行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

課題に向き合い掴んだ勝利。アウェイで勝ち点3をもぎ取る カマタマーレ讃岐戦

2021-04-13 05:08:25 | カターレ富山
3-2で勝利!
3戦連続で先制点を奪われ、前節同様に逆転しながら追いつかれ。正直、褒められた内容とは言い難いところもありますが。
それでも、勝った。ここ2戦で勝利を逃し続けた悪い流れを、繰り返さなかった。
勝ち点1と3とでは雲泥の差であると、身をもって実感しているだけに。
勝利によって積み重ねた勝ち点3の意味というものを、あらためて思い知ります。
まだまだ発展途上、安定感に欠く面もありますが。
課題に真摯に向き合い、克服への気概をプレーに込めて、掴み取った勝利。
3試合ぶりの勝ち点3。ここからまた、勝ち続けていかねば。

前節とまったく同じスタメンで臨むこととなった今節。メンバーそれぞれが前節の無念に打ち克つ気持ちの強さが求められました。
しかし。
前半12分という早い段階で、先制点を奪われてしまうことに。
自陣でパス回しで保持し損なったところを掻っ攫われ、FW中村 駿太に決められてしまい、失点。中村にとってのJ初ゴールにして、讃岐にとっての今シーズン初ゴールを献上してしまったのでした。
おい、またかよ!と。
3試合連続で先制点を許してしまう展開。J初ゴールを献上、なんてのも珍しくないパターンですが・・・なによりも、自分たちのミスからまんまとしてやられた、というパターンであったことがいただけない。
それでも。
声出しの自粛がもとめられつつもホーム・讃岐の先制に沸き立つスタジアムでしたが、その熱が冷めやらぬうちのことでした。
直後の13分。椎名の今季初ゴールによって、すかさず追いつくことに成功したのでした。
もちろん、ゴール前のいい位置にポジショニングし、シュートを弾かれたこぼれ球を詰めてしっかりと決めきった椎名も素晴らしいのですが。
その前、吉平のシュート。
左サイドからのクロスをファーサイドで待ち構えていたところでトラップしたものの、勢いを抑えきれず、ゴールラインを割りそうに。
しかしそれでもあきらめることなく足を伸ばして懸命にシュート、結果的にそれが活きた形で同点ゴールにつながりました。
ともすれば、「あ、ミスった」でラインを割って終わっていたかもしれません。
けれど、そこをアグレッシブにいったからこそ。ナイスプレーでした。
そしてさらに、19分。
再び、椎名。
今度もまた、しっかりとゴール前にポジショニングしていたからこそ決められたという得点によって、逆転に成功!
2-1とリードを保った状態で試合を折り返すことに。

前節同様に先制を許しながらも、逆転。
だからこそ、同じ轍を踏むわけにはいかない。今度こそ勝ちきる、強固な意志が求められました。
ただ。
67分、GKの西部にアクシデント。足がつったか、予期せぬトラブルによって急遽、齋藤が出場することに。
追加点を挙げて突き放せたらベスト、それでなくともリードを守り切らねばならない展開で、そこにトラブル。大丈夫か・・・?という一抹の不安。
その懸念が、悪い意味で現実に。
79分には林堂を投入、守備意識を高めて逃げ切りの体制を採っていたなか、試合も大詰めの87分。
DF小松 拓幹に、これまたJ初ゴールを決められてしまい、同点に。
ゴール前、競り合いに飛び出した斎藤だったものの。対処しきれずに頭の上を越されて、そのままゴールへ吸い込まれ。
前節に続き、終盤での痛恨の失点。
またも、得られるはずであった勝ち点3を失ってしまうのか?

しかし。
本当のラストプレーであった前節との違いは、まだ時間が残されていたこと。
残り時間にすべてをかけて、反撃開始。
西部の交代に当たって時間を要したこともあり、アディショナルタイムは5分。
そんななかで得た、CKのチャンス。
「ここしかない!!」
前節、苦杯をなめることとなった終了間際のCKからの失点。その汚名返上を期すならば、ここで決めるしかない!!
すると。
椎名のキックに対し、ニアでボールの勢いと回転に完璧なタイミングで合わせたのは、林堂!!
ヘッドで後方にすらしたボールがゴールに吸い込まれ!!
まさに、狙い通り!!
欲しかった勝ち越しゴールが、欲しかったシチュエーションで文句なしに炸裂したのでした。
林堂のJ3初ゴール、すなわちカターレ初ゴール。大事な場面で、これ以上ない仕事をやってのけたのでした。
ただ、その直後。
再開のキックオフから果敢に攻め込んできた讃岐、ループ気味のシュートがゴールバー直撃!
あわや!という場面でしたが、齋藤がガッチリと抑え込んでゴールを許さず。事なきを得ました。
肝を冷やしましたが、なんとか無事。ここでもしも慌ててしまっていたならば、対処を誤りオウンゴールとなっていたやもしれません。
けれど、そうはならなかった。先の失点シーンの失敗も頭にあったでしょうが、それに挫けることなく、しっかりとゴールを守った齋藤。ナイスプレーでした。
逆に、今度はカターレの側が仕掛け。
前掛になっていた讃岐の隙を突くかたちで吉平が突破、シュートを放つも、惜しくもバーの上でゴールならず。
けれども、それによって反撃の時間を奪うことに。そこからのゴールキックとともに、試合終了のホイッスル。
見事、3試合ぶりの勝利をつかみ取ったのでした。

本当に、脚本家がシナリオを書いて、それに沿った演出をしていたとでも言わんばかりの展開。
最後の最後で勝利を逃した前節と、最後の最後で勝利を奪い取った今節とのコントラスト。
他会場では前節してやられた福島が、終了間際アディショナルタイム被弾で逆転負けをくらった、と聞けば、何をかいわんやというものですが。
ともあれ。
詰めの甘さというものを、苦すぎる経験として突き付けられた前節を経て。その課題に対し、しっかりと向き合い、乗り越えてみせたカターレ。
もちろん、3試合連続先制ゴールを許す展開、今節もまた、リードを守って逃げ切ることに失敗しているとも言えます。
それでも、勝った。
勝って、勝ち点3を得るというミッションをコンプリートしてみせた。
それが、何よりも大事であることは、それこそ前節の結果からも明らかであったわけで。
暫定2位となったものの、まだまだ道半ば。
次週は試合が無く、次までは2週分空くことになりますが。
勝ちながら強くなるために。
課題に向き合うとともに、更なる精進を重ねていかねばなりません。
コメント
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