行く末遠ければ

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地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第33節 福島ユナイテッドFC戦

2024-10-19 14:53:49 | カターレ富山
前節、試合終了間際の劇的同点ゴールによって敗戦を回避、辛くもドローとして勝ち点1を積み上げたカターレ。
連続負けなしがストップしてしまう敗戦が最悪の結果であったとするならば。勝てなかったながらも負けなかったことは・・・苦手のアウェイ戦で、勝ち点を1ながらも得られたことは、悲観すべき結果ではなかった、と。
ただ、それでも。
直接対決で勝てなかった、上回れなかった今治。その差が5に開いてしまった事実は、重く受け止めねばなりません。
3試合連続ドローという状況を、勝利で、勝ち点3獲得で更新していかねばならなない今節。
ホームに福島を迎える今節。
勝ちきれずドローであった前回対戦のリベンジは、もちろんとして。しっかりと勝つことで、リーグ戦ホーム無敗を継続せねばなりません。

福島との前回対戦は、リーグ開幕からおよそ1ヵ月・第6節でのアウェイ戦でした。
第5節の金沢戦でようやくリーグ戦初勝利したカターレ、そこから中3日という過密スケジュールで迎えた試合。
お互いに選手起用に苦慮しなければならない日程のなかで、結果はスコアレスドロー。相手のパスワーク、勢いに苦慮し、決定打と言うべき攻撃が出来ずじまいに終わってしまった試合でした。
スコアレスドローながらも、昨シーズンでは同じような展開ならば負けていたであろう試合。そこそ踏ん張って勝ち点1を持ち帰った、という部分は評価出来たものの。
その第6節までで、総得点がわずかに3点。しかも1得点が3試合という。
攻撃力の物足りなさというものが、ハッキリと露呈。
そして・・・負けなかったからそれで良し、ということにはならず。次の試合・第7節の琉球戦では、PK絡み失点を含みつつも3失点をくらって敗戦という、手痛いツケを払わされることとなったのでした。
今節も、あるいは似たような状況と言えるかもしれません。
3試合連続ドロー中のカターレ。
ともすれば3連敗でもおかしくなかったなかで、崖っぷちで残り、勝ち点1ずつながらも負けることなく積み上げ続けた。それ自体は、価値あることでしょうが。
一方で。
3試合連続で勝てていない、という事実は、やはり重く。それが、2位今治との勝ち点差拡大にもつながってしまったというならば、なおのこと。
ここで、あえなく敗れて連続負けなしストップ、そしてシーズン初のリーグ戦ホーム敗戦となることにでもなれば、そのダメージは如何ばかりか。
理屈じゃない、勝たねばならない試合。
心して、挑まねばなりません。

川崎フロンターレでコーチを務めていた寺田 周平監督の下、今シーズンを戦っている現在7位の福島。その川崎からの期限付き移籍選手を含めつつ、「フロンターレメソッド」とでも言うべきスタイルを徹底。
攻撃力に自信を深め、ここまで総得点49は、首位・大宮、2位・今治に次ぐリーグ3位。上位争いを繰り広げるに相応しい力を持ち合わせているとも言えるかと。
その攻撃力をもって白星を積み重ね、ここまで勝利数14は、3位であるカターレと同数ですらあります。
一方で。
得点が多い半面、失点も多く。特にここ最近3試合では、7得点を挙げている一方で10失点を喫しています。
前節は首位の大宮と対戦。相手を上回るチャンスを作りながらも2-3と競り負けて敗戦。目の前で大宮のJ2復帰確定をみせつけられることとなりました。
ここまでリーグ戦32試合で、引き分けは僅かに4。リーグ最少である福島。
その数少ない引き分け試合のひとつであった、富山戦。その借りを返して勝利を挙げ、再び昇格プレーオフ圏内へと返り咲くために。気合を入れて、今節の富山戦に乗り込んでくることでしょう。

勝ち数も多いけれど負け数も多い、という福島の特徴で思い出されるのが、ほかでもない、昨シーズンのカターレ。
最終的にリーグ戦38試合で、引き分け数が5であったことを思えば。ここまで4でリーグ最少という福島には、なにかシンパシーを感じるものが。
ただ、それは。
カターレがそうだったからこそ、理解できるというもの。
福島の失点の多さのなかには、“しなくていいはずだった失点”というものも、多分に含まれているはず。それに足を引っ張られることがなければ、もう少し上位につけているだろうに、と。
昨シーズンのカターレがそうだったから、わかる。
その昨シーズンの反省を経て、守備強化に注力してきた今シーズンのカターレ。
その甲斐あって、失点の少なさはリーグ2位、クリーンシート試合に至ってはリーグトップですらあります。
確かに、引き分けが多い。勝つべき試合で勝てなかったという結果も、少なからずあった。
それでも。
昨シーズン通った道だから、わかること。
数字として、明確にカターレのほうが守備が堅い。それを、攻撃力に自信を持つ福島にみせつけねば。
もちろん、得点を奪って勝利に結びつけねばならないという部分は、課題ですが。
そこは、それ。去年のカターレが苦い思いをしてきたところの“しなくてもいいはずだった失点”というものを突きつけるかたちで、得点に、勝利につなげてみせねばならないかと。

リーグトップクラスの攻撃力を誇る福島。だからこそ、ノせてはいけない。
3戦連続ドローというカターレにあって、得点力の改善は急務であるなかで。なんとしても、ゴールを奪って試合の主導権を握り、そこから勝利へと繋げねばなりません。
逆に言えば、首尾良く得点し、リードを奪ったならば。リーグ屈指の守備力を誇るカターレが、そう簡単にやられることなどありませんよ、と。
だからこそ、求められる得点。
期待したいのは、ヨシキ。
前節、最後の最後で松岡のゴールが決まったから良かったものの、危うく無得点で負けかけた。それも、CKのチャンスが12回もあったにもかかわらず、ことごとくフイにした挙句に、ということで。
もちろん、ヨシキだけの責任ではない、チームの問題であることは明らかですが。
それでも・・・プレースキックのキッカーとして、あまりにあんまりな決まらなさ加減には、忸怩たる思いもあったことかと。
12回もあったチャンス、その1回、2回でもしっかりとモノに出来ていたならば、勝ち点1にとどまらずに3に、勝利につなげることもできたのでは?と。
もちろん、終わったことをグチグチと蒸し返してもしかたないことですが。
悔しかったら、次の試合たる今節以降に、勝利という結果でもって見返すしかない。
攻撃力に自信があるチーム?それがどうした。
8月の沼津戦では、やはり攻撃力に自身のある沼津を1点に留め、逆に5得点という大量得点で粉砕したじゃないか。
要は、それを今節もまたやれば良いということ。
プレースキックのキッカーであるだけでなく、その沼津戦ではしっかりとチャンスに顔を出して得点に結びつけているヨシキ。ならば、その得点感覚というものを、今節もまた十二分に発揮してもらおうじゃないか!と。
そして、フロンターレメソッドのもとでパスワークから攻め込んでくる福島を止めるにあたっては、守備の安定と的確な判断が不可欠。
そのなかで、期待したいのが河井。
前回対戦時にも、劣勢の場面でも奮闘、その確かなテクニックでもって、相手の攻勢に立ち向かっていった彼のこと。
今節も、その豊富なキャリアに基づくプレーぶりでもって、チームを落ち着かせる役割をしっかりと担ってほしいところ。
いかに攻撃に自信がある福島とて、リズムよくペースを握れない時間が続けば、そのプレー精度にもほころびが出ようというもの。その隙を見逃すことなくカターレペースへと転じさせるような、そんなベテランらしいプレーを見せてほしいです。

リーグ上位クラブが昇格に向けて正念場、というシーズン終盤戦。それに加え、今シーズンはJFLへの降格が現実味を帯びてきているとあれば、下位クラブとて必死。
これまでのシーズンであれば、昇格が見えなくなった中位から下位のクラブのこの時期は、経験を積ませるために勝敗度外視で若手の起用、とかあったかもしれませんが。
こと今シーズンに至っては、どこも必死。下位の讃岐や宮崎に危うく負けかけたのも、もちろん偶然やマグレなどではなかったことかと。
どのクラブであっても、シーズン終盤戦ともなれば、成熟度が高まっています。同時に、対戦相手の研究も進んでいる。序盤戦などとは比べ物にならないくらい、チームとしての真の実力が問われる時期、とも言えましょうか。
しかし、だからこそ。
対戦相手が手強くなっていること、容易には勝てなくなっていること。それらは事実として。
カターレだけが一方的に苦戦しなければならない、そんな謂れはありません。
相手から見たときに、「やはり自動昇格を現実的な目標としているクラブは、ワケが違うな」と畏怖されるような、そんなチームでなくては。
相手にとって脅威となるチームとして、その挑戦を跳ね返さねば。
カターレの行方を邪魔するクラブは、容赦なく叩き潰す。そんな強さを見せねばならない。それは、まぎれもない真実であって。

リーグ戦残り6試合。今治の結果如何では、最良である6連勝を果たしてすらも、2位以内に入れない可能性もありますが。
それでも。
カターレがやらねばならないことは、なにか?
言わずもがな、勝ち続けること。
相手云々じゃない。クラブとして、そこにブレなど一切ない、そんな強靭さを見せつけねばならないのであって。
プレーオフ圏内を目指して奮闘中の福島?
関係ない。
立ちはだかるならば、蹴散らすまで!

欲しいのは、勝ち点3!
ホームに歓喜をもたらす、勝利を!
勝ち続けろ、カターレ!!!

勝たれ!!!富山!!!!
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