0-1で敗戦。
「ここ3試合は同じような負け方をしているので、何とか修正しなくてはいけない。サッカーで一番難しい「点を取る」ということが出来ていない。」
試合後の監督コメントですが、まさにそれに尽きる、というもの。
本当に、同じような負け方。
0-0で試合を折り返したのも同じ。相手と同等以上、こちらのほうに分があるような試合展開であったのも同じ。
決めなければならないシチュエーションで決められなかったのも同じ。
決められてはならないのに、確実に失点したのも同じ。
逆転をしなければならないことは言うまでもなく、最悪でも引き分けには持ち込まねばならなかったところ、最後まで一矢報いることが出来ず仕舞いに敗れたのも同じ。
そして、なにより―――
昨季から大半の選手が入れ替わった今季のメンバーですが、それでも。昨季から継続のメンバーであれば、なおのこと。
今シーズンに臨むにあたり、「中断明けから失速してしまった去年の失敗と同じ轍は踏まない」というのは、言うまでもない約束事、同意事項であったことは間違いないだろうに。
せっかく中断明け初戦で3得点快勝スタートを切ったにも関わらず・・・確実に負けきる弱さで、あっという間に3連敗。
なにが同じかって?
ポジティブ要素は全然引き継げないのに、ネガティブ要素だけはしっかりと継続してしまう、というところが・・・いつまで経っても、同じ。
出場停止の前嶋に代わり、エドがスタメン復帰。引き続き谷奥がCBに入るなど、ほぼ前節を踏襲するかたちでのメンバーで挑んだ今節。
確かに、勝利への意気込みは見て取れました。
キックオフからおよそ10分間くらいは、ほぼボールを支配、ほとんどの時間を相手陣内でプレーしていました。
ボールを持たされている、という面も無くはなかったでしょうが、それでも。
これまでも、「攻め手に欠いてただパスを回しているだけ」みたいな場面を見てきていることを思えば。なかなかいい形でフィニッシュにまでは至らなかったとはいえ、そういった消極的なものではなく、きちんと「なんとかしよう」という意志を持ったプレーぶりであったように思います。
新井やエドといったスピードのある選手が臆することなくドリブルで仕掛けたりとか。最前線の才藤が体を張って相手と勝負したりとか。
前2戦と同様、手応えは感じられました。
相手の攻めの圧力に屈してどうにもならない、という雰囲気ではなく。むしろ、押しているのは、こっち。そこで、いかに決めきるか?という。
相手との勝負であると同時に、自分たち自身で壁を乗り越えていかねばならない勝負でもありました。
前半途中に降り始めた雨が、ハーフタイム前には滝のような土砂降りになったりもしたなかで。
前2戦と同様、0-0で試合を折り返すことに。
ハーフタイムのうちに雨も弱まり、後半戦。
果敢に攻め立て、連続でCKのチャンスを得るなど、攻勢を強めましたが・・・それが、得点にまではつながらず。
嫌な予感は、ありました。
こういった「ここで決めねば!」というチャンスで決めきれず、フイにしてしまった場合・・・そのあと、どうなってしまうか?
直後に、それは現実のものとなってしまいました。
前2戦と同様、それほど多くはなかった相手のチャンスで、一瞬の隙を突かれて失点。しかも、地元・富山出身の高橋 駿太が故郷に錦を飾るゴールで。
チャンスをフイにしてしまった場合、手痛いしっぺ返しをくらうことになる―――これまで幾度も経験してきた、セオリーというかお約束というか。それが、またしても。
ケガから復帰して今季初出場となった瀧谷が途中交代で今季初出場。同時に大谷も投入し、挽回を図ることに。
さらにはルーカスをパワープレイ要員的に前線につかせたりと、なんとか打開すべく策を講じる安達監督。
しかし。
また、前2戦と同様、相手の「最後まで集中してリードを守り切る!」という意志に屈し。そのまま、ゴールを割ることはできませんでした。
そして、タイムアップ。
これまでと同様、「先制されてしまった試合は全敗」という不名誉極まりないジンクスを、今節もまた覆すことができぬままに敗れ去ってしまったのでした。
そりゃ、すべての試合で勝つことを目標に臨んでいるし、負けて良い試合など存在しません。
一方で、それでも敗れてしまう試合はあります。良い試合をしたからと言って勝てるとは限りません。
けれども。
どうしてこうも、同じように負けてしまうのか。
失点しても、直ちに敗戦が決定してしまうわけでなく。むしろ、これまでの敗戦の経験があるなら、そこから勝ちに結びつけるためにはどうせねばならないか、わかっているはずなのに。
まずは追いつき、さらに逆転する。勝つために。
もちろん、簡単なことではないでしょう。精神的優位を得た相手を突き崩すのは、やはり困難なミッション。
けれども、それをやらねば勝てないのなら・・・迷うことは何もない。勝つために逆転する、そのためのプレーをする。それ以外に、なにがあると?
だというのに。
反省が活かされないままに、同じように負けて・・・現状打破には勝利が、連勝が必須であるにもかかわらず、その真逆、あっさりと連敗。
なぜ、“勝ちきる強さ”ではなく“負けきる弱さ”ばかり見せられねばならないのか?と。
試合前、前座試合として木本 敬介引退試合が執り行われました。
10周年を迎えたカターレ富山。その歴史を紡いできた選手たちが、ケイスケフレンズとして数多く集結、アローズ北陸時代を含め11年に渡って富山一筋で活躍してきた敬介の功績を称えました。
今節は、そんな先輩たちに「みなさんが築き上げてきたカターレ富山の伝統は、我々が受け継いでいきます!」という決意表明の試合でもあったかと。
・・・だというのに。
見せたのは、そんな大事な試合にも関わらずあえなく敗れてしまうという、ここ一番の勝負弱さという悪しき伝統を引き継いだ姿でしかありませんでした。
それでも、時は待ってくれません。
いつまでも右肩下がりに転落し続けるような悪しき伝統など、止めねばならないのだから。
いつ?
そのうち、じゃない。いずれ、じゃない。いつか、じゃない。
今すぐだ。
次節は試合がなく、次の試合は2週間後のYS横浜戦。
1週ぶん空くからこそ。
負の連鎖を断ち切るために、一切の妥協を捨てて臨む必要があるかと。
「ここ3試合は同じような負け方をしているので、何とか修正しなくてはいけない。サッカーで一番難しい「点を取る」ということが出来ていない。」
試合後の監督コメントですが、まさにそれに尽きる、というもの。
本当に、同じような負け方。
0-0で試合を折り返したのも同じ。相手と同等以上、こちらのほうに分があるような試合展開であったのも同じ。
決めなければならないシチュエーションで決められなかったのも同じ。
決められてはならないのに、確実に失点したのも同じ。
逆転をしなければならないことは言うまでもなく、最悪でも引き分けには持ち込まねばならなかったところ、最後まで一矢報いることが出来ず仕舞いに敗れたのも同じ。
そして、なにより―――
昨季から大半の選手が入れ替わった今季のメンバーですが、それでも。昨季から継続のメンバーであれば、なおのこと。
今シーズンに臨むにあたり、「中断明けから失速してしまった去年の失敗と同じ轍は踏まない」というのは、言うまでもない約束事、同意事項であったことは間違いないだろうに。
せっかく中断明け初戦で3得点快勝スタートを切ったにも関わらず・・・確実に負けきる弱さで、あっという間に3連敗。
なにが同じかって?
ポジティブ要素は全然引き継げないのに、ネガティブ要素だけはしっかりと継続してしまう、というところが・・・いつまで経っても、同じ。
出場停止の前嶋に代わり、エドがスタメン復帰。引き続き谷奥がCBに入るなど、ほぼ前節を踏襲するかたちでのメンバーで挑んだ今節。
確かに、勝利への意気込みは見て取れました。
キックオフからおよそ10分間くらいは、ほぼボールを支配、ほとんどの時間を相手陣内でプレーしていました。
ボールを持たされている、という面も無くはなかったでしょうが、それでも。
これまでも、「攻め手に欠いてただパスを回しているだけ」みたいな場面を見てきていることを思えば。なかなかいい形でフィニッシュにまでは至らなかったとはいえ、そういった消極的なものではなく、きちんと「なんとかしよう」という意志を持ったプレーぶりであったように思います。
新井やエドといったスピードのある選手が臆することなくドリブルで仕掛けたりとか。最前線の才藤が体を張って相手と勝負したりとか。
前2戦と同様、手応えは感じられました。
相手の攻めの圧力に屈してどうにもならない、という雰囲気ではなく。むしろ、押しているのは、こっち。そこで、いかに決めきるか?という。
相手との勝負であると同時に、自分たち自身で壁を乗り越えていかねばならない勝負でもありました。
前半途中に降り始めた雨が、ハーフタイム前には滝のような土砂降りになったりもしたなかで。
前2戦と同様、0-0で試合を折り返すことに。
ハーフタイムのうちに雨も弱まり、後半戦。
果敢に攻め立て、連続でCKのチャンスを得るなど、攻勢を強めましたが・・・それが、得点にまではつながらず。
嫌な予感は、ありました。
こういった「ここで決めねば!」というチャンスで決めきれず、フイにしてしまった場合・・・そのあと、どうなってしまうか?
直後に、それは現実のものとなってしまいました。
前2戦と同様、それほど多くはなかった相手のチャンスで、一瞬の隙を突かれて失点。しかも、地元・富山出身の高橋 駿太が故郷に錦を飾るゴールで。
チャンスをフイにしてしまった場合、手痛いしっぺ返しをくらうことになる―――これまで幾度も経験してきた、セオリーというかお約束というか。それが、またしても。
ケガから復帰して今季初出場となった瀧谷が途中交代で今季初出場。同時に大谷も投入し、挽回を図ることに。
さらにはルーカスをパワープレイ要員的に前線につかせたりと、なんとか打開すべく策を講じる安達監督。
しかし。
また、前2戦と同様、相手の「最後まで集中してリードを守り切る!」という意志に屈し。そのまま、ゴールを割ることはできませんでした。
そして、タイムアップ。
これまでと同様、「先制されてしまった試合は全敗」という不名誉極まりないジンクスを、今節もまた覆すことができぬままに敗れ去ってしまったのでした。
そりゃ、すべての試合で勝つことを目標に臨んでいるし、負けて良い試合など存在しません。
一方で、それでも敗れてしまう試合はあります。良い試合をしたからと言って勝てるとは限りません。
けれども。
どうしてこうも、同じように負けてしまうのか。
失点しても、直ちに敗戦が決定してしまうわけでなく。むしろ、これまでの敗戦の経験があるなら、そこから勝ちに結びつけるためにはどうせねばならないか、わかっているはずなのに。
まずは追いつき、さらに逆転する。勝つために。
もちろん、簡単なことではないでしょう。精神的優位を得た相手を突き崩すのは、やはり困難なミッション。
けれども、それをやらねば勝てないのなら・・・迷うことは何もない。勝つために逆転する、そのためのプレーをする。それ以外に、なにがあると?
だというのに。
反省が活かされないままに、同じように負けて・・・現状打破には勝利が、連勝が必須であるにもかかわらず、その真逆、あっさりと連敗。
なぜ、“勝ちきる強さ”ではなく“負けきる弱さ”ばかり見せられねばならないのか?と。
試合前、前座試合として木本 敬介引退試合が執り行われました。
10周年を迎えたカターレ富山。その歴史を紡いできた選手たちが、ケイスケフレンズとして数多く集結、アローズ北陸時代を含め11年に渡って富山一筋で活躍してきた敬介の功績を称えました。
今節は、そんな先輩たちに「みなさんが築き上げてきたカターレ富山の伝統は、我々が受け継いでいきます!」という決意表明の試合でもあったかと。
・・・だというのに。
見せたのは、そんな大事な試合にも関わらずあえなく敗れてしまうという、ここ一番の勝負弱さという悪しき伝統を引き継いだ姿でしかありませんでした。
それでも、時は待ってくれません。
いつまでも右肩下がりに転落し続けるような悪しき伝統など、止めねばならないのだから。
いつ?
そのうち、じゃない。いずれ、じゃない。いつか、じゃない。
今すぐだ。
次節は試合がなく、次の試合は2週間後のYS横浜戦。
1週ぶん空くからこそ。
負の連鎖を断ち切るために、一切の妥協を捨てて臨む必要があるかと。