行く末遠ければ

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惨敗。ホーム負けなしがストップし、2位との差も拡大 福島ユナイテッドFC戦

2024-10-23 07:43:29 | カターレ富山
1-4で敗戦。
記録というものは、永遠に続くわけではなく、いつかは途切れるものーーーそれはわかっているけれど。
それでも、信じていました。
今年のカターレであれば、残り3試合も負けなしとしてホームゲームシーズン無敗を達成してくれると。
しかし。
盲信というほどではなく、負ける可能性がある以上は、それを受け入れねばならない事態も覚悟していたはず・・・だったのですが。
負けるにしても、負け方というものがないだろうか?と。
もちろん、相手の福島が手強かったこともあるけれど。
なぜ、これまでの失点パターンを繰り返してしまうのかと。
なぜ、追いかけねばならない展開で力を発揮できず尻すぼみになってしまうのかと。
ひとえに、カターレの至らなさが噴出したかたちの、惨敗。その代償は大きく、前日に引き分けた2位・今治を勝って追わねばならなかったのに、逆に差を広げられ。その差6。いよいよ厳しい状況に追い込まれることに。

いつのなったら夏が終わるのか?という10月も下旬に差し掛かろうかというなかで、前日から10度くらいも気温が下がった試合当日。この時期らしいといえばそういう状況ではありましたが。
前日と言えば、その前日の同時刻ごろには土砂降りの雨であったことを思えば、多少の肌寒さ程度は、まあ、と。
ただ、誤算(?)だったのが、横断幕掲示禁止、大旗使用禁止になるほどの強風に見舞われたこと。
それはつまり、ロングボールを蹴り込む戦術が使えない、パスサッカーに自信を持つ福島の側の有利を意味してもいました。実際、勝機と見てでしょう。コイントスで福島が陣地変更を選択、カターレにとって前半は逆風にさらされることともなりました。
スタメンは前節・宮崎戦をベースとしつつも小変更。このところ戦列を離れていた大山が久々のスタメンとして右SB。前線には陽次に代わって吉平がスタメン復帰。そして、前節も途中出場していた古川が、この夏のカターレ加入以来初めてのスタメン出場となりました。

やはり、想定通りというか。的確なパス回し、個々の選手の技術もあいまって、手堅いサッカーを繰り広げる福島。
それに対してしっかりと堅い守りからボールをつなぎ、攻勢に出ていかねばならなかったカターレ。
前半のうちは、鍔迫り合いというような時間が続き。隙を見せることなく、いかに自分たちの優位に試合を進めていくかが問われました。
ただ・・・。
正直、カターレの側としては、力を十全に発揮しきれていませんでした。
細かな繋ぎのミス、意図と違う蹴り出し、判断の遅れなど・・・どうにも、シャキッとしない。
そんな良くない状況が、積もり積もって。よく言うところの、ボディーブローのように効いてきた、というところでしょうか。
39分、CKの流れからFW塩浜 遼に押し込まれて先制点を奪われてしまうと。
前半終了間際の45分にも、カウンターから繋がって前線に走り込んでいたFW森 晃太が迷いなく蹴り込み、追加点。前半だけで2失点と、一気に苦しくなってしまうことに。
失点に良いも悪いも無い、と言われるかもしれませんが、それでも。
自分たちが、どうにもモタモタとして得点につなげられないなかで。相手の福島は、得点というものをしっかりと意識し、そのためにプレーしていた。
そのあたりの差をみせつけられたような失点とあっては。やはり、厳しい状況と言わざるを得ませんでした。

それでも、ハーフタイムで修正を図り、後半は風上となるならば。さらには途中交代のショウセイや松岡、そして久々に戦線復帰となった伊藤らの活躍いかんによっては、まだまだあきらめる状況にはない、と。
ホーム無敗を、途切れさせてたまるかよ!たとえ苦しくとも、逆転勝利は難しくとも、最低限追いつくことでドローに持ち込まねば。今治もドローであるなら、引き離されることだけは避けなければと。
しかし・・・期待とは裏腹に。
後半に入っても、戦局を一変させるほどの劇的変化は、起こりませんでした。
カターレ側に良い場面も、無かったわけではないけれど。2点を先行した福島の側の余裕というものを削ぐほどのものではなく。
それもこれも、前半の戦いの延長線上のものでしかない、というか。
風上に立ったにもかかわらず、それを味方にする戦術は、無し。
愚直に練習でやって来たことを繰り返す、と言えば聞こえはいいけれど。
言いかえれば、それしかやっていない。
なによりも。
追う立場だというのに、ゴールに迫っていく勢い、迫力というものが、依然として福島のほうが強く見えるとはどういうことなのか?と。
頑張っていることは頑張っている。
だけど、それは勝利のための頑張りか?
パスをつなぐのも、最終的に得点につなげるためではないのか?なにか、パスを繋ぐというタスクをこなすのが目的のようにさえ見えるのだが?

57分に、一挙3枚替えで松岡、伊藤、ショウセイを投入。反撃への機運が高まった・・・はずだったのですが。
これから!という65分。
再び塩浜に決められてしまい、差を詰めるどころか広げられてしまうことに。
それでも、69分。
ゴール前の混戦から吉平が今季8ゴール目となるシュートを決めて、1点を返すことに成功。
喜びもそこそこに、急いでセンターサークルへ。あと3点、いや2点でも取り返さねばならないのだから。
ただ・・・やはり、点差から来る余裕の差というものは、大きく。
1点を返されたからとて、慌てる福島ではなく。それまで続いていた状況を変えてしまうには至らず。
それどころか。
75分、再び森。ダメ押しと言うには痛すぎる4点目を被弾。いよいよ、試合を決定づけられてしまうことに。
「まだ終わってねぇぞ!」
たとえこの試合が負けとなろうとも、得失点差の問題もあるならば。抵抗は無駄などではなく、むしろ果敢に点を獲りにいかねばならなかったのですが。
悪い意味で、その後も試合の趨勢はまるで変わらず。
反撃は1点止まり。4失点の大敗を喫し、開幕から続けてきたリーグ戦ホーム無敗の記録が、17戦目にして途切れることとなってしまったのでした。

記録は、いつか途切れるもの。相手の福島も手強く、敗戦そのものは、受け入れざるを得ないとはわかっています。
ただ、それでも。
同じ負けるにしても、やはり負け方ともいうべきものが。
シーズンも終盤に入り、各クラブともにチームとしての熟練度がアップ、質の高まったサッカーをしてきます。今節の福島のみならず、宮崎、今治、讃岐、みんなそうでした。
そんななか、カターレはどうなのか?
正直言って、「なっていなかった」と言わざるを得ない試合でした。
自分たちのスタイルを追求する、それそのものは良いとして。
問題は、それに囚われるあまり、大事なことがおろそかになっているように見えて仕方なかったということ。
つまりは、パスを繋ぐにしてもカウンターを仕掛けるにしても、それは何のためか?
決まっている。得点を挙げること。得点を挙げて、勝利すること。
その、いちばん肝心な得点を挙げるという部分について、「なっていなかった」と。
もちろん、頑張っていたことは頑張っていたでしょうが。
それが、福島のほうが貪欲に得点をねらってきていた、ということがハッキリとするに至っては。
もちろん、勝つつもりが無かったなんてことは、あるわけないにしろ。
それでも・・・劣勢に立たされ、跳ね返すだけの強さも発揮できずにあえなく大量失点で敗れた。
その結果、詰めねばならなかった今治との差を、逆に広げられることに。
頑張りは頑張りとして・・・やはり、結果を出せないことには話にならない。非情なようで、それが現実であって。

試合後、挨拶に来た選手たちに、ブーイング。
ただ、そのブーイングを制したキャプテンの吉平が、言いました。
「バラバラになる、壊れるのは簡単だけど、これが今の自分たち。ブレることなくやっていく」と。
言うは易く行うは難しーーーもちろん、吉平とてそれは百も承知だったでしょう。あるいは、「口先だけじゃなく結果で示せ」なんて思われる、そんなリスクも織り込み済みで。
それでも、言った。
それこそ、ここでバラバラになっては元も子もない。自滅していては、ライバルを利するばかりでひとつもメリットが無いと。
痛恨の敗戦を、最終盤に勝ち進むためのバネにできるかどうか。
いや、そうじゃない。
しなければ。
試練と言うには、あまりにもキツイ結果を突きつけられることにはなりましたが。
ここで、へこたれるわけにはいきません。
最終節で昇格を逃した去年を、また繰り返すのか?
冗談じゃない。
ここでへこたれていては、そうもなろうというものですが。
もちろん、そんなことは無い。
カターレは、まだ終わっちゃいないんだ。
信じて、貫くのみです。

戦いは、続きます。

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