獲れるはずであった勝ち点3を逃してしまった福島戦。そして、危うく失いかけた勝ち点3をものにした讃岐戦。
開幕から5試合、なかなか安定した試合が出来ていない感もあるカターレではありますが。
リーグ唯一の毎試合得点で9点の獲得を成し遂げている一方で、7失点は、ハッキリ言って多すぎ。継続と改善の両方が求められるなかで。
前節から1週ぶん多いインターバルを経て、ホームゲームとして臨むこととなる今節。
開幕から未だ無敗、僅か1失点と結果を残しているFC岐阜を迎え撃ちます。
チームが新型コロナ感染という事態に晒され、予定されていた試合が中止・延期となる、一時は練習すらままならなかったという憂き目に遭った岐阜。
そんななかで21日に久々の試合となる延期ぶんのアウェイ鳥取戦を戦い、1-0で勝利。しっかり勝ち点3を積み上げたことで戸惑いや不安を乗り越え、自分たち側だけが中3日で連続アウェイという厳しめの条件ながらも、連勝継続を期して意気揚々と乗り込んでくることでしょう。
3月のリーグMVPにも選出された川西 翔太がエースとしての期待に応える活躍を見せ、ここまで3得点とチームを牽引。獲るべき選手が得点を獲り、守る側も気分よく集中できるという相乗効果を生み。結果、わずか1失点という堅守につながり、それが無敗に結びついています。
そんな岐阜に初黒星をつけて返り討ちとせねばならないカターレですが。
正直言って、ここまで5試合と変わらない内容で臨んだ場合、勝利は難しいのではないかと思います。
ここ3試合連続で先制点を奪われてしまっていますが。ここでもし、またも先制されてしまうようなことがあれば、守備に自信を持つ岐阜の思うツボ、前がかりとなったところをカウンターでしてやられる・・・なんて展開も充分に有り得ます。
たとえ首尾よく先制できたとしても。
「ここまで7失点もしている富山のこと、きっとボロを出すだろうから、慌てることなく冷静にプレーしよう」となって、一気に突き放せないままに粘られてしまうこともあるかと。
それが前回ホームゲームの福島戦のように、試合終了間際ドローになってしまった前例もあるだけに。
なんというか・・・やはり、実際のプレーだけでなく、イメージというものも、試合展開には切っても切れない関連性があるということなのでしょう。
その意味で、やはり、これまで成功体験を積み重ねている岐阜の優位性、“やらかし”が散見されるカターレの不利というものは、ある程度覚悟せねばならないかもしれません。
そして、もうひとつ思い出されることが。
昨シーズンのホーム熊本戦での敗戦。
前の試合のホーム八戸戦が予期せぬ中止、アウェイ連戦となる熊本に対して疲労度ではアドバンテージがあったはずの試合でしたが。
前半から2点を先行される苦しい展開を強いられ、優位もなにもない状態に。
なんとか意地を見せて追いつくことに成功したものの、試合終盤に勝ち越しゴールをゆるしてしまい、敗れてしまうことに。アドバンテージを活かせず、逆に奮起した熊本に屈するかたちの屈辱的な敗戦でした。
なお、影響はその試合だけに留まらず。続く讃岐戦、ガンバ大阪U23戦にはなんとか勝ったものの、八戸戦前までの好調さはすっかりと失われてしまい。
そこから泥沼の4連敗。昇格戦線から一気に後退し、前年を下回る9位に沈む結果につながってしまったのでした。
どうしても思い出す、その展開。
万一岐阜の好調さを止められずに屈してしまったならば。
同じようにリズムを崩して低迷、取り返しがつかなくなるまで落ち込んでしまう、ということを繰り返してしまうのでは?という懸念が・・・。
もちろん、そんなことは断固拒否ですが。
むしろ、だからこそ。
去年の顛末を知るからこそ、どうしても勝たねばならない試合なのです。
勝負の世界にIFは無い、とは言いますが。
もし、あのときアドバンテージ通りに熊本を返り討ちに出来ていたならば。
あるいは、違った結果となっていたかもしれません。
いや、そうじゃないだろ。
違った結果に、するんだ。今回、岐阜に勝つことによって。
勝つために必要なのは、岐阜の獲るべき選手である川西にやらせないこと。
一方で、カターレの獲るべき選手が、きちんと期待に応える活躍を見せること。
期待したいのは、吉平。
ここまで全試合スタメン出場しながらPKによる1得点だけというのは、正直言って物足りません。だからこその期待です。
出来もしないことをやれ、と言っているわけでなく。
前節にしても、結果的に椎名のゴールとはなったものの、同点ゴールは吉平の果敢なシュートがあってこそのもの。また、試合終了間際にはGKと1対1の場面で惜しいシュートも。さらには、福島戦でも「それを決めてくれよ!」という場面があったりもしましたが。
決定力不足、などと吐き捨てるのは簡単かもしれません。
けれど、そうじゃない。
やるべきことを、やり続けること。そして、結果を残し続けること。
1回でダメなら2回。2回でダメなら3回でも4回でも。もっと、良い意味で馬鹿になってほしいです。
チャンスを活かして得点できるかどうか、じゃなくて。
発想を逆転させるというか。
チャンスとか判断するよりも早く行動、すなわちシュートを放ち、それが振り返ってみればチャンスをものにしたかたちだったね、と評されるような・・・。
ヨーロッパあたりの世界最高峰リーグの得点なんかは、因果関係が逆転しているようなスーパーシュートが稀に良くありますが。すなわち、ゴールが決まることがあらかじめ決定していて、それをなぞっただけ、というような。
そこまでのレベルになれ、というのも難しいかもですが、それでも。
やれるかどうか、じゃない。やるかやらないか。
もちろん、やれ、と。
なかなかゴールには結びついていないかもしれませんが、それでもプレーの端々に可能性を感じさせるのが、ここまで見てきた吉平という選手。
だからこその期待。
獲るべき選手がゴールを挙げるという流れを、是が非でもカターレにもたらしてほしい。そう願います。
延期となった試合の関係で1試合分消化が少ない岐阜ながら、今節が3連勝からの4勝目を目指す試合。かつてカターレを率い、今季から岐阜の監督となった安間監督にとっては、勝手知ったる県総での試合。
7年も経って今更、なんて声もあるかもしれませんが、それでも。いつまでも過去にこだわってグジグジと女々しい、なんて言われるかもですが、それでも。
2014年、安間監督の下でシーズン42試合でたったの5勝しかできずに降格した無念を、忘れてなどいませんよ、と。
4連勝なんぞ、くれてやるものか!!
迎え撃つ今のカターレ監督は、それこそ安間監督がカターレ時代を含めて幾度も対戦してきた石﨑監督。2014年、石﨑監督率いる山形に1分け1敗で勝てなかったこともまた、覚えていますよ、と。その年、山形が昇格したことも。
今回もまた、勝つのは石﨑監督のチームで。
その石﨑監督、勝てばJ通算300勝のかかった試合。勝たねばならない理由しかありません。
安間監督に、そして今季から岐阜でプレーするかつてのカターレ選手・舩津に、見せつけてやろうじゃないですか、ホームで勝利に沸くカターレの姿を!
勝利の先が昇格へと繋がる、そんな一戦としなくては!!!
コロナ禍という不可抗力でいろいろとつらい時期があったであろう岐阜ですが。
それと勝負とは、別の話。同情はしても、勝ちを譲ることなどあってたまるか!と。
前節、初勝利に向けて幸先よく先制した讃岐に対し、ぬか喜びに終わらせて勝利をかっさらったカターレ。あるいは、「鬼かお前ら!」なんて声もあったやもしれません。
だったら、今節もまた鬼になるべき。
岐阜だけが不利な日程かもしれないけれど、それがどうした!
遠慮呵責なく、むしろ岐阜のここまでのリーグ最少失点が霞むくらいのゴールラッシュを挙げる気概で!
勝利に向けて、鬼になれ!!!
ここまでの対戦相手が昇格ライバルではなかったから勝てていた、なんて声を吹き飛ばす勝利を!
難敵と相対するピンチは、勝って評価を押し上げるチャンスと知れ!!!
難敵と相対するピンチは、勝って評価を押し上げるチャンスと知れ!!!
先日、正式に就任となった左伴新社長。その社長としての1勝目を、石﨑監督300勝メモリアルを、我らがホーム・県総で!!
勝たれ!!!富山!!!!!
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