ちきれなかっただけに、今度こそはと期待していたのですが・・・その期待に見事に応える今季2点目を挙げたのでした。
流れの中から、決めてほしい選手・決めるべき選手が決めてのゴール。期待通り、あるいはそれ以上の展開で、長良川初勝利をぐっと近づけたのでした。
この頃には、完全にカターレペース。ヨンドク、ヨングン、朝日といった中盤の選手の連携が面白いように決まり、相手にチャンスを与えない。自分たちのやりたいサッカーが出来ているということがはっきりと見て取れたのでした。
ことここに至っては、あとはどう勝つかだけ・・・の、はずでした。
しかし。
81分にヨンドクに代えて池端を投入し、4バックに変えて守りきる策に出たカターレでしたが、岐阜の必死の反撃にさらされてしまうことに。
そして、残り試合時間もおよそ10分というタイミングで、セットプレーから失点。
気を付けなければならないことがわかっていたはずのセットプレーだったのに、そこを守り切れずに与えてしまった―――やはり、ショックもあったと思います。
それでも取られたならば取り返せばいいこと。
途中出場の敬介がスピードを活かして相手陣内深くへと切り込んでいったところ、DFデズモンドがファール、PKを獲得することに成功しました。
前回獲得したのが2011年の開幕戦で、それ以来約2年以上もずっとなかったリーグ公式戦でのPK。
きっかけとなるファールをしたデズモンドが審判に詰め寄るところをキャプテンの服部がなだめる、という状況にあっては、これを決めて3点目としたならば、それはすなわち岐阜にとどめをさすことと同義。キッカーは朝日。ここは確実に・・・。
なのに。
なんと、GK時久にセーブされてしまい、ミスターカターレ・朝日がまさかの失敗。
そして、その直後でした。ゴール前の競り合いからこぼれたボールをバイシクルシュートで蹴りこんだのは、デズモンド。
PK失敗のショックも冷めやらぬうちに、よりにもよってミスを帳消しにする、しかもバースデーゴールとなるデズモンドにJ初ゴールを献上してしまい、2-2の同点に。
割れんばかりの歓声に包まれる長良川競技場。
千載一遇のチャンスを逃してしまったしっぺ返しと言うには、あまりにも大きすぎる失点。しかも、残り時間は僅か数分しかない。
およそ、最終盤において最悪と言うほかない状況に追い込まれてしまったのでした。
2点をリードし、しかも自分たちのペース。勝ち点3獲得が堅い状況であったはず。
なのに、それが1に・・・悪くすれば逆転さえされかねない勢い。
また、長良川ではかてないのか・・・?
いや、あきらめるわけにはいかない!!
こんなことで勝利を逃してたまるかよ!!
とは言うものの、時間が足りない。アディショナルタイムは3分。
それでも、勝て!勝ってくれ!!
92分。
中央でボールを受けた木村と、それを感じ取った西川。飛び出した彼に向けて出されたスルーパスに反応した岐阜選手の次に見た光景は―――大外から走りこんで角度のないポジションから左足一閃。舩津のシュートがゴールに突き刺さった瞬間でした。
まさに、土壇場で起死回生。値千金の劇的な勝ち越しゴール。
そのままタイムアップ、見事に1となりかけた勝ち点を3とし、アウェイ岐阜戦初勝利を挙げたのでした。
勝利を挙げることのむずかしさというものは、これまでも嫌というほど味わってきましたが・・・それでいてなお、寿命が縮むような辛勝でした。
少なくとも、2-0で勝てたはずの試合。
しなくていい失点をして窮地に追い込まれてしまったことは、大いに反省すべきです。
一方で。
最後の最後まで、勝利への意志を貫いてそれを勝ち点3へとつなげてみせた気概はリスペクトすべきかと。
最悪と言っていい同点劇にも、希望を捨てなかった。勝ちへの執念を途切れさせなかった。
試合終了間際のギリギリではありましたが・・・逆に、それが良かったのかもしれません。勝つことのみに集中し切れた、という意味で。
なまじ時間を残した状態より、やるべきことが明確であったのかと。
そしてまた、チームとしてその意識を共有できていたことも大きいように思います。だれも諦めることなく、最後の最後まで勝ちにこだわって気迫を出してプレーした。それが、結果へとつながった。
うっかり取りこぼしかけた勝ち点ですが、きちんと1ではなく3として得ることが出来た意味の大きさ。
この積み重ねを、自信とともにチームの力として次節以降の試合に活かしていかねば。