近隣はお茶の緑一色です。そして新茶の摘み取りが行われています。
その走りを切って手もみが行われるとの情報で取材撮影に行ってきました。早朝摘み取った一芯二葉の茶葉は、さっそく蒸され手揉みが始まりました。この日は極浅蒸し茶への加工で、蒸す時間は約25秒の短時間。ホイロと言う約70度前後に暖められた台の上で最初の作業「葉振い」が始められました。(上の小画像)
小一時間この作業が続き、そのあとは下左画像のように「回転揉み」に入ります。腰を使って左右に茶葉を何度も揉み返す重労働です。(同右画像)大分水分が取れてきて次は「揉み切り」です(同右画像)。
回転揉み 揉み切り
ここまで3時間近くかかっています。続いて、「転繰揉み(でんぐりもみ)」に入りました。茶葉を持ち替えながら右に左に何度も手で押し返す作業が長く続きます。水分が抜け次は両手で挟みながらもむ「こくり」の作業です。茶葉をなんども合わせ替えして乾燥させていき、ひとまず完成。そのあとホイロ台の上で1時間程乾燥させて高級新茶の完成です。
転繰揉み こくり
蒸す状態から針のようにとがった茶葉が完成するまで約7時間の作業。写真とビデオ撮影の取材をさせていただきました。見ているだけでも貴重な体験でした。(一連の作業はビデオに編集し約16分間のDVDが完成しましたが、写真の方は今日のご紹介のほか、茶畑風景などとともにいつものスライドショーでもう少し多数画像でご紹介したいと思っております。)下画像は完成した針のように細い新茶。細い先を指にあてても曲がったりしません。もちろん指に刺さることはありませんが。
細い完成した茶葉を集めてみました。