0-1で敗戦。
なんというか・・・「こういうことの繰り返しだから、上位進出出来ない」という典型的な試合でした。
内容そのものは悲観したものではなかったかもしれない。けれど、結果に結びつけられず、最低限引き分けには持ち込まねばならなかったところ、無得点負け。
なにか、質の悪いシナリオライターの筋書き通り、とでも言わんばかりの。
前節は連続負けなしの福島を破って、去年の中断明け逆転負けのマイナスイメージを払拭したかと思いきや。
今節は連続勝ちなしの最下位・FC東京U23に勝利をプレゼント。昨年の苦い敗戦のリベンジならず。前回対戦は反則級メンバーで負けた、今回は想定内だったろうに?とか。以前カターレを率いた安間監督が県総に戻ってきた試合で、とか。いかに個々人は能力の高い選手が揃っているとはいえ、それでも他クラブほどチームとしてのまとまりには期待できないU23クラブ。そして、なかなか勝てない最下位クラブに、してやられてしまった、とか。そういったオプションつきで。
昨年、中断明け初戦の勝つべき試合であったFC東京U23戦を、ショッキングな逆転負けで落とした。そのリベンジであった今節。
前節と今節とでワンセット、という一面もあったかと。去年負けたところの初戦を制し、さらに負けた相手のFC東京U23を倒すまでが一括り、というか。
そのなかで、初戦を制した。しかも、あのときヒーローになり損ねた柳下のゴールで。
そして、ある意味後半戦。今節の勝利でもって、ミッションコンプリートとなったはずなのに。
なんというか。
上げて、落とす。
そういった、シナリオライターの悪意めいた演出を感じてしまうのも、やはり敗れて心が弱っているからでしょうか。
こういう、理屈抜きでとにかく勝たねばならい試合を、落としてしまう。
1戦1戦に集中していくことが大事で、いたずらに先を見越して心配・不安の先取りをしても仕方ない、とか。
すべての試合でベストな結果が残せればいいけれど、こういう試合もある。一喜一憂しないことが大事、とか。
そういった言われ方もしますが、それは、必ずしも正しい見方であるとは思いません。
リーグ戦であるからこその、ほぼ1週間ごとに次々と試合をこなしていくからこその、流れというものは、確かにあります。
勝ち進んでいくために、その流れに乗ることが大事なのは言うまでもなく。連勝を遂げていこうとするのであれば、さらにいわずもがな。
なのに。
そういったポジティブ要素を得られず、連勝できず。
今に始まったことではないとはいえ、やはり、あまりにもそういった流れというものに乗れないケースが多すぎるというか。
一方で、ネガティブな要素はしっかりと次の試合以降に引き継ぐことは、ままあるというのがなんとも。
今節もまた、そういった流れに乗るべき試合を落として、結果ネガティブ要素をため込んだだけの試合、というものであったかと。
前半、決して悪い流れではありませんでした。相手についていく、体を張って防ぐなど、やるべきことはやっていて、その上でどう優勢に試合を進めていくのか?という展開であったかと。
チャンスは、あった。けれど、もう一工夫が足りなかった。
0-0で折り返したハーフタイム。
「このままでは、ダメだ」という思いはありました。とにもかくにも、得点して試合を動かさないことには停滞したままになってしまう、と。
打ち上げ花火で夜空が彩られたあとの、試合再開までのあいだに、私はサポーター仲間に言ったのです。
「5分だ。開始5分以内で得点して、こっちのペースに持ってこなければ」
と。
しかして、後半開始からちょうど5分。
先制ゴールが決まり、試合が動くことに。
ただし、相手のゴール・・・失点として。
“逆張り”というには、あまりにあんまりな。どうして、そう、思いを踏みにじるようなシナリオが描かれなければならないのかと。
ゴール前へと上げたクロスが直接入ってしまった、というような、いささかアンラッキーなかたちでの失点。
当然、逆転を狙わねばならなかったのですが。
後半の早い段階から、次々と交代カードを切った安達監督。苔口、エド、大谷と、攻撃的ポジションの選手に全振り。
追いつけ、そして逆転しろ。これ以上ないくらいに明確なメッセージでした。
しかし・・・。
そんな起用も、奏功せず。攻めあがっても、決定的なチャンスを作り出す、それを決めきるにまでは至らず。
なんというか、いちいち考えすぎ、という印象。
確かに、サイドから得意の切り返しで相手を抜きにかかる新井など、可能性は感じました。
けれど、肝心なのはそのあと。
なにか、「どうしたらいいだろう?」と考え考えやっている、というように見受けられました。
もちろん、考えなしの無策でプレーしてもいい結果には結びつかないでしょう。
けれども。考えたプレーだから、で、それでいいのか?と。
良い意味で、バカになってプレーする必要があるのでは?と。
思い出してみるといい。今季ホーム戦のワーストゲームであった、秋田戦。
前半だけでハットトリックを含む4失点をくらったけれど。あのとき、相手のカウンターで、攻めてきた選手たちは、いちいち考えてプレーしていたか?と。
「こういうシチュエーションでは、こうする」という、迷いのないプレーで決めきってみせたのではなかったのか?
一瞬の判断が明暗を分ける、というのは、試合の常。
そんなときに、考えなしもいけないからと、いちいちどうしようか?と考えながらのプレー、その結果判断に遅れが生じ、ついにはチャンスを活かせず仕舞い、とか。
そこを、「とにもかくにも、まずはどうあっても決めてやる」とばかりに、いい意味でバカになってプレーしなければならなかったのではないのか。
そう思えてなりません。
FC東京U23にとっては10戦ぶりの勝利。カターレは、最後の最後までゴールを挙げることが出来ずじまいでした。
もちろん、勝利に賭ける相手の気迫もあったことは確か。
けれども。
今節は、相手ではなく自分たち自身に負けたがゆえの敗戦。
また、「先制ゴールを奪われたが最後、勝利を諦めねばならない」という展開。たたとえ逆転にまで至らずとも、最低限追いついてドローに持ち込まねばならなかったろうに。
中断期間前の試合を反省するとき、課題として取り組まねばならない必須条件でもあったはずなのに。
またも、逆転勝ちまで持ち込むことが出来ないままに敗れることとなってしまったのでした。
試合後、「前節は3700人入ったのに、今節は2700人に減ってしまって残念」というような監督のコメントもあったようですが。
かつては・・・それこそ、安間監督が指揮していた2011年の今の時期には、FC東京のトップチームを相手に金星を挙げ、夜空の花火とともに8000人もの観衆が勝利に酔いしれる、という試合もあったのに。
今年、10周年を迎えたカターレ富山ですが。
記念ユニフォーム着用試合で、元監督のチームにあえなく零封負け。
なんというか、月日の経つことの無常さ、無情さというものが―――敗戦でどんよりと沈んだ心の中に、澱となって染みていった・・・そんな、今季最後のホームでのナイトゲームでした。
なんというか・・・「こういうことの繰り返しだから、上位進出出来ない」という典型的な試合でした。
内容そのものは悲観したものではなかったかもしれない。けれど、結果に結びつけられず、最低限引き分けには持ち込まねばならなかったところ、無得点負け。
なにか、質の悪いシナリオライターの筋書き通り、とでも言わんばかりの。
前節は連続負けなしの福島を破って、去年の中断明け逆転負けのマイナスイメージを払拭したかと思いきや。
今節は連続勝ちなしの最下位・FC東京U23に勝利をプレゼント。昨年の苦い敗戦のリベンジならず。前回対戦は反則級メンバーで負けた、今回は想定内だったろうに?とか。以前カターレを率いた安間監督が県総に戻ってきた試合で、とか。いかに個々人は能力の高い選手が揃っているとはいえ、それでも他クラブほどチームとしてのまとまりには期待できないU23クラブ。そして、なかなか勝てない最下位クラブに、してやられてしまった、とか。そういったオプションつきで。
昨年、中断明け初戦の勝つべき試合であったFC東京U23戦を、ショッキングな逆転負けで落とした。そのリベンジであった今節。
前節と今節とでワンセット、という一面もあったかと。去年負けたところの初戦を制し、さらに負けた相手のFC東京U23を倒すまでが一括り、というか。
そのなかで、初戦を制した。しかも、あのときヒーローになり損ねた柳下のゴールで。
そして、ある意味後半戦。今節の勝利でもって、ミッションコンプリートとなったはずなのに。
なんというか。
上げて、落とす。
そういった、シナリオライターの悪意めいた演出を感じてしまうのも、やはり敗れて心が弱っているからでしょうか。
こういう、理屈抜きでとにかく勝たねばならい試合を、落としてしまう。
1戦1戦に集中していくことが大事で、いたずらに先を見越して心配・不安の先取りをしても仕方ない、とか。
すべての試合でベストな結果が残せればいいけれど、こういう試合もある。一喜一憂しないことが大事、とか。
そういった言われ方もしますが、それは、必ずしも正しい見方であるとは思いません。
リーグ戦であるからこその、ほぼ1週間ごとに次々と試合をこなしていくからこその、流れというものは、確かにあります。
勝ち進んでいくために、その流れに乗ることが大事なのは言うまでもなく。連勝を遂げていこうとするのであれば、さらにいわずもがな。
なのに。
そういったポジティブ要素を得られず、連勝できず。
今に始まったことではないとはいえ、やはり、あまりにもそういった流れというものに乗れないケースが多すぎるというか。
一方で、ネガティブな要素はしっかりと次の試合以降に引き継ぐことは、ままあるというのがなんとも。
今節もまた、そういった流れに乗るべき試合を落として、結果ネガティブ要素をため込んだだけの試合、というものであったかと。
前半、決して悪い流れではありませんでした。相手についていく、体を張って防ぐなど、やるべきことはやっていて、その上でどう優勢に試合を進めていくのか?という展開であったかと。
チャンスは、あった。けれど、もう一工夫が足りなかった。
0-0で折り返したハーフタイム。
「このままでは、ダメだ」という思いはありました。とにもかくにも、得点して試合を動かさないことには停滞したままになってしまう、と。
打ち上げ花火で夜空が彩られたあとの、試合再開までのあいだに、私はサポーター仲間に言ったのです。
「5分だ。開始5分以内で得点して、こっちのペースに持ってこなければ」
と。
しかして、後半開始からちょうど5分。
先制ゴールが決まり、試合が動くことに。
ただし、相手のゴール・・・失点として。
“逆張り”というには、あまりにあんまりな。どうして、そう、思いを踏みにじるようなシナリオが描かれなければならないのかと。
ゴール前へと上げたクロスが直接入ってしまった、というような、いささかアンラッキーなかたちでの失点。
当然、逆転を狙わねばならなかったのですが。
後半の早い段階から、次々と交代カードを切った安達監督。苔口、エド、大谷と、攻撃的ポジションの選手に全振り。
追いつけ、そして逆転しろ。これ以上ないくらいに明確なメッセージでした。
しかし・・・。
そんな起用も、奏功せず。攻めあがっても、決定的なチャンスを作り出す、それを決めきるにまでは至らず。
なんというか、いちいち考えすぎ、という印象。
確かに、サイドから得意の切り返しで相手を抜きにかかる新井など、可能性は感じました。
けれど、肝心なのはそのあと。
なにか、「どうしたらいいだろう?」と考え考えやっている、というように見受けられました。
もちろん、考えなしの無策でプレーしてもいい結果には結びつかないでしょう。
けれども。考えたプレーだから、で、それでいいのか?と。
良い意味で、バカになってプレーする必要があるのでは?と。
思い出してみるといい。今季ホーム戦のワーストゲームであった、秋田戦。
前半だけでハットトリックを含む4失点をくらったけれど。あのとき、相手のカウンターで、攻めてきた選手たちは、いちいち考えてプレーしていたか?と。
「こういうシチュエーションでは、こうする」という、迷いのないプレーで決めきってみせたのではなかったのか?
一瞬の判断が明暗を分ける、というのは、試合の常。
そんなときに、考えなしもいけないからと、いちいちどうしようか?と考えながらのプレー、その結果判断に遅れが生じ、ついにはチャンスを活かせず仕舞い、とか。
そこを、「とにもかくにも、まずはどうあっても決めてやる」とばかりに、いい意味でバカになってプレーしなければならなかったのではないのか。
そう思えてなりません。
FC東京U23にとっては10戦ぶりの勝利。カターレは、最後の最後までゴールを挙げることが出来ずじまいでした。
もちろん、勝利に賭ける相手の気迫もあったことは確か。
けれども。
今節は、相手ではなく自分たち自身に負けたがゆえの敗戦。
また、「先制ゴールを奪われたが最後、勝利を諦めねばならない」という展開。たたとえ逆転にまで至らずとも、最低限追いついてドローに持ち込まねばならなかったろうに。
中断期間前の試合を反省するとき、課題として取り組まねばならない必須条件でもあったはずなのに。
またも、逆転勝ちまで持ち込むことが出来ないままに敗れることとなってしまったのでした。
試合後、「前節は3700人入ったのに、今節は2700人に減ってしまって残念」というような監督のコメントもあったようですが。
かつては・・・それこそ、安間監督が指揮していた2011年の今の時期には、FC東京のトップチームを相手に金星を挙げ、夜空の花火とともに8000人もの観衆が勝利に酔いしれる、という試合もあったのに。
今年、10周年を迎えたカターレ富山ですが。
記念ユニフォーム着用試合で、元監督のチームにあえなく零封負け。
なんというか、月日の経つことの無常さ、無情さというものが―――敗戦でどんよりと沈んだ心の中に、澱となって染みていった・・・そんな、今季最後のホームでのナイトゲームでした。