行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

狙いすました一撃がチームを救う!上位対決を制す いわてグルージャ盛岡戦

2021-07-05 15:48:08 | カターレ富山
1-0で勝利!
連続勝ちなしが続いたなかで、勝ち点差僅かに1、当然負ければ逆転されるという相手との直接対決。
不振を引きずってあえなく敗れてしまったならば、ただの1敗以上の深刻なダメージを被ることとなっていたことでしょう。
けれども、そうはならなかった。
本調子とは言えず、目指すサッカーを体現した結果とも言えません。およそ満点とは言えない試合。
それでも、勝った。勝ちきった。
勝利を必須とされたなかで、見事にそれを成し遂げて見せた。
ホームで、未だ無敗。
この勝利を契機に、さらに高みを目指さねば。

夏の中断期間に入る前、シーズン前半戦最後のホームゲーム。中断後の再開が8月の終わりということもふまえたならば。
それでなくとも、勝てなかった前週の今治戦から連続となるホームゲーム。
今度こそ!との意気込みを、勝ち点3に繋げねばなりませんでした。
ほぼ固定メンバーで臨むスタイルの石﨑監督の方針の下、前節と同じスタメン。
そんななか、怪我で戦列を離れていた今瀬が、控えながらもメンバー入り。
こういう言い方はどうか、と思いつつも・・・それでも。
今瀬のいなかった期間と、勝てなかった期間を見比べたならば。
CBを務める林堂には、「そんなことあるか!」と突っぱねるだけの気概というものを、結果で示す必要も、あるいはあったかもしれません。

下位に沈んでしまった前年とはうって変わり、今シーズンここまで上位につけて躍動している岩手。
それはすなわち、目指す攻撃的サッカーが結果に結びつくようになっているという証でもあり。
そのスタイルを引っ張っているのが、FWブレンネルの存在感であろうことは、素人目に見てさえ明らかであったかと。
屈強な体躯で競り合い、前線の起点となる働き。しっかり防いで仕事をさせない姿勢を徹底せねば、してやられてしまうであろうことは火を見るよりも明らかでした。
前半は岩手のペース。後手に回ってしまっていたカターレ。
なにか、前節からの流れが継続しているような印象で。
楽には攻撃のかたちはつくれないかもしれない。
けれど、それでも。
それでもなんとか、相手にプレッシャーを与えるような攻めは、できなかったものか。
フィニッシュにまで持ち込むことは難しくとも、もう少し相手に圧を感じさせながらのプレーというところまで、もっていけなかったかと・・・。
大野、吉平の2トップを活かそうとするかたちも何度かつくるものの、なかなか有効なものとはならず。
パス回しにせよ、もう少し相手陣内でプレーできなかったか、と。
カターレ同様に、セットプレーも攻撃の強みとしている岩手。
その岩手にチャンスをやるわけにはいかない。自陣深くでのプレーには、細心の注意が求められる中でのプレーとなりました。

それでも、ここ数試合では我慢しきれずに前半から失点、それが勝てない結果につながってしまっていたこともあり。
なんとか0-0で折り返したからには。
いかに、先制するかが問われた後半勝負となりました。
すると。
後半開始直後こそ、まだ岩手ペースであったものの。
気が付くと、まるでそれまでの流れはなんだったんだ?というレベルで、カターレ優勢に、一気に傾くことに。
散発的な攻撃に見えた前半とはうって変わり、相手を自陣に釘付けにする攻めを見せ始めたカターレ。
“俺たちのターン”が続いたなか、52分でした。
相手陣内ゴール真正面という位置で、FKのチャンスを獲得。
キッカー・林堂の放った無回転シュートがゴールに吸い込まれ、見事に決まりました!
まさに、ゴラッソ!枠外から枠内へ、あんなに見事なシュートを繰り出されては、GKは取れなくても仕方ないよ、と同情を禁じ得ず。
大事な試合で、大仕事をやってのけた林堂。
「今年に入って出場機会が減っていたので、武器が必要だと思った。持っている武器が強ければ強いほど監督も使いたくなるだろうから、突出したものを出すなら自分はそこかなと思って練習していた。」とのこと。
チームメイトでありつつも、ポジションを争うライバルでもある今瀬の存在。
自分の出場する意義というものを、ずっと考え続けてきたのでしょう。
なかなか結果を残せずに厳しい時期もありつつも、それでも精進を続けてきた。
そんななか、その努力が報われるかたちでの、スーパーゴール。お見事でした。
4試合ぶりの勝利に向けて、ボルテージの高まる県総。
勝利に向けて、一心不乱に突き進まねばなりませんでした。

追加点を奪って一気に試合を決めてしまえたならば良かったのですが、思うようにはいかず。そのあたりの課題は、要改善といったところですが。
勝利に向けて気合の入るカターレに対し、なかなか前半のような攻撃にまで繋げられない岩手。
なんというか・・・チームとしての“若さ”なのかと。
他所のことをどうこう言えるほどカターレにしても頑強なチームなわけではないけれど。
本当に強いチームであったならば。
失点しても慌てることなく自分たちのやるべきミッションの遂行に邁進し。
むしろ、リードしている側がキツイ、という展開の中で、同点、逆転に粛々とつなげてしまう・・・そんな印象があります。
失点以降、なにか芯がぐらついていた印象のあった岩手。
そこを突いて決定的な追加点を奪うことが出来るチームになったなら、カターレもまた1段上のチームとなれるのでしょうが・・・そこは、まだまだなのでしょうか。
それでも。
試合最終盤、アディショナルタイムに岩手に決定機。
西部らディフェンス陣が体を張って阻止し、事なきを得ることに。
勝ちきる強さを見せる、勝ち点3奪取に、遮二無二向かっていく。
その気持ちを、最後の最後まで切らすことなくプレーし続けたカターレ選手たち。
そして、タイムアップ。
見事に勝利し、ホームのファン・サポーターの期待に応えてみせたのでした。

他会場では、長野が首位の岐阜を破って4連勝を達成。岐阜の首位は変わらずも、その岐阜は次節試合無し。2位に浮上したカターレは、現時点で勝ち点25で並ぶことに。
勝ち点差2で3位熊本、4位宮崎・5位福島が並んで続いており、次節の結果次第では、その5チームのどれが首位になってもおかしくありません。
無論、次節の鹿児島戦を勝利し、文句なしの単独首位となってシーズンを折り返さねばならないことは、言うまでもなく。
それも、今節の岩手戦でしっかりと勝利、勝ち点3を積み上げられたからこそ言えることでもあり。

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掲げた目標は、「だったらいいな」の絵空事などではない。現実的に、実現させねばならない必達目標なのだから。
苦しかった6月を経て、前半最終戦、そして後半戦へ。
勝つことの苦しさ、その先に得られる喜びを思い出したからには。
苦しくとも、勝つ。
結果で、示す。
戦いは、続きます。
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