行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

痛恨のドロー決着。勝ち点2を取りこぼす 福島ユナイテッドFC戦。

2021-04-06 03:49:06 | カターレ富山
2-2でドロー。
勝利を目前にしながら、ラストプレーでしてやられての引き分け。
同じ引き分け・勝ち点1でも、その価値というものは状況により様々ですが。
およそ受け入れ難い、負けにも等しい引き分け。なかなか、「連敗が最悪だとしたら、そうならなくて良かったね」では済まない結果に。
結果論でものを語るのはフェアではないでしょうが、それでも。
やはり、痛恨の極み。悔しさは、簡単にはぬぐえません。

敗戦から立ち直らなければならない、ホームで仕切り直しとなった今節。
ただ、ピッチコンディションは雨、そして風。
前日までは晴れていたのに、狙ったかのように。八戸戦に続き、ホーム戦2戦連続であいにくの天候の中での試合となってしまったのでした。
風の影響を受けることを考慮し、後半勝負と見てでしょう、コイントスで陣地変更を選択した福島。
個人的に、どうにもこの陣地変更というものが苦手で・・・。
そりゃ、ネガティブな印象のほうが記憶に残りやすいということもあるでしょうが。「陣地変更したことが功を奏した!やったぜ!」というポジティブなイメージがほとんどないなかでは、なおのことでしょうか。
ともあれ。やるべきことに変わりはない。
これまでをほぼ踏襲するかたちとなったスタメン。前節は花井に代わって碓井であったところ、今節は陽次を起用することに。
風と雨との影響を考慮しながらの試合。そして、なによりも連敗をしてはならない、勝たねばならない試合。
前半から積極的にゴールを狙っていく姿勢が求められました。

しかし。先制点は福島に。
前がかりとなっていたカターレ、そこからカウンターを受けるかたちで。
ロングボールがエースたるイスマイラにつながり、「あ、やばい!」と思ったときには的確なアシスト。勢いのままにMF吉永 大志に決められてしまい、失点。
飲水タイム直前というタイミングで、してやられてしまったのでした。
2戦連続で、前半のうちからリードを奪われてしまう苦しい展開。最低でも2点を挙げねば勝てない、どうしても連敗が頭をよぎってしまうなかで。
0-1でハーフタイムに。
後半勝負のために敢えて陣地変更を選択した福島にとっては、理想的な展開となったのでした。

もちろん、ただ黙ってそのまま敗れるわけにはいかないカターレ。
後半開始時に高橋を投入、攻撃のテコ入れを図ることに。
昨年は怪我によってまるまる1シーズン出場無し。そんな高橋が、ホーム県総のピッチに戻ってきた。なんとも感慨深いものがありました。
すると。
その起用が即座に結果に。
開始からわずか4分、その高橋が頭で合わせ、見事にゴール!今季初ゴールを飾り、同点に追いつくことに成功。それまでの重いスタジアムの雰囲気を一変させてみせたのでした。
その高橋。66分には大野の逆転ゴールをアシスト。2得点に絡む活躍ぶり。
大野にしても、直前に「それは決めてくれよ!」というシチュエーションで外してしまった汚名返上となるゴール。
前半とは逆に、得点直後に飲水タイム。残り試合およそ1/4をどう乗り切るか。
もちろん、勝利のために。ホーム連勝のために。
相変わらず降り続ける雨の中、懸命なプレーが求められました。

その後はスコアが動かないままに試合終盤へ。
80分、福島はイスマイラが交代。昨シーズン2戦連続でゴールを決められてしまったエースに、(アシストはあったにせよ)今節はやられなかった。ならばこそ、ここはしっかりとしのがねば!と。
その交代で入ってきたのが、昨シーズンカターレの一員としてプレーしていた池髙でした。
アディショナルタイムは4分。
絶対に隙を見せてはならない。
そう、雨の中、追う立場の福島をバタバタさせながら時間を使う展開こそが求められていて。
セットプレーになったら落ち着くかもしれない。そうはさせじとプレーする必要がありました。

しかし・・・思惑は外れることに。
懸命なクリアで相手CK。時間帯的にもラストプレー。
キッカーは池髙。
もちろん、集中していなかったということはないのでしょうが・・・。
福島GK山本 海人までもが突撃してくるなか、DF鎌田 翔雅に決められてしまい、同点に。
そして、リスタートとほぼ同時にタイムアップ。
掴みかけた勝ち点3は、寸前で取りこぼしてしまうこととなってしまったのでした。

昨シーズン、2戦連続で終了間際にしてやられてしまい、勝てなかった福島戦。
そのリベンジを期す戦いでもあったはずなのに。
最悪なかたちで、リフレイン。
試合開始時の陣地変更に良いイメージが無い、と書きましたが。
それが、またもや悪い意味でアップデートされてしまったかたち。
ジンクスというには、どうにも無情な結果となってしまったのでした。

長いシーズン、目先の結果に一喜一憂すべきでないとはよく言われることですが。
自分としては、そうは思いません。
今節の結果、福島はどう思ったか?
あきらめないことの大切さ、そして、富山を相手にしてもひるむ必要などない、やり切れば劣勢であろうが何とかなる!という手応えでしょうか。
逆に、カターレの側からすると。
この先にも、試合最終盤まで1点をめぐって緊迫した展開となることはありましょう。その時に、この失敗体験があたまをもたげてはこないだろうか?という懸念。
一戦一戦を完全に切り分けて考えて失敗を引きずらない、というならまだいいのですが。
これまでの傾向でも、えてして失敗を引きずってしまう経験のほうが多いように思えてなりません。
それこそ、「終盤のしてはならない失点のせいで勝ち点を落とした」なんてことを繰り返してしまったがゆえに、昨シーズンは9位に終わってしまったのだから。
その意味で、今シーズンもまたそうなって、悪い流れを持ち越してしまわないかという心配は、やはりあります。
だからこそ・・・そう思うからこそ、目先の試合に一喜一憂するのです。
長い目で見る?そう、長い目で見るからこそ、取り返しのつかない事態になってからでは遅いと知るからこそ、目先の試合に一喜一憂するのです。

ポジティブに捉えるならば、2戦連続で先制点を許し、2連敗の可能性も往々にしてあったなか、そうはさせなかった。逆転勝ちこそ逃したものの、2得点を挙げて勝ち点1を積み上げた。敗戦を阻止してみせた。
この無念を晴らしたいなら、汚名返上したいなら。
何度も書いてきていることですが、何度でも書きます。
勝つことでしか自信は身につかない。
残念だったね、で済ませてしまうか、なにくそ!と奮起するか。
結果を残せなかったからこそ、チームの資質が問われることとなりそうです。