ちょっと間が空きましたが、市民記者の取材ツアーでの遠州横須賀の街並みを訪ねるツアーの4回目です。
今日は街並みの中の瓦に注目してみました。最初は、上の小画像の瓦です。これは清水邸(後日庭園をご紹介の予定です)の中にある古いお蔵の屋根の風景です。本日のタイトルをクリックして拡大してご覧ください。ここの屋根が1階部分と2皆部分で瓦の形が違うのです。下画像左のように当地方では一般的に先端の丸くなった左側の高い部位から右に流れて(低くなって)いますが、2階部分の屋根は右から左へ流れています。
これは清水邸が回船問屋であった昔、商品を四国地方に運搬した帰り船に、カラにならないように右から左に流れる四国地方でよく使われている瓦を運搬してきてここで使われたのだろうといわれています。(皆さんの自宅の瓦を見比べてみてください)瓦研究家は珍しいと言って写真を撮りに来るそうです。
そして、下画像左は、やはり清水邸の表の鬼瓦です。中央に「〒」(郵便)のマークが施されていて、当時ここが郵便局として使われたことからのようです。
瓦の形 鬼瓦の真ん中に「〒」のマーク。
次は、旧家の松本医院の玄関と鬼瓦です。同医院は現在は休院中とのことで門は締まっていましたが、入口のある立派な鬼瓦と左右に見られる枝ぶりの整えられたアカマツが医院を引き立てていました。
右画像が鬼瓦部分をアップしましたが、当時の職人さんの手作りで、波模様など今では見られない立派な作りで威厳を保っていました。松本医院は静岡県のすごい産業遺産に登録されています。
休院中の松本医院と鬼瓦の風景。