3-0で勝利!
シーズン最後の戦いを、3連勝、沼津戦初勝利で見事に飾りました。
もちろん、簡単な試合ではなく。ややもすれば、真逆の結果もあり得たかもしれませんでした。
けれども、勝った。
勝ち切る強さを見せ、後半一挙3得点、そして3試合連続無失点で3連勝締め。
昇格という目標には届かなかったけれど、それでも。
消化試合などではなく、これまでの積み重ね、強さを結果に結びつけた快勝。
順位をひとつ上げ、降格以降の最高位となる4位で2019シーズンを終えたのでした。
2017年の対戦時には、台風の影響で開催そのものが危ぶまれたこともあった、愛鷹での試合ですが。
今シーズン最終戦の今節は、雲ひとつない青空が広がり。12月とは思えないような暖かな気候の、絶好のサッカー日和となりました。
前節はメンバー外となっていた大谷がスタメン復帰したほか、碓井に代わり稲葉がボランチに。
そんなスタメンで、目を惹いたのが、馬渡。
柳下に代わってSBに入り、今季リーグ戦初出場・初スタメンとなりました。
天皇杯では出場機会があったものの、それ以来約4か月ぶりの公式戦。泣いても笑っても今シーズン最後の試合であるだけに、存分に頑張ってほしいと期待がかかりました。
前半は拮抗した展開。お互いにチャンスは作るものの決定打には至らず。
それでも、どちらかと言えば沼津のほうに、より可能性を感じさせるシチュエーションがあった印象でした。
攻撃の姿勢そのものが悪いわけでは、決してなく。むしろ、体を張って必死に防ぐ、ポストに救われて事なきを得るといった、危ない場面も。
それでも、どうにも決めきれなかった沼津。
チャンスを活かしきれずにやきもきさせられる、そこで決めてさえいればーーー今シーズン、そんな場面が幾度となくあり、勝てたはずの試合を落としてしまった経験が少なからず・・・むしろ多くすらあったカターレにとって。なにか、まったく他人事とは思えませんでした。
同時に、気持ちがわかるからこそ。
0-0で折り返すこととなったものの、「このままスコアレスドローでなんとなく終わる、なんてことは無いだろうな」という予感・・・いや、確信めいたものがありました。
決めるか、決められるか。
予断を許さないままに、後半を迎えることに。
得点を挙げなければ、勝つことは出来ないーーーあたりまえと言えばあたりまえのことではありますが。
けれど、そのあたりまえのことが、どうにも難しくもあるだけに。
ハーフタイムに指示もあったでしょうが、その得点を挙げて勝つというあたりまえのことを成すために、行動に出ることに。
後半開始からおよそ10分という時点で、陽次に代えて高橋を投入。普段の選手交代よりも、明らかに早いタイミング。
すなわち、「点を獲って勝て」というメッセージに他なりませんでした。
その高橋、入って早々にヘディングシュートで相手ゴールを脅かすなど、攻撃の意思というものをしっかりと出してチームを鼓舞。
すると、66分のCKのチャンスで。
ファーに待ち構えていた今瀬がヘッドで折り返すと、それを油断なく詰めたのは脇本!
見事に決めて、待望の先制点を挙げたのでした。
陸上競技場のトラックを挟んで芝生席とは距離があったものの、駆け付けたカターレサポーターの前まで走り来て、喜びを爆発させた脇本。一気にボルテージが上がったのは言うまでもなく。
沼津戦初勝利に向けて、その要件を満たすゴールを挙げたからには。
同点、逆転を許すことなどあり得ず。なんとしても勝たねばならない。そのために、守りに入るだけでなく攻め続ける姿勢が求められました。
すると。
追いつかんと前がかりになってきていた沼津に対し、カウンター。86分、平松のシュートがGKのブロックに遭いながらもゴールに吸い込まれ、追加点!
さらに89分、同じくカウンターから高橋と平松のパス交換。折り返してボールを受けた高橋が冷静に蹴り込み、試合を決定づける3点目!
4分のアディショナルタイムもしっかりとしのぎ切って、守っても無失点。
そして、タイムアップ。
見事に勝ち切り、3連勝を達成。苦手としてきた沼津に打ち勝ち、初勝利を挙げることに成功したのでした。
これまでの沼津戦を振り返れば、あるいは、真逆の展開もあり得ました。セットプレーから失点、追いつくどころかカウンターをくらって追加点を奪われるーーー過去には実際にそういった負け方もしているわけで。
それでなくとも、決めなければならないところを決めきれずに、結果、勝ちを逃すということも、やはりあり得ました。
けれども、そうはならなかった。そうはしなかった。
決定力不足に悩まされ、結果的にそれが足を引っ張るかたちで昇格のチャンスを逃すことにつながってしまった今シーズンですが。
それでも。
やりきる意志を、勝利につなげることで示してみせた。
最後の戦いを、有終の美で締めくくってみせた。
これまで、右肩下がりの戦績で終わることがつづいてきましたが。
今節の勝利によって、他会場で敗れた熊本に代わって4位に浮上。J3における過去最高順位でフィニッシュ。
今季の昇格は叶わなかった。けれど、来年こそーーー漠然としたものではなく、たしかな実感としての、そういった思いがあふれた、そんな勝利でした。
2019シーズン、お疲れさま。そして、ありがとう!